危機管理。こう書いて、口に出して読むのは簡単なことなのですが、いざその場に晒されると誰もが言い訳考えて保身を図ります。今次の日大アメフト部の不始末は多くを教えてくれます。マスコミが評論家を唆して大学スポーツとは?とのそもそも論から起こして、勝利至上主義はあいならぬ、人間形成の場であるべきだと、反論できぬ所を咎め立てます。本点はそこじゃないですが、選手が弁護士従えて(伴われて、ですか)一人で矢面に立った所で日大の負け、監督やその場で名指しされた井上コーチの負け。日本中を敵に回しました。その夜に慌ててその二人が出てきたのはいいのですが、言わぬ、知らぬの言い訳保身の連続。監督は余裕の応対に見えましたが、コーチがボロボロ。こういう時の関西弁がまた・・。関西弁はすっかり市民権を得て、どんなTV番組でもごくごく普通に使われます。が、ネイティブでない者、関西弁圏域外の住人にとってこういう時の関西弁はどういうニュアンスで聞こえるんでしょうか。特にこういう弁解時、しどろもどろの時、アホが喋る時。嘲笑を誘いますか。このコーチ、喋れば喋るほど頭の中が見えて気の毒なほどです、典型的なスポーツ馬鹿なんでしょう。それに加えて、監督から、そしてきっと顧問弁護士か新しく雇った弁護士かに、こう言っちゃならぬ、こういう質問にはこう答えなさいとあれこれ指導受けてたんでしょう、記者の質問を受けてあれだけ詰まってしまうのは自分の言葉で話せぬ不自由と、自分の言葉で的確に返すことができぬ頭の悪さと急ごしらえの問答集が消化できてない悲しさとがミエミエでしたね。内田さんは病院に逃げて、井上コーチに全部被せるつもりなのでしょう。選手の暴露話を、俺は言うてないと言い張る、コーチにもそんなこと監督からは聞いてないと言わせる。あそこでアウトでしたね。選手が嘘を言う筈がないという前提ですからこっちは。あの夜の会見にはおまけがついてて、司会してた爺さんがあろうことか質問を遮り強引に終わろうとして記者たちから大ブーイング受けてました。この御仁、共同通信の元記者元エライさんだそうで、日大の広報部に天下ってマスコミ対策してたのでしょう、こんな時に裏目に出ようとは当局も予想してなかったでしょうね。彼は彼で、こういう時の記者達の気持ちの高ぶりがわかるのでしょう、同じ質問ばかりで堂々巡りになることも知ってて切り上げようと思ったこと、そして後輩達に先輩風を吹かせようとやったことなんでしょうね。でも、結果はご存知の通り、油を注いで。出自を知ってはぁはぁと思うのは被害者の父親もそうです。ちょっと感情的に過ぎるな、高ぶりすぎじゃなと思いつつ、よう喋るオヤジじゃのうと聞いてましたが、大阪市議なんだそうです。はぁはぁ、そうでしたか、そりゃやるわなあれくらい。息子のことで自分を売れます(そこまで斜に見ずともいいのでしょうが)。脇もそれなりに揃ってるドラマ模様です。昼のワイドショーで、京大が強かった時代の選手で現の東大監督が言うてました、当該選手の救済処置を連盟として考えていると。転校ですかね。そうか実業団に入れてやるとか。いずれにせよ、あの会見の勇気に免じて助けてやるぞとの大人の対応です。これで完全に彼ら二人はヒール(悪役)です。で、あっち(日大)はどうかと言うと、昨日学長が出て来て、また上塗りしてました。この二人を斬ればいいのに、まだ言を左右します。どちらの言い分が正しいのかはわからないからと。そんなことを長たるものが言うてどうするの。鎮火する気がないのです。(もう一つ上の)理事長出て来い!となってます。子供の使いか?責任者出て来い!という人生幸朗さちえの漫才よろしく、お前じゃ話にならん、社長呼べ!のトラブルです。その理事長は相撲部出身だそうです。さすがにスポーツの日大です。が、そんなこと聞けば聞くほど、誰が出て来ても同じことかなぁと思ってしまいます。確かあの横綱輪島は日大でしたよね、黄金の左。名跡花籠の年寄株を質に入れた廉で親方剥奪されて、プロレスに行った人。一緒とは言いませんが(どんな人か知りませんし)、またまたのスポーツ馬鹿の登場じゃぁ興醒めです。戦力の逐次投入。作戦としての、べからずモノです。危機管理の場面でもこの原則は生きましょう。小出し、後追いでは必ず追い込まれます。かの日大には危機管理学部があるとかで、すっかりギャグのネタです。ここの教授も学部生達もいい面の皮です、とうにネット上では叩かれているそうですから。必ず物事は終息するのですがどんな顛末になりましょうか。私達は他山の石とすべきことですが。