世界中で熱狂されている、「ポケモンGo」が日本でも配信が始まりました。
早速、うちのスタッフがダウンロードして昼休憩時間に近所のポイントに出向いてました。

そもそものポケモン世代ではないし、ゲームもしないし、「そもそもポケモンって何?」という
自分からしたら、世の中の熱狂ぶりが全然分からないし、なんだろうなぁ〜って感じです。

で、午後に区役所に行く用事があり、どうやらポケモンGoは歩き回って、モンスターを
探したり、ポイントで色々なアイテムを集めたりが必要だそうで、わずかながらの興味も
あって、そのスタッフの携帯を預かり、代わりに経験値稼ぎをすることを引き受けました。
(すみません、仕事中でしたが・・・)

事務所から区役所まで1キロ程だと思いますが、劇場とか公園とか、町なかにある銅像とか
そういうのがチェックポイントに指定されていて、そこに行って画面をクリックすると、
モンスターボールとか卵とか、色んなものが手に入りました。ついでにモンスターがいるのも
近くにくると地図上に表示されて、それに向かってボールを投げて命中すると、それがゲット
出来る、というもので、敢えて捜し歩くことはしませんでしたが、画面上に出てくるものだけは
捕獲してみたり。後は、歩いているだけでレベルがアップしたり・・・

普段の生活の場がゲームの場になり、「ひょっとしたらモンスター居るかも?」みたいな感覚で
日常生活をするという宝探し的なワクワク感は、新しい刺激になるかもしれません。
モンスターが何百か種類があって、それらをコレクションしていくってのも、達成感があって
楽しめる要素の一つかも?あとは、成長させたりとかも、自分のコミットメント次第なところも
まぁやりがいにつながっていくかな?

が、個人的な感想としては、「面倒」に尽きました。片道10分位だったけど。
上のような楽しみ方はありますが、逆に捉えると、日常生活のあらゆる場で、それを考えて
行動しなきゃいけないのは、面倒に尽きる。移動中にそんな余計なことに神経を使ってると
休まらないし(基本、移動の時間は気持ちを切り替えたりボーっとできる休息の時間だと
思ってるから)、携帯・画面に集中してしまうのは、その周りへの意識を奪ってしまって
これもまた気持ち悪いと思いました。
画面の中のポケモンに集中すると、そこが公園であることとか、周りに人が居ることとか、
本来ある現実世界から瞬間的にも意識を遮断してしまうことになり(それを自分でも感じたし)
捕獲が終わって、ふと画面から目を外したときに我に返る自分とのギャップが気持ち悪かった。
ポケモンGoにはまって、崖から転落して亡くなるとか、不法侵入エリアに入ってしまって
捕まるとかニュースが流れていますが、そういうのに没頭してしまう人たちの気持ちも
分からなくはないな、と思う反面、そこに没頭してしまうことで、益々現実とバーチャルが
ごっちゃになって、色んなことが自分の中で崩壊しやしないか?と心配にもなります。
現実だって、ちゃんと向き合えば、ポケモンが居なくたって楽しめるモノはあるし、発見は
いっぱいあるし、バーチャルに頼る必要はないよなー、とも思います。

ちゃんとそういう分別が付いて、例えば週末だけ「今日はポケモンの日」と切り替えて、その日
はポケモン探しに町に出る、とか出来れば、ちゃんとバランスは保たれるんじゃないかな
と思うし、そういう遊び方ならば、やってみても良いかなとも思いますが。
でも、自分はやっぱりやらないかな、と思いました。

そして配信が始まって、まだ数時間後のことだったのに、早速、ポケモン探しに町をうろうろ
しているような人が予想以上に多くて、びっくり。夏休みに入った子どもだけじゃなくて、
おばちゃんとかスーツ姿のサラリーマンとか、自転車に乗ってヨロヨロしてるおじさんとか。

ゲームをやってる人を非難するつもりもないし、人それぞれ遊び方もあると思うので、それを
どうこう言うつもりは全くありません。楽しみもあるな、ってことはわかったし。
ただ、それで人に迷惑をかけたりするのは止めてもらいたいなってのは言いたい。