最初に。
『僕の心のヤバイやつ』とか『夜のクラゲは泳げない』とか良い回あったんだけど、漏れてしまった。1クール辺りだと7本位は観てる筈なので泣く泣く。
総括風なことを言うと、神作画とか豪華布陣みたいなことには元々興味が無いし、原作のコマの再現に腐心するのも違うくない?と思いがちだったので、今年の作品は原作モノであっても、その精神性とか雰囲気自体を掴めているアニメが多くて嬉しかった記憶。
『ガールズバンドクライ』
第11話「世界のまん中」
ただ1つのフェスを描くだけではあるのだが、下見やリハなど前準備から描くのはかなり珍しいのでは?と思う。
感動の方向は違えど、『MyGO』の第10話「ずっと迷子」(詩超絆回)に匹敵する。
これと最終話の順番を入れ替えた方がそれこそカタルシスを得られやすかった筈なのだが、そうはしない辺りが今作らしいといえば、らしい。
『BLEACH千年血戦篇』
第34話「BABY ,HOLD YOU HAND」
涅さんとペルニダさん(比喩じゃなく霊王の左腕)の戦いが描かれる回。
千年血戦篇の3クール目である相剋譚は色々と常軌を逸した設定がポンポン出てくるのだが、それもまた『BLEACH』だね!ともなるし、あり得ないことはあり得ないって言うから許されるだろう。
こんなに作画やCGが整っている時代に、個人的にはアニメに対して「おどろおどろしさ」を感じにくくなっていたのですが、もう本当にこの回は狂気も狂気。
この回を観たら、『BLEACH』ってよく考えたら禍々しい者と禍々しい者の戦いってあまり描かれたこと無かったなともなる。
倒せてへんのかい!とはなるんだが、それでもいいよ。
『義妹生活』
第4話『傾向と対策』
悠太さんが沙季さんに勉強に集中できるインスト曲を薦める回。
もはや山内重保さんの域では?となる。
ローファイヒップホップが流れる中で、夜の街がひたすらに映される。良くも悪くも何を見せられているんだ……全然、勉強に集中できてないだろ。
それはそれとして、ギブアンドテイクの交換材料、これで良くない?高額バイトもう探す気無いでしょ?とはなった。
『負けヒロインが多すぎる!』
第11話「結果責任についての話をしようか」
陰気なオタクなので、小鞠さん編が1番感情移入したし泣いちゃう。
この話数の温水さんに対する台詞、何かアトモスフィアに既視感あるなとずっと考えてたんだけど、『ブルーピリオド』の高橋さんの「なんでも持ってる人が美術(こっち)にくんなよ。 美術じゃなくてもよかったくせに」だった。
そんなに似てないやんけ……
余談だが、古式ゆかしいオタクなので、最終回がアニオリなのも良いし、オープニングフルのエンドクレジットも良い。
『ゆびさきと恋々』
第8話『一歩を』
原作から好きで見始めた作品。
一応、アニメオリジナル回というか、原作だとその段階では挟まれていない過去回想の様な回。
デリケートなテーマを扱うこともあり、一般的な作品より丁寧というか中立性を求められる様な気がして、それは聴覚のことは勿論として、キャラ全体にも言えて。
恋愛モノだから負けヒロイン?負けヒーロー?が居てしまうのは仕方無しとしても(特に今作は主人公カップルが駆け引きする余地が無いほどに強固)、そういう物語的な役割だけを背負わせるのではなくて、「嫌な人に見えないように」とか「きちんと人格があるように」とかを原作から構成を変えてでも差し込めるのは、アニメ制作陣の名采配。
「雪の世界」、「桜志の世界」、「私たちの世界」と各話タイトルに「世界」がある通り、それぞれの持つ世界をとかく大切にしてくれる作品だった。
『【推しの子】第2期』
第14話「リライティング」
圧倒される、佐倉綾音さんと伊藤静さんの会話。
絶対に悪い空気にしかならないであろう会話をコミカルとか熱とかに帰着させるのが、毎回毎回上手いなと思う。
あと、原作読んでないから分からないんだけど、「同業者」という単語でAパートとBパートが紐付けられるのも良い。
14話って特に大人と子供がいるんだけど、どちらが上とか下とか関係なく教える事も教わる事もあって、真っ直ぐな熱が描かれてる。正に羊文学さんのエンディング『Burning』がクリティカルに効いてくる。
アクアさんも手段とか攻略でしか無かった仕事を徐々に好きになってきてるのが可愛かった。
2.5次元舞台篇はドラマ版では地上波ドラマ篇になっていて、ビビったのですが、『全領域異常解決室』とかをゴールデンタイムに素面で流せる国なので、案外無い話ではないのかもしれない。
『響け!ユーフォニアム3』
第13話「つながるメロディ」
毎話毎話、心が立てなくなるくらいに良くて、原作と異なる展開になる格付け大会とか色々と迷ったんですが、結局、最終回を選びました。
今までと比べて演奏シーンが絞りに絞られたシーズンだったと思うのですが、遂に明かされる『一年の詩〜吹奏楽のための』。
そこで今までの名シーンが流れてくるのですが、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』とか『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』が過ぎって、キャラデザが明らかに違う『リズと青い鳥』が流れてきたらと期待と不安でいっぱいになったのですが、それは流れて来ず。
『魔法少女にあこがれて』
第9話「アイドルにあこがれて!」
一般的に言えば、主人公は性癖が凄い人なんだけど、ストーリーライン的には何か意外と熱血で王道でビックリする。
まあ載ってるモノはおかしいんだけど、突き抜けた次元になってくると不思議と健康的というか純粋さすら感じ始めてくる。
余談として、別にまどマギが全ての始まりではないんだけど、どちらかというとグロテスク方向に寄っていた魔法少女モノが今年はもう少し広いジャンルに戻った感じがしましたね。
『変人のサラダボウル』
第2話「ホームレス女騎士 / はじめてのおしごと他」
藤田茜さんと和ぬかさんが好きで見始めたアニメではあるのだが、緩い割には謎に倫理観がしっかりしていたり、普通の作品ならスルッと無視されそうなご都合展開にストップを掛けてくれて、継続視聴を決めた回。
コナンのパロディとか堂々とやる神経(確かに探偵事務所に居候という共通項がある)の割には、「異世界人に日本語通じる」問題、「異世界人どうやって住所得る」問題、虐め問題、転売屋問題などにまで切り込んでいて妙に社会派な作品だった。
『これゾン』とか『犬ハサ』とかが好きな世代なので、こういうごった煮で要素盛り盛りで良いというか、こういうのが好き。
『わんだふるぷりきゅあ!』
第19話「キュアリリアン、誕生!」
話数を選ぶという趣旨に則るため、便宜上選んだのだが、この話数に至るまでの全てに感動している。
我々、嫌な視聴者からしたら、誰が誰に変身するかなんて分かりきっているのに、猫屋敷まゆさんがキュアリリアンさんになるまでの過程がとても丁寧で、本当に毎週その作り込み方自体に泣かされていた。(もしかしたら小さな小さな子は誰が変身するのかハラハラ?しているのかもしれないな、などとも思った)
猫屋敷さんという、どちらかといえば引っ込み思案な人がプリキュアを観て憧れて、自分はそうは成れないという所から、自分もプリキュアになるという決断をするに至るまでの過程は、正に視聴者と番組の関係に似ている。







