2010年01月13日
大日本新木場大会〜そう簡単なことじゃないからこそ 
真田幸村と大坂の陣―家康を震撼させた猛将の戦い (歴史群像シリーズ―新・歴史群像シリーズ)
クチコミを見る
この歴史群像シリーズは好きでたまに買うのだが、これは中でも非常に面白かった一冊。とりわけ大阪の陣における真田幸村の戦術分析は何度も読み返した。
昨日は「インディーのお仕事」の収録。連休があったにもかかわらず試合が少なかったので、ナレーション原稿書きは非常に楽だった。収録終了後のミーティングで年明け一発目の大型企画の概要が決定。実際に撮ってみなければわからないが、当たればとてつもなく面白いものになりそうな気がする。
ミーティング後、すでに大会が始まっていたので迷ったが大日本の新木場大会へ。到着したのは第4試合で行われた８人タッグの真っ最中。ちなみにカードは関本大介＆佐々木義人＆橋本和樹＆塚本拓海組対岡林裕二＆大橋篤＆河上隆一＆山田太郎組というカード。今大会はデスマッチ＆ハードコアが４試合組まれたこともあって、非デスマッチ系の選手や若手を一つのカードに集める目的もあって組まれたカードだったと思われるが、これがやたらと面白かった。
終盤戦まで大技はほとんど出なかったが、関本選手と岡林選手のパワー合戦は狭い新木場ゆえに普段よりも迫力が伝わったし、若手選手たちの気魄も大いに会場を沸かせた。しかし考えてみればこの試合、過半数の選手がキャリア２年未満の選手。しかし岡林選手や河上選手に関しては、もはや新人はおろか若手という枠さえ超えつつあるように思える。
この試合の河上選手を観て登坂部長も感じるところがあったようで、試合後に河上選手の対ヘビー級７番勝負をスタートすることを発表。対戦相手は大日本のみならず、フリーや他団体からも選ばれることになりそうだ。そのことを聞かされた河上選手は、例のごとく不敵な笑みを浮かべていた。
セミファイナルではシャドウＷＸ＆山川竜二組とアブドーラ小林＆佐々木貴組が蛍光灯デスマッチで対戦。２日の後楽園大会で右手首を負傷した佐々木選手はギブスを着用してのファイトで、さすがに本来の力を出し切ることはできなかった。さらに山川選手も持病のヘルニアが悪化しており、ここ１年で観た試合の中では最も動きが悪かった。ちなみに山川選手は６月に新木場で開催予定の福袋興行にも参戦が決定。こちらはメインで出場する可能性も高いだけに、彼にとっては正念場になってきそうだ。
セミの試合でリング上に散乱した蛍光灯の破片を片付けず、さらに２枚のガラスボードを加えて行われたメインの６人タッグ。カードは宮本裕向＆木高イサミ＆竹田誠志組対葛西純＆沼澤邪鬼＆ＭＡＳＡＤＡ。何しろ最初からリング上に蛍光灯の破片が散乱しているので、序盤戦に葛西選手と竹田選手がごくごく普通にグラウンドの攻防を行ったのだが、攻防を終えた後には両者の背中から血が流れていた。これは今までのデスマッチではありそうであまり無かったシーン。まだまだデスマッチには未開拓の部分が多々残っていると再認識させられた。
試合は終盤戦に攻め込まれた木高選手が首固めでＭＡＳＡＤＡ選手から逆転勝利。２日の後楽園大会に続いて、丸めこみによる勝利でメインを制した。ただ、会場の反応は後楽園の時ほどはドカンと来なかった。デスマッチにおける丸めこみによる勝利は、まだまだ対観客という面ではいくつかのハードルが存在するようだ。
試合後、木高選手は宮本選手のデスマッチ王座への挑戦を表明。これに待ったをかけたのが沼澤選手。これを受けて両者は２月の後楽園で事実上の挑戦者決定戦を行うことが決定。考えてみれば沼澤選手もかつてはデスマッチに丸めこみを持ち込もうとしたが、達成には至らなかった経験を持っている。ゆえに現在の木高選手の存在は人一倍気にかかるのかもしれない。
あと、タッグ選手権は王者チームの一人である石川晋也選手が膝の手術に踏み切ることになっため返上が決定。こちらも早々に空位となった王座争いが始まりそうだ。
トラックバックURL
コメント一欄
1. Posted by 苺俺 2010年01月14日 02:36
こんばんは。
私は観戦にはそんなに行けず、サムライでの中継も減ってしまったため最近の大日本はＳアリーナで見るだけのことが多いのですが
河上選手の最近の動きは良くなりましたね。
まだこれといった得意技(強いて言えばエルボーでしょうか、石川選手と被りますね)が無いと思うので、コレといった技ができればもっとよくなりそうですね。
あと、石川選手はこの年齢で手術は心配ですね。癖にならなければ良いのですが。
私は観戦にはそんなに行けず、サムライでの中継も減ってしまったため最近の大日本はＳアリーナで見るだけのことが多いのですが
河上選手の最近の動きは良くなりましたね。
まだこれといった得意技(強いて言えばエルボーでしょうか、石川選手と被りますね)が無いと思うので、コレといった技ができればもっとよくなりそうですね。
あと、石川選手はこの年齢で手術は心配ですね。癖にならなければ良いのですが。
2. Posted by hirotsugu1069 2010年01月14日 10:18
＞苺俺様
河上選手はスープレックスにも新人離れした威力を持っています。石川選手に関しては今の段階で手術に踏み切ったのは、むしろ先のことを考えてのことだと思います。
河上選手はスープレックスにも新人離れした威力を持っています。石川選手に関しては今の段階で手術に踏み切ったのは、むしろ先のことを考えてのことだと思います。
3. Posted by happytossysmile 2010年01月15日 00:01
確かに丸め込みへの反応は微妙でした。伯爵はよく見ていますね。
その違いは対戦相手によるものだったのではないかと感じました。今回は葛西・沼澤でしたから。
やはり、葛西選手への期待の表れだったような気がします。僕自身もそうでしたから･･･。
ここを超えるもう一つの何かが必要だと思いますが、これは実際に木高選手が何か納得させるものを試合で見せる事が必要だと思いました。
その違いは対戦相手によるものだったのではないかと感じました。今回は葛西・沼澤でしたから。
やはり、葛西選手への期待の表れだったような気がします。僕自身もそうでしたから･･･。
ここを超えるもう一つの何かが必要だと思いますが、これは実際に木高選手が何か納得させるものを試合で見せる事が必要だと思いました。
4. Posted by hirotsugu1069 2010年01月15日 10:52
＞happytossysmile 様
いろんな意味で２・５後楽園大会で行われる沼澤選手との試合は、木高選手にとっては重要な一戦になってきそうです。
いろんな意味で２・５後楽園大会で行われる沼澤選手との試合は、木高選手にとっては重要な一戦になってきそうです。
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。