ヒサゴリオン

今も昔もボンクラ魂

メアリと魔女の花


色々と興味が無いのかなと思った。
「これを子供が観てファンタジー群に興味を持たないだろう」という話に関しては、あまりに責任が持てないのでよしておくとして、私はあまり興味を持てなかったし、魔法に関わるのは遠慮する所であった。製作陣がなぜ、これを創ったかについてはよく分からない。何も調べてないから(調べないと駄目だよ?)。私はとにかく主人公にも興味を持てず、男にも興味を持てず、あんまりな魔法の世界(学校か親戚の住居くらいしか無いのか)・ルール・可能な事(あるいは不可能な事)、魔法の世界と実社会との関わりもよく分かっていない。
この映画は二時間もある。その内、大半が行ったり来たりで、時間の無駄だ。
校長は魔女の花を探す気は無いの?あるの?本人はやる気があると言ってはいるものの、言っているだけで、そういう人形のようだ。誰かに唐突にこの舞台に立って、この台詞を吐いてくださいと言われているようなレベル。内心では、魔女の花なんか興味が無いし、探す必要性も感じていない。だって過去に探す時間があったのに探してないからだ。探してくれていれば、私の無駄な二時間は無かったかもしれないのだ。
主人公も成長していない。成長はしなくてもいいのだけれども、私に少しでもこの映画を観た意義を与えてくれるなら、成長するというのも一つの手ではないだろうか。「成長しない」事を分けると四種類くらいある。一つ目は「成長したけど、退行した」、二つ目は「成長したいけど、できなかった」、三つ目は「そもそも成長する気が無かった」、四つ目は「成長って何?」という状態。メアリは別に反原発には興味が無い。確かに友達なのか将来的には付き合うのかよく分からない間柄の人間を助ける程度には、魔女の花が嫌いだが、これの拡散を阻止するためだとか、恐らく存在するであろう魔法界の警察に実社会で野生のケシの花を報告するが如く、通報するということもしない。無関係でいたい。
シンデレラ気分で、増長してはいたが、ポノックを過ぎれば特に気にすることもない。何故なら、一時の夢に浸れて自分はラッキーで、確かにちょっと迷惑を被ったけれども、誰も死んだわけではないし(過去には死んでるけど)、これからは全てが安全な地帯で暮らし、何故だか不安が消え去った今後の学校生活を楽しむのだから。

東京喰種


このインタビュー
で非常に良い監督だなって思って、なおさら行きたくなった次第。
確かにCM・MV畑出身の人が陥るようなドヤ感のある映像にはなってないし、かっこ悪い東京映像ではなかった。
しかしながら、CGはそれほど大した出来ではなかった。普通に粗い時もあったし、腰の位置に合ってない時もあるし、前後左右・奥手前で移動する際にサイズが合ってない、丸みがなく平面に見える時もあった。第一に、動きの不自然さというのが足りない。マドさんのクインケが特にそうなんだが、持ち主の手の動きとは別に、クインケ自体が生物としての意思を以て蠢いている必要がある。その二つの動きが合わさっていなかった。ただ持っている時は確かにウニョウニョしてたりするが、武器として使いだした途端にただの鞭のような動きになってしまっている。

さて、テーマ的にはどうかというと、実際問題として、尺の都合もあり、大事な部分にまでは至らなかった。そもそも、使い古されたテーマであるし、アマゾンズに比べたら大したことない。
二人が歩み寄ろうとしているとはあまり感じられず、二人の相対性、鏡像関係を眼帯で演出しようとも、そんなにピンと来ないものになった。

ローガン LOGAN


取り敢えず、これがエンディングで流れなくてよかった。そんな事をされたら死んでしまう。そして、ジョニーキャッシュさんのHurtではなく、The man comes aroundだったのも意外というと意外。Hurtはというとナインインチネイルズさんの曲をカバーとして出したもの。この歌詞がまためちゃくちゃローガンの話になっていて泣けるんですね……
The man comes aroundは映画などで色々と聞きますけど、私の記憶だと『ブラックリスト』シーズン1第11話「善きサマリア人」(タイトルもまた聖書の中の話が元ネタ)のレイモンド・レディントンさんが容疑者を炙り出しながら殺して回るシーン、『ジャッキーコーガン』(ブラピさん主演、サブプライムローンがもはや比喩になってないクライム映画です)のオープニング、『ドーン・オブ・ザ・デッド』のオープニング(オープニングというにはやや遅いタイミングですけど)などですかね。調べてみると他にも出てきますけど、観てないのを書くのもなあと。歌詞としては、陶器職人の畑とか四頭の馬とかアルマゲドンとかが出てくるので、非常に聖書的なモノだというのは解りますけど、そこまでなので洋楽に詳しい人に当たってください。
The manはよく神やキリストとされていまして、生きる者と死ぬ者の(正に)ブラックリストを見ながら彼は歩き回っている。という風な歌詞です。エンドロールで権利的な問題、予算的な問題が無ければ、歌詞を付けておいてほしかった所です。そこは雰囲気よりも意味が分かることを優先してほしかったかなと。というか雰囲気優先だったら、あんな牧歌的なメロディが流れてきてるものだから、むしろ打ち壊し案件な気が……

