ヒサゴリオン

今も昔もボンクラ魂

近況と宣伝

今年も色々と映画を観ているのですが、『ブラック・クランズマン』が近況に合うような気がします。いや、別にどこかに潜入したというわけではないのですが。
この映画の中には、ホワイトパワーとブラックパワーが戦うシーンがありまして(いや、本当に)、本当は複雑に考えなければならない物事が単純な二項対立に消化されてしまうという、(言葉を選ばなければ)馬鹿なシーンなのです(言葉を選ぶべきだった)。
話題性や瞬発力が優先され、正当性や論理がないがしろにされる近況において、「売り言葉に買い言葉」とならないように、私も生きていかなければならないと日々、感じます。『ブラック・クランズマン』はこういう話では微妙に無いのですが、一度頭に固定観念が入るとなかなか抜けない(もしかしたら死ぬまで)、という話ではあります。
あと、最近、「固定観念」を「固定概念」と言う人が増えてきたので、そろそろ「固定概念」が正しい日本語になるんでしょうか。



さて、本題なのですが、アニクリ様の最新号に、何故か、載せていただくことになりました。
(何を載せていただいているのか?と訊かれると難しいです)
いや、本当に毎回すみません。
読ませていただいたモノから察するに、Nagさんの心境に、私の提供したものが何かしらの共鳴する部分を持っていたのかと存じます。
まだ他の方のモノを読ませていただいてはおりませんが、どうやら今回の号は、「愛の賛歌」のような気がしますので、是非ともご購入ください。
※今回の売り上げは京都アニメーション様へ寄付されるそうです。

今更ながら、グリッドマンの話とか書いておくべきだったなどと思いながら〆

劇場版 響け! ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~ 舞台挨拶(MOVIX京都 2019/5/10)

登壇者
石原立也さん(監督)
池田晶子さん(キャラクターデザイン・総作画監督)
西屋太志さん(総作画監督)

・キャラクターデザイン全般について
司会「本日は宜しくお願いします。まずは、キャラクターデザインについてお話を伺っていこうと思います。キャラデザは池田さんが石原監督のオーダーに合わせて描かれると思うのですが、監督からどのようなオーダーをしたのですか?」
石原監督「基本的にはアサダニッキさんの絵を踏襲するようにお願いしました。どんな作品でも原作に絵を合わせるのがポリシーです」
池田さん「さつきと求は普通に出来て、次に美玲、奏の順番。美玲に関しては『可愛くする方向で』って石原さんに言われるのを見越して、最初はカッコイイ路線の美玲を提出しました。あと、石原さんのパターンとして『取り敢えずキャラデザは一回はNGを出す』ので」
石原監督「美玲の中にある『幼さ』を個人的には意識していたので、カッコよさより可愛さが欲しかったんですよね」
池田さん「そう考えてるだろうと思ってました」
(スゲえよ……池田さん)
池田さん「奏に関しては悩んでいて、監督に相談したら、タヌキっぽい・棘の無いイメージでお願いされたので、そうしたら、制作が終わった時くらいに『アサダニッキさんの絵に寄ってたら良かったね』と監督に言われました」
(アサダニッキさんの絵は方向性としては小悪魔的な奏)
石原監督「そんなこと言いましたっけ!?すみません、その節は失礼しました……」

司会「『リズと青い鳥』があったことで、何か普段と違ったことはありますか?」
池田さん「『リズと青い鳥』があったので、取り敢えず新一年生も二年生も全員分のキャラデザを作成しました。また『誓いのフィナーレ』に合わせて、調整する時間があったので、キャラデザの制作期間としては余裕がありました。ただ、初出しのポスターの段階では、まだキャラデザを揉んでいた時期だったので、今とは違うかもしれません」
(確かに美玲と奏は、完成品と違う気がします)

司会「西屋さんは『リズと青い鳥』のキャラデザを担当されていましたが、今回、苦労された点などは?」
西屋さん「池田さんのキャラデザがしっかりされてるので、特に苦労は無かったです」
池田さん「西屋さん自身のキャラデザがあるのに、私のキャラデザで同じキャラを描いてること自体が凄いですよ」
(自分の子供たち的なニュアンスを感じました)
池田さん「西屋さんと私で作画を文字通り、半分半分して担当しました」
西屋さん「そして、お互いのシーンは見なかったですよね?」
池田さん「そうですね(笑)見る人が見ればどちらが担当したか分かると思うので、分かる人は当てるゲームをしてみてくださいね」
石原監督「西屋くんがチェックした作画を、池田さんがダブルチェックしてると思ってました。というか、その積もりだったんですけど(笑)今、初めて知りました」

