NHKでやってました、100歳過ぎた医者が以前の違法な堕胎を告白したと。100歳だったか90歳だったか忘れましたが十分な爺さん医者でした。九州での出来事です。どんな話かというと、戦後すぐの引揚者、満州朝鮮から命からがらに逃げのびてきた若い女性対象の話でした。そういう事実は月刊誌や週刊誌に特集されることが多く、いくつも読みました。出版本では「水子の譜」が出色です。引揚者の受けたロシア兵や中国人朝鮮人からの虐殺暴行強姦記録も多いですよね、全部を読み通せぬほどの酷さです。強姦された女性を堕胎する。良心の呵責に苛まれながら施行した医師の告白、当時は富国強兵方針の下で堕胎は法律で禁止されていたとナレーションされて、悪事を働いた医者がやっと重い口を開いたという色です。この高齢医者も医者ですが、堕胎そのものを悪事と決めつける、生命こそが最優先されるべきだという空っぽの正義感を振りまわすだけのNHKの意図に憤ることでした。さらに事実を晒すという色で当時の公文書を提示します、「異民族の血で汚れた児」を産ますなという趣意の文章です。咎めているのです、堕胎の強要だと。人類皆兄弟と言いたいのでしょう。お腹に宿った命に罪はないのに、と叫びたいのでしょう。どうして実際に被害を受けた人たちの気持ちを考えられないんですかね左巻き達ってのは。ロシア人や朝鮮人に強姦されて身籠ってそのまま子を産めだ?そのまま産んで例えば嬰児の首を締めたら今度はその母親を責めるんでしょう、殺人者だと。それこそ女は産んで育てるのが仕事だと決めつけてる、連中が真っ先に咎める女性差別でしょうに。きっと優生保護法の元に違法な臓器摘出(子宮、卵巣)を強制された人達の訴訟を受けての、他にはこんなこともあるんですよとの告発の意図なんでしょう、本当にいやらしい正義感です。悪意ですよこれは。こんなこと今更ほじくり出してどうするんです?当時その対象になった人達はもう90歳近くになって、思い出したくもないことでしょうに。この医者は年寄りの口調で訥々と喋ってました、きっと事実を話していただけなんでしょうが、NHKは人権の色をつけます、それがいやらしい。強姦された者の人権はどうなってる?堕胎された胎児の方が優先だと?富国強兵の政策の下堕胎は禁止されていたとナレーションしてましたが、産めよ増やせよのフレーズは言いませんでしたね。これも作為でしょう?「水子の譜」を読んでもらいたいと思うのですが、福岡の二日市保養所の記録が、その事実が、連中の思惑が如何に表層的で、生命尊重という上っ面だけをなぞってるかを教えてくれます。今現在の善悪判断で、常識判断で過去を裁いてはならぬのです。NHKや朝日、毎日、TBSはそれを意図的にやる。ボーっと観てたらそれが正しいと思ってしまう。悪法として陽の目を浴びるようになってきた優生保護法にひっかけて、同じ法律違反という括りで正義の告発モノのつもりなのでしょうが、何様じゃ?です。こんな非常時の非常的措置すら綺麗事で済まそうとする意図には憤ることです。