青年海外協力隊の春募集が実施中
5月12日まで、ということであと1ヶ月ほどとなりましたが、健康診断とか、今では
TOEICなど語学資格の結果とかが必要となっているので、準備はそろそろ始めないと
間に合わないのかもしれません。

早いもので、自分が受験したのが10年前。
2004年(平成16年度)の春募集でした。それで条件付合格(補欠)となり、10月末に
いきなり合格が決まり、12月に行われる職種別の技術補完研修までに二輪免許を
取得することが条件といわれ、仕事をしながら、教習所に通い、バイク免許を取得。
1月から駒ヶ根で訓練を受け、あれよあれよというまに、2005年4月からセネガルへ。
あれが10年前。。。

それ以降、色々あって協力隊の制度も随分変わりました。
「これは無駄(過剰)じゃないか」と思っていたものが取りやめになったり、
「これは必要じゃないか」と思っていたものも取りやめになったり、適正化されたかと思ったら
削りすぎじゃないか、とか、それはあんまりじゃないか?と思ったり、紆余曲折を経て、
この10年で制度・体制も随分と変わりました。

一方で、たかだか10年そこらの新米OVが言うのもなんですが、受験する人も随分と
変わって。現地に赴任する隊員の中には「平成生まれ」なんてのも、当たり前になってきて
(元年生まれがもう25歳とか26歳とかになっているんだから、当然:協力隊は20歳から)
昭和生まれの自分たちとは、大きなGeneration GAPも感じるようになりました。
携帯電話、スマホが子どものころから当たり前の環境で育った人たちにとって、例えば
アフリカで生活をするというのは、自分たちが感じた以上のギャップを感じるだろうし、
それに耐えられずに途中でリタイアする人も増えているような話も一方では耳にします。
逆に、そういう新しいスキルを活用して、自分たちでは思いつかない斬新な活動をする
隊員もいて、簡単に「どっちがよい」とは言えないのは言わずもがな。

ただ嘘か真か(関わっている人に聞いたんだから嘘ではないでしょうが)
「コンビニがないから、生活できません」と帰国した隊員も居たという話には腰を抜かしました。
そのうち「インターネット(SNS)が出来ない環境では生きていけません」という人も
出てくるんじゃないか?とも心配してしまいます。


数年前に職種や分野の整理が行われ、自分が受験した「村落開発普及員」という言葉(職種)
はなくなり「コミュニティ開発」となりました。
「家政」という職種は前からありましたが「家政・生活改善」というのに変わっていて、
縫製などをメインとした家政隊員には、生活改善などのスキルも求められるようになったのかな?
こんな職種あったんだ、と珍しいものもあれば、昔から続く「きのこ隊員」というのもあり、
PCインストラクターが51件、コンピューター技術が33件とIT系の職種の要請も昔に比べ
随分と増えているような気もします。

2011年の震災以降、海外に目を向けてボランティアに出て行こうとする人が減少し、
協力隊の受験者数も、かなり落ち込んでいると聞きますが、関心ある人にはぜひとも
外に出てもらいたい。