2008年08月

2008年08月24日 23:03

 8月8日から始まった北京五輪が閉幕を迎えました。日本選手の活躍にわが国も熱気に包まれましたし、私も感動をしました。個人的には、日本が初めてメダルをとったフェンシング、トラック競技で80年ぶりにメダルをとった陸上の400メートルリレー、女子ソフトの金メダルが特に心に残りました。殊に、ソフトボールは、私もやっていますし、おまけに審判もしていますので、(日本ソフトボール協会の公式の審判員の資格を持っています。)なおさらうれしかったです。ちなみに、一昨年日本ソフトボール協会会長を務める山崎拓衆議院議員と北京に女子ソフトのアジア大会の応援に行きました。ソフトボールは次回のロンドン五輪から競技からはずれるので、一刻もはやく、オリンピック競技に復帰できるように国際的な働きかけをしていかなくてはならないと思います。
 北京五輪の最中に、グルジアの紛争があり国際社会を緊張させました。また、チベット問題も小競り合いがあったような報道もなされていました。前者では、ロシアの問題はこれからの国際社会での大きな課題となるでしょうし、後者の問題では、五輪を境に中国が早く、国際的な標準を備えた国となるように対話と説得を続けていかなくてはならないと痛感をしています。

2008年08月05日 02:04

 昨日朝(8月4日)のニュースでロシアの作家のソルジェニーツイン氏死去のニュースが飛び込んできました。旧ソ連で反体制を貫き旧ソ連体制の崩壊に大きな影響を与えた作家でした。私が、この作家の名前をはじめて知ったのは大学2年の時(1990年 平成2年)でした。当時、80年代後半からゴルバチョフ書記長(当時)が登場し、米国のレーガン大統領(当時)、ブッシュ大統領(父親の方、当時)と冷戦終結に向けて動き出しているときでした。また、旧ソ連国内では、ペレストロイカを進め暗黒の旧ソ連という国に何か変化があるのかなぁと漠然とした興味を抱き、社会主義国法なる講座をとっていました。内容はさっぱりわかりませんでしたが、その時の大学教授からこの名前を聞いた記憶がありました。その後、国家公務員試験を受けたとき、一般教養でソルジェニーツィンの問題が出たとき、マイナーな授業を聞いていたおかげで仲間の中で私だけ正解を得ることができました。
 正直、著作は読んだことはありませんが、テレビで彼の著作である「煉獄のなかで」をみました。スターリン時代の強権的で、国民を強制収容所へ送る壮絶なドラマでした。主人公が当局に逆らい、比較的町にある強制収容所からシベリアの強制収容所に送られる場面で、「これから先は地獄だろう」といった連れの人間に「いや煉獄だよ」といったシーンは「暗黒の時代に人はどのように理性、知性、人間性を保ちいきていかなくてはならないのか」ということを考えさせられました。また、スターリン時代というのは歴史上とんでもない時代だったということも再認識しました。
 ソルジェニーツィン氏自身も、市民権を剥奪され国外追放され、一説には暗殺されそうになるなどの危険を冒しても反体制を貫き、作家の立場から旧ソ連の崩壊に大きな影響を与えたことは偉大なことだと思います。心からのご冥福をお祈りしたいと思います。

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