新ベンチャー革命2010年1月21日 No.67

タイトル: 大手マスコミよ、東京地検特捜部に挑む週刊朝日に続け!

1.鬼より怖い東京地検特捜部に挑む勇気あるジャーナリスト現る

 フリージャーナリストの上杉隆氏が小沢vs東京地検特捜部のバトルに関するマスコミのウラ舞台に言及しています(注1)。

 ここに書かれていることはだいたい筆者の想像どおりです。日本には霞ヶ関の官庁ごとに記者クラブがあって、そこに属するマスコミ記者はツバメの親鳥からエサをもらうヒナのように官僚から情報リークを受けて、それをそのまま垂れ流していることがよくわかります。ツバメのヒナも巣から糞を垂れ流しますが(失礼)。小沢vs東京地検特捜部のバトルに関しても上記と同様、東京地検記者クラブに巣食う担当記者は検察官僚の情報リークをそのまま、新聞、テレビ、週刊誌などにて報道しているのが実態のようです。情けない限りですが。その結果、小沢サイドに不利な情報ばかりが国民に与えられるということです。

 担当記者が検察官僚に批判的な報道をしようものなら、たちまち仕返しを受けて村八分にされるのでしょう。それにとどまらず、その記者は本社命令でただちに左遷されてしまう。

2.親戦争屋・朝日新聞の鬼子か:山口一臣週刊朝日編集長

 さて週刊朝日2010年1月29日号に上杉氏の『検察の狂気』という寄稿記事が掲載されており、検察と大手マスコミの主従関係のウラ事情が暴露されています。筆者は通勤帰宅途上、駅の売店やコンビニで日刊ゲンダイ(マスコミ唯一の親・民主党新聞)を購入する習慣がありますが、このとき売店に陳列された週刊朝日のタイトルが目に入り、早速、購入しました。昨年9月の政権交代以降、その他の週刊誌はとても買う気がしません。政権交代というのは国民のマジョリティが民主党を支持したから実現したのは紛れもない事実です。にもかかわらず、多くの週刊誌はアンチ小沢、アンチ民主党記事で満載です。彼らはどういう了見なのか、まったく首をかしげてしまいます。

 彼らのやっていることは、週刊誌の売り上げを落とす自殺行為でしょう。その中で、週刊朝日はCATVの朝日ニュースターのヒット番組“愛川欣也のパックインジャーナル”と並び、かつての朝日新聞らしさ(売国新聞と、これを嫌悪するネットウヨもいますが)を維持しています。おそらく、有名ブロガーでもある週刊朝日の現編集長の山口一臣氏の存在が大きいと思います。

3.大出世するか、飛ばされるかの大勝負に出たダメダメ編集長

 上記山口氏と上杉氏はすでに検察官僚にマークされているでしょう。霞ヶ関記者クラブでは官僚からにらまれたら記者生命が危うくなるようです。官僚は、自分たちに批判的な記者を見つけたら、その記者の属する各マスコミの上層部にクレームをつけ、この記者を入れ替えなければ、今後、御社には情報リークしないよと脅かせばよいのです。このような動作を繰り返せば、大手マスコミ記者を官僚のロボットと化すのはいとも簡単です。

 毎日取材に追われる現場の記者は近視眼となり情報をくれる目先の官僚の意向しか目に入りませんから、自分たちが流す記事が国民目線からドンドン遠ざかることに気づかなくなるのでしょう。筆者がもしそのような記者であったなら、同じドツボに嵌っていたことでしょう。小沢vs東京地検特捜部のバトルに関する報道が国民目線から異常な偏向に映るのは上記、上杉氏の告白から手に取るようにわかります。このような事情を知ると、週刊朝日は大冒険しているわけで、その分、他の週刊誌より大幅に売り上げを伸ばしているのではないでしょうか。それと引き換えに、週刊朝日は検察からにらまれるということです。