・演奏シーン全般について
司会「『ユーフォニアム』シリーズといえば演奏シーンですが、『誓いのフィナーレ』で作画的に苦労された点はありますか?」
西屋さん「石原監督のコンテは後ろから回り込むショットがあって大変でした。大会での『みぞれグルグル』は特に大変でした」
司会「ああ、なるほど……『みぞれグルグル』ですか(笑)どのシーンか分かります」
西屋さん「あと、大変だったのは、普段の部室でのシーンで……後ろから映すと、部員ほとんどを描かなくてはならないという」
石原監督「山田監督は望遠レンズ、私は広角レンズが好き。大変だと思ったんですけど、劇場版だからいいかと思って、部員達が大量に映るシーンも通しました。西屋くんからも言われてるけど、『石原さん。無邪気に描いてますけど、地味に大変なコンテですよ』って山田さんからも言われました。あと、さっき話に出てた『みぞれグルグル』のシーンは楽器が見えない部分もあるから楽かと思ったら、そんなことは無かったです(笑)」
西屋さん「『みぞれグルグル』も含めて、最後の演奏シーンは逃げ場が無くて大変でしたね」
司会「大変だった楽器などはありますか?」
(お三方、チューバ、サックス、オーボエなどを挙げる)
西屋さん「色々と出ましたけど、ハープが三人とも一致するところですかね」
池田さん「ハープは、弦で顔が見えなくて、尚且つ全ての指の原画を描く必要があるので、大変でしたね」
石原監督「例えば、手を下から上へ振る時に、原画を描く必要があるのは手が下の時と上の時の2点。ハープはそういうわけにはいかない……」
池田さん「秋の京アニイベントでその原画も展示されると思うので、是非見てほしいです。そうしたら、担当スタッフも報われると思います」
西屋さん「キャラの部分は我々がやりますけど、結局、楽器を司っていたのは楽器作画監督の髙橋博行さん」
池田さん「キャラと比較しての楽器のサイズ感なども髙橋さんが1番よく理解してらっしゃいましたね」
西屋さん「スーザフォンも苦労した楽器の一つで、巻いている形状とサイズ感が難しかったですね。『すみません、キャラに上手く巻けてません』となることも多々ありました(笑)」

・お気に入りのシーンについて
司会「観客目線で観て、お気に入りのシーンは?」
池田さん「雨の中、久美子が奏を追う所ですね」
石原監督「雨に濡れるシーンで服の濡れは水色で表現してるけど、当初は服の濡れを肌色に塗ったら久美子がノーブラのように見えてしまいました(照)」
池田さん「色指定後に実際にやってみるまで気づかなかったですね。あと、そのシーンの話でいくと、久美子と奏の髪が濡れてる所は是非やりたいと個人的にも思いました」
石原監督「どうしようかなとなった時に……僕は2階で、西屋くんは3階にいるんですが、彼は水泳アニメをやってて、そういう濡れた髪描写は得意かなと思って手伝ってもらいました」
司会「西屋さんのお気に入りシーンは?」
西屋さん「久美子と秀一の祭りでのイチャコラですね」
石原監督「コンテではあんなにイチャイチャしてなかったと思うんだけど」
西屋さん「確かにコンテよりイチャイチャ度を増しました。普段見られない久美子が見れるシーンなので」
(夏祭りは西屋さん担当のようですね)

・池田さんから石原監督への質問
司会「ここで、池田さんから石原監督への質問です」
石原監督「何でしょうか?」
司会「『リズと青い鳥』を取られて、正直どうでしたか?」
(ナイス質問過ぎて爆笑しました)
石原監督「ちくしょうと思いました!『リズと青い鳥』は二年生編の肝になりますからね。けど、現実的に2時間で2冊分は無理ですし、単純に2本にするにしても、久美子の話とみぞれ・希美の話で分けることで軸がしっかりしました」
石原監督「『誓いのフィナーレ』でリズと青い鳥のシーンを時系列的に拾うつもりだったんですけど、尺的に無理でした。『リズと青い鳥』のあのシーンは久美子視点ではこのシーンなんだ、というような感じで」
石原監督「特に、久美子と麗奈の二人が一階の校舎裏で演奏するシーンは入れたかったんですけど、結果的に入れられなかったんです」
(名残りとして久美子が校舎裏で練習してる所に奏が来て「黄前相談所は開いてますか?」って言うシーンが何とかあるのかなと思います)
池田さん「入場者プレゼントは『ハッピーアイスクリーム』のコースターにするつもりだったので、監督に話したら『原作に無い』って言われたんです」
石原監督「あれは山田監督のオリジナルなんですよね。コンテが出来上がった段階で、急遽『ハッピーアイスクリーム』を入れることになった。夏紀と奏の距離が近くなったオーディション後の夏の学校のシーンは原作にあるんですけど、そこはオリジナル」
池田さん「『ハッピーアイスクリーム』によって『リズと青い鳥』と『誓いのフィナーレ』は何とか繋げることができました」
(原作に無いオリジナル要素で二つの作品を繋げるのめっちゃ大胆だなと思いました。山田監督、遠隔的に凄い……)

