現在発売中のAERAの広告が、広告業界人の間で話題となっている。というのも、先週から今週にかけ、TV、新聞、ネット等様々な場所で話題となった「町田康を殴った布袋寅泰(26日)」と、「飲酒運転をした織田信成(27日)」の登場する広告が掲載されているからだ。

 今回のAERAの背表紙にはトヨタ自動車「VOXY」(布袋が登場)の広告があり、表紙をめくった次の次の見開きは関西大学(在籍中である織田が登場)の広告が掲載されている。いずれも広告スペースとしては、一級の場所だ。

 広告代理店社員は語る「この不祥事はトヨタと関西大学にとっては“想定外”のことだったでしょう。部数が伸びることが想定できた参議院選挙特集号に何百万円も払ってこの広告を出したのに、よりによってこんな不祥事が明らかになるとは…」。

 本来広告とは、好意を形成させるための手段である。トヨタの広告は、布袋、反町隆史、浅野忠信という「ちょい悪」なニオイがする既婚者を使い、彼らが黒い服を着て写っており「父になろう。」のコピーと共に「かっこいい」と評判だった。だが、今回布袋がこのような報道をされたことで、「ちょい悪」どころか「マジ悪」になってしまった。

 前出社員は語る。「スポンサーはかなりのカネをかけて広告を出してくれているわけです。今回の布袋さんの件は、完全にスポンサーを裏切る行為で、トヨタは困惑していることでしょう。担当した広告代理店は平謝り、芸能事務所も平謝り。トヨタはこのCMを流し辛いでしょう。場合によっては打ち切りも考えられるわけで、違約金発生もあり得る。反町さんと浅野さんの事務所にも迷惑をかけたことになります」とのことだ。

 また、関西大学については、「大学関係者と事前に飲んでいたことが明らかになっている以上、“なぜ止めなかったのだ”と思う人も多いでしょうし、“熱い思いが、道を拓く”のコピーを見ても読者が白々しい気持ちになることは間違いない。織田さんは若気の至りということはあるかもしれないが、学校をPRしているという自覚が必要だった。“酒に対して学校全体で熱い思いがあったのは間違いない”と見られるでしょう」と語る。

 不祥事が明らかになった時は「素材サシカエ」ということをやることが多い。つまり、その企業が抑えた広告枠を同じ企業の別の広告で差し替えるということだ。

 だが、印刷会社社員は語る。「今回は難しかったのではないでしょうか。AERAの発売日は月曜日ですが、土日で配本は済ませています。不祥事発覚は木・金。週刊誌の広告は通常発売前の1週間前には印刷所に入れなくては間に合わないスケジュールになっています。差し替えたくても、あのタイミングでは“もはや手が打てない”状態だったと思います」。

 これからVOXY、関西大学の広告はどうなるか? もし見られなくなったら、今回の不祥事が影響しているであろうことは間違いないだろう