大藤と言えば、麻生太郎前首相の「太郎ちゃんまんじゅう」で有名な、「企画物系製菓メーカー」らしいのだが、この菓子製造販売メーカーが、景品表示法違反(優良誤認)で、消費者庁から改善措置を命じられた。ココの人の発言に驚いた。
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詳しくは↓のニュース参照であるが、要は爪の垢ほどの米粉しか入っていないクッキーを、「あきたこまち米使用純米クッキー」として製造販売してしまったとのこと。まあ、健康被害が出るわけでもないし、それほど大騒ぎする必要のある事件ではないのだが、この会社の弁明を聞いて、少し思うところがあったのでエントリー。



僕もある家電店向け商品の商品担当マーケターとして、年に数回新商品を提案して、企画担当者にごり押ししたり、なだめられたり、諦めさせられたり、発売までこぎつけたりしているのだが、コンプライアンス担当者から注意を受けるのは、「パッケージの優良誤認」に関することが多い。元々「誇大妄想癖」がある僕のパッケージ提案は、どうしても「業界最高品質!」とか「世界最速!」とかに向かいがちなので・・・。

で、この会社(大藤)のどの弁明が気になったかというと・・・

大藤は「少しでもコメが入っていればよいとの認識だった。指摘を受け、販売は停止した」としている。


えっ!と目を疑った。「純米」と記載しながら、米粉が0.004%でも問題ないと考える判断力。これはもう、一般消費者の思考とはかけ離れたところで、商品開発をしているとしか思えない。恐らく、パッケージを決めて、その後で適当な商品を当てはめるプロセスで、商品開発不在のまま企画をしているのだろう。 

パッケージ重視を否定するつもりない。サンプル等をおかない店頭での購買決定要素の東の横綱が「値札」なら、西の横綱は「パッケージ」だからだ。だだ、パッケージは、「商品自体」とメーカーの企業ブランドと密接にリンクしていないといけない。ぎりぎりの「優良アピール」まではよくても、誤認狙いの虚偽はいけない。一瞬売れても、その商品が育つことはまずありえない。

どのマーケッターも、自分の商品が子供のように可愛いはずだ。少しでも可愛い服(パッケージ)を着させて、消費者の人気者にしてあげたい・・・そういう思いをもって、商品を企画して、店頭に送り出していく。本当に自分の商品が可愛いのであれば、買われていった先でも、お客さんとずっと相思相愛でいられるような状況を作ってあげる。そこまで想像して商品・パッケージを企画するべきなんだろうな。

と、真剣に自戒をこめてこのニュースをみてしまったのである。パッケージは商品ではなくて、商品コンセプトを伝える場所であることをよくよく意識してかなくてはならない。




(追伸)この会社のWEBサイト、製菓会社というよりはデザイン会社のよう。パッケージだけではなくて、今後は愛される商品をデザインしてもらえればと思うわけで。

oofuji