2010年02月25日

WAVE新木場大会〜桜花の決断 3

石川さゆり ベスト・コレクション
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昔、アレンジャーをしている友人が「天城越え」のことを「これぞ計算しつくされた完璧な楽曲」と絶賛していた。たしかに何度聴いてもゾクゾクする名曲中の名曲である。




昨日はWAVE新木場大会へ。久しぶりに行くと色々発見はあるもので、まず最初に感心したのは平日開催にも関わらず、主催者発表で150人とまずまずの入りだったこと。以前は土日でも100人を切ることが珍しくなかったことを考えれば、内容もさることながら地元企業への地道な営業活動の積み重ねも大きいように思えた。

前半戦で印象に残ったのは第3試合の植松寿絵対華名戦。この試合、基本的には植松選手が華名選手の土俵で闘ったのだが、彼女にとってこのスタイルの試合は数年前にバトラーツで行った木村響子戦以来。そんなこともあってか、会場には石川雄規選手も来場していた。やはり自分の土俵である打撃戦やグラウンドでは華名選手が優勢だったが、植松選手も随所で「さすが」と思わせるテクニックを見せて応戦。結局、15分時間切れの引き分けに終わった。

セミファイナルは中堅、若手選手による3本勝負の6人タッグ。常に動きが止まらない女子プロレスならではの試合となったが、細かいところをつっこめば色々と荒さも見えた。ただ、この3本勝負というルールは昨今では少なくなっている上に、とりわけ若い選手には学ぶものも多いと思われるので今後も継続していって欲しいものだ。

メインは桜花由美選手と尾崎魔弓選手の一騎打ち。桜花選手の尾崎軍入りを目論む尾崎選手のWAVEへの度重なる乱入、先日のOZ新宿大会への桜花選手参戦を経て実現した今回の一騎打ち。井上貴子、西尾美香、ポリスを帯同してきた尾崎選手に対して、桜花選手側もGAMI選手と植松選手もセコンドに。

試合は当然のように尾崎軍のセコンドは試合に介入三昧。ここまで悪い連中は見たことが無いWAVEのファンの方が非常に熱くなったこともあり、それが尾崎選手のテンションをさらに上げて会場は大いに盛り上がった。基本的にアタシはこういう女子プロレスは大好きである。ただ、他の試合のジャッジとの整合性をつけるという意味では、いっそノーDQマッチにした方がお客さんもわかりやすかったように思える。

尾崎選手が3人のセコンドを引き連れ、さらに桜花選手がこの大会2試合目ということもあって、アタシ的には勝ち目はないと予想していた桜花選手。実際、額を割られた上に大きなコブまでできる大苦戦を強いられたが、終盤戦の誤爆から生まれたチャンスにネックハンギングボムを決めて逆転勝利。これは彼女のプロレス人生の中でも屈指の金星と言っていいだろう。

さらに試合後、OZで尾崎選手と抗争中のアジャ・コング選手が現れて、尾崎選手をゴミ袋に詰め込んだこともあって、さらに会場は大いに盛り上がったのだが、ここで桜花選手が思わぬ行動に。なんとアジャ選手の顔を張った桜花選手は、「私はコイツ(アジャ)を倒すために尾崎軍に入る」と宣言。あまりに唐突な展開だったこともあって、場内は「?」マークが飛び交うこととなったが、初期の目的を達成した尾崎選手は上機嫌で桜花選手とともに退場していった。

考えてみれば桜花選手はJD時代から節目のタイミングで何度かアジャ選手と対戦してきたが、いずれも歯が立たないまま惨敗を喫してきた。彼女の中ではアジャ・コングという存在は我々が考える以上に大きく、さらに尾崎軍に勧誘されて以来あれこれ考えてきたことが、頭の中で問答無用に直結して尾崎軍入りという結論に至ったようだ。

ちなみにGAMI選手は尾崎軍入りに関しては、WAVEにOZのゴタゴタを持ちこまないのならばという条件で認める方針。GAMI選手も桜花選手が本当の意味で一皮むけるためには、尾崎軍入りくらいの思いきった行動も必要と考えていたようだ。また今後のWAVEにおける桜花選手に関して、「本人次第ではあるけれど、急に次の大会からヒールになれるほど、ヒールは甘いものではないと思う」と、現時点ではヒールであることを前提としたカードは組まない意向。

これは尾崎選手も同じ考えのようで、悲恋選手の例をあげて団体によって違う顔を見せるのもアリではないかとコメント。たしかに尾崎軍入りはしたものの、桜花選手は決してWAVEと敵対する意思は無いし、尾崎軍入りも真の意味でWAVEのエースに生まれかわるための選択。ならば無理にWAVEでもヒールの立場に身を置く必要もないように思える。

ただ、それでも団体によって違う立ち位置を使い分けて、それに整合性と説得力を持たせるのは容易なことではない。このあたりはファンの受け取り方次第の部分もあるが、桜花選手にとっては今後の大きな課題となってきそうだし、決してファンの物わかりの良さには甘えて欲しくないと思っている。ともあれ桜花選手、そしてWAVEにとっては10月の後楽園大会に向けての、長いドラマが本格的に幕を開けたように思える。


hirotsugu1069 at 10:29コメント(1)トラックバック(0) 
プロレス 

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コメント一欄

1. Posted by みなもと   2010年02月26日 00:39
「ウィスキーがお好きでしょ」もさゆりさんが秀逸です。今、ハイボール(角瓶)のTVCMはゴスペラーズになってしまいましたが、残念に思っています。
「天城越え」ももちろん素晴らしいです。鼓とエレキギターがセッションしてるアレンジは最高です。

今後のWAVEにも期待です。
対抗戦にはならないと思っていますが、WAVEの手駒が、渋谷選手・春日選手では、OZ参戦選手には歯が立たないのは明白ですし・・・。

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