まずもってタイトルをそのままに公開してくれてありがとうございました。いや、配給的にはX-MENシリーズって打ち出さない方が新規客が来るぞと思って、余計な邦題を付けなかっただけかもしれないけども。そういえば、映画の冒頭で20世紀FOXの「X」が最後まで残らず、普通に消灯するんですよね。これはX-MEN映画じゃないぞっていう気概が伝わってきて良いですし、最後のローガンの墓場でローラが十字を倒してXにするシーンをアザトイって言う人はこれで帳尻を合わせてください。

デッドプールとの相関も見どころ。元々、『ローガン』の企画はR指定もありな流れで来てたらしいのですが、快くゴーサインが出たのは間違いなく『デッドプール』のおかげでしょう。内容的には、主人公の能力、ミニマルなストーリーライン、家に帰れば老人がいる、サイドキックが女性、など共通点があったりもする。

勝手にリムジン映画っていうジャンルがあると思っているのですが、『ホーリーモーターズ』とか『コズモポリス』とか。そこで描かれるに、リムジンというのは1つの身体なんですよね(知った風な口で)。乗せられた客はアメリカを体現していく。西部劇の中から出てきたような人、USAを連呼するジャージーボーイズみたいな人たち(共和党なのか?)、そしてローガンにおっぱいを見せてくれるパリピ(死語)。そして、運転手は19世紀カナダ生まれ。

世界からミュータントが消えたっていうのは比喩じゃないかなと思います。アメリカとメキシコの国境には壁が築かれ、ノースダコタからカナダへ抜ければ追手は手出しできない。アメリカは何かしらの緊張状態にある?そしてミュータント兵士が必要?
カナダにミュータントチームがいる(原作だとアルファフライトでしょうか)として、そのチームもまたカナダ内の組織から追われている身だとすると、そもそも安心して暮らせるような場所ではないですし……ということを踏まえると、トランシジェン(関連組織も含めて)が支配している範囲というのはそこまで広くないのかもしれません。
国境の壁のアイデアはトランプさんが言い出す前から出ていたそうなんですけど、ローラたち人工ミュータントを追う人の名前がドナルドさんなので、何か言い逃れできない感があるけど、それも偶々です(しかし元々、1作目がアウシュビッツから始まっているように、排斥される側を描いているのです)。トランシジェンの主任研究者の名前がドクター・ライスなのも日本人的にはアメリカ感MAXですね。
ミュータントは「神の計画だ」とか「人類の進化だ」とか言っても、科学で抑えられてしまうのはなかなかに悲しい展開で、それこそ『フューチャー&パスト』で全ての人類にミュータントになる可能性が秘められているっていうのが明かされているものだから尚更。『フューチャー&パスト』のラストで到達した世界がこんな事になるのがね、本当にどれだけSなんだよっていう。ミュータント因子を抑える食材っていうのは恐らく『ファイナル・ディシジョン』のあの子供からなんでしょうな。

『シビル・ウォー』と同じく、フィクションを終わらせる者との戦いなわけですが、同じ西部劇モチーフの『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ』はしんちゃん側がフィクションを終わらせる者で、敵がフィクションを終わらせない者だったんですよね。という何でもない思い出し。そういえばキャッチコピーは『シェーン』が元ネタですね。

気になる所も無くは無い。メキシコ人看護師さんが残した動画の編集クオリティ高くないかとか。ローガンさん、留守を突かれすぎだとか。いや、元々シリーズ中でもそんなにしっかりした人じゃないですけどね。チャールズさんはお荷物だとか。いや、元々シリーズ中でもそんなにお荷物じゃなかった事の方が少ないですけどね。

以下、小ネタ(いや、上のがちゃんとしてたかっていうとそうでもないと思うけど)。
・チャールズさんが起こした悲劇(オンスロート?)などに具体的な回想シーンは無く、映画全体としては意外と前向きに見える。
・人工ミュータントたちの能力が、アイスマンやストームやフェニックスなどを準えている。
・ドナルドさんがローガンさんに「フェニックスに住んでるって噂だったが」って言う所。ちゃんとした地名なんですけど、まだジーン・グレイの死に囚われているっていう意味ともとれる。
・部屋にちゃんと『SAMURAI』の刀がある。
・運命的に、ふとしたきっかけで出会った娘のような存在を救うって展開は意外と1作目と同じなんですよね。しかも、敵はその子を利用するのが目的であって、ローガン自体に敵意というか興味は無い(戦闘的にも文字通り、相手にならなかったり)。
・モーテルの名前が自由の女神。
・「血まみれになり、その手に心臓を握りながら死ぬ」というユキオ(赤い髪の人です)の予知がまさかこんな展開になるとは思ってなかったというか。普通に『SAMURAI』観てた時はこれ以上ないくらい酷い死に方だなって思ってましたけど。
・「こういう感じなのか……」っていうローガンさんの最後の台詞には「家族を持つこと」と「死に至ること」の両方が読み取れてしまい、私は咽び泣いた。
・MX4Dだとウィスキーが出てくる度にほのかに甘い匂いが漂う。
・MX4Dだとチャールズさんのせいで席がめっちゃ揺れる。
・MX4Dはどれだけ空席でも全部の席が動く。
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