4.朝日新聞に矜持(ジャーナリズムのプライド)は残っているのか

 上記のようにオール親・戦争屋(=CIA)の大手マスコミの中で、サラリーマンの味方・日刊ゲンダイに続き、ようやく週刊朝日に変化の兆し(ジャーナリズムの健全化の兆し)が感じられるようになりました。しかしながら同じ朝日グループでも朝日新聞の方は、読売、産経に負けず劣らず、親・戦争屋=新CIA=親・東京地検特捜部に偏向しています。その意味で朝日新聞社が、論調の異なる週刊朝日と朝日新聞を共存させているのは何か企業戦略でもあるのか、それとも単に社内派閥が二極化(早大閥と東大閥の対立か)しているのか、今のところ外部からはわかりません。山口氏は近未来、飛ばされるのかもしれません。もちろん山口氏はそれを覚悟で週刊朝日の編集長を務めているということです。彼のブログ(注2)には筑紫哲也の本が貼り付けてあるので、山口氏は早大閥のジャーナリストとお見受けします。朝日新聞には筑紫哲也的要素(社会の木鐸)を引き継ぐジャーナリストがまだ残っていることの証左です。朝日新聞上層部はすでに、検察官僚からなんらかのクレームを受けているはずです。検察に屈するのか、自社の貴重な反骨のジャーナリストを守るのか、朝日新聞の矜持がかかっている重大局面です。

5.東京地検特捜部の特異性を浮き彫りにしてほしい

 正統に政権を握っている民主党の小沢幹事長が東京地検特捜部と全面対決するとか、鳩山首相が『戦ってください』と激励しているという報道に国民は非常な違和感を覚えています。国民の総意を得て民主主義的正統性をもって誕生した民主党政権の最高責任者である鳩山・小沢両氏が、なぜ、国家中央機関ですらなく東京のローカル一機関に過ぎない東京地検特捜部を宿敵のように見立てているのかと国民は非常に不思議に思っています。国家組織上、東京地検特捜部は鳩山政権のはるか下のローカル機関です。にもかかわらず、彼らローカル特捜部はなぜ、恐れを知らず、国家のトップに平気で挑んでいるのか。組織の上下関係に敏感な官僚には珍しい傲岸不遜さです。

 この極めて素朴な国民の疑問に、これまで大手マスコミはまったく答えていないのです。上記、週刊朝日が大手マスコミの先陣を切って、遅まきながら、東京地検特捜部の異常さまでは指摘するようになりました。これはこれで1歩前進であることは確かですが、まだ突っ込みが足りません。国民は、大手マスコミがそろってあれだけ東京地検特捜部寄りの偏向報道に徹していても、彼ら特捜部の異常性(狂気)には気づいています。一説には小沢氏が、これまでアンタッチャブルであった検察人事に介入するのを断固阻止しようとしていると言われますが、小沢民主党は総選挙によって正統に国民の負託を受けているのだから当然です。それが民主主義です。国民から負託を受けていない官僚は民主主義政権には従うしかありません。その政権が気に食わないとして交代させるのは官僚ではなく、国民の意思です。それが民主主義です。こんなことは幼稚園の子供でも知っている常識です。このような民主主義体制を健全に維持するには国民への公平な情報公開が不可欠であり、それこそが民主主義社会におけるマスコミの本来の役割です。

 さてネットには異常な東京地検特捜部を激励する異常者(主にアンチ民主党)も結構徘徊していますが、健全な精神を有する常識的国民は東京地検特捜部が異常だと感づいています。しかしながら、国民は東京地検特捜部がなぜ、ときの政権にこれだけ強気にでられるのか、その理由がわからないのです。

 そこでいよいよ大手マスコミは東京地検特捜部の生い立ち(鈴木宗男衆院議員が民主党大会にてすでにしゃべっていますが)やその隠されたミッションを国民に知らせる時期が到来しています。この真実を国民に知らせない限り、国民は民主党vs東京地検特捜部のバトルの背景がいつまで経ってもわからないのです。はっきり言えることは、国民の本音は、こんなバトルをやっているヒマがあったら、景気対策をしっかりやって欲しい、この一言です。大手マスコミ人よ、勇気を出して週刊朝日に続け!

注1:週刊上杉隆『小沢問題で検察リークに踊らされるメディアへの危惧』ダイヤモンド・オンライン、2010年1月21日
http://diamond.jp/series/uesugi/10110/

注2:山口一臣『ダメだめ編集長日記』
http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/

ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm

テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html