・締めの挨拶
司会「最後に、皆さんから観客の方々に一言ずつお願いします」
石原監督「一言っていっても長くなるんですが……西屋くんがいるので言っておきたいんですが、絵コンテができて、西屋くんが最初に『面白かった』って言ってくれて、嬉しかったし、安心しました。コンテ描いてたら、もう面白いかどうか分からなくなるので」
西屋さん「僕が最初だったんですか?しかも、僕の言葉で、そんなに喜んでくださるとは……有り難いです」
石原監督「でも、他の人からは『面白かった』って言ってもらえなかったんだよね」
西屋さん「地味に大変なコンテだって分かってたからじゃないですかね」
司会「改めて、西屋さんにではなく観客の方々に……そうですね、監督は最後にお願いしましょうか。西屋さんからお願いします(笑)」
西屋さん「見所が多過ぎて、お腹いっぱいになる作品かもしれませんが、何度も繰り返し見ると……って皆さん、何回も来てくださってるかと思いますが、新しい発見があると思いますので、また劇場に足を運んで下さい。今日はどうもありがとうございました」
司会「池田さん、お願いします」
池田さん「短い時間ですが、楽しい時間を過ごせました。興行次第では続きが作れるかもしれません。ぜひ皆さんの力で続編を作りたいですね。本日はありがとうございました」
(「続き」とか「続編」とか単語が出る度に拍手。私も全力で拍手してました)
石原監督「京都は地元で安心して何でも言ってしまいそうになりますが、原作は今、三年生編の前半まで発売されていて、後半が来月に発売されます。この場にいる人の中にも『リズと青い鳥』と『誓いのフィナーレ』しか見たことない方がいるかもしれませんが、ぜひ一期・二期も見てください。原作もTVシリーズもまとめて盛り上げていただいて……できたら三年生編をやりたいです。今回もこんなに熱い作品が出来ましたし、ユーフォは今後も末永く続けたいシリーズですので、よろしくお願いします」
司会「本日は皆様、ありがとうございました」

リズと青い鳥 舞台挨拶(MOVIX京都 2018/5/25)

2018年5月25日
Homecomingsさんと山田監督のトークショー。
司会は斎藤滋さん(『ユーフォ』シリーズでは音楽プロデューサー)。

斎藤さん「マイクのコードがピンと張ってしまってますが、このままで始めさせていただきます」
諸注意事項の読み上げ。トーク陣の迎え入れ。
Songbirdsが流れる。
※再現不可能ですが、この時点で斎藤さんが噛み噛みです。
この種の舞台挨拶では珍しく普通の入場口(観客席から見て左側)から入ってくる5名。
私(どれが山田監督なのか、Homecominngsさんなのか分からない)
監督はこの時、バンドマンよりもバンドマンらしい(「STOP MAKING SENSE」と書かれた黒の)Tシャツを着て登壇。対するHomecomingsさんの方が大人しめのスタイル。

山田監督「百戦錬磨の斎藤さんが噛み噛みとは」
斎藤さん「マイクのコードが……」
山田監督「そればっかりやん(笑)」
斎藤さん「今はまだ温まっておりませんので、徐々に緩くできたらいいなと思います」

・最初の挨拶
福富さん「舞台挨拶というものが初めてで、朝のニュースでやってるのを見たことしかありません」
斎藤さん「ホムカミさんはラジオでは喋り慣れてますよね?10分くらいしたら慣れてくると思いますので……そういう意味では山田監督は舞台挨拶には結構登壇されてますよね」
山田監督「今回は舞台挨拶にやたらと行かせてもらって、ありがとうございます。実はこの前MOVIXで『リズと青い鳥』を観てまして、だばーっと泣いて帰りました。良い作品ですよね」

・『リズと青い鳥』を初めて見た時の感想
畳野さん「試写会っていうものが初めてで、業界の人達……?業界の人達でいいんですか?」
斎藤さん「なんか擦れた感じがしますけど、合ってます(笑)」
畳野さん「そういう人達がいる場で泣いていいものかと思ってました。結局、途中からそんなことは関係なく泣いたんですけども。試写会って確認みたいな意味合いが強いんですよね?」
斎藤さん「そういう目的で来る人も勿論いますけど、割と業界の人達も泣いてましたよ?初めて見た人は大体みんな泣いてました」

・監督からのオファー
福富さん「アニメ映画の主題歌を担当するということで、取り敢えず『君の名は。』を観ました。20億くらい金が入ってくるって噂では聞いていたんですけど、違いました」
山田監督「いやいや、頑張ったらいけますよ!」
斎藤さん「今回の地雷ですね」
この辺りから何となく「興行収入が20億円」という話にすり替わっている。そして、今はそれに達していないことが分かる。
山田監督「今回はHomecomingsさんと組めて良かった。純度が高いというか、同じ思想を持つ『同志』というか」
斎藤さん「私は濁った側の人間として頑張らせていただきました」
山田監督「そう、金勘定はそちらに任せて、我々は作品に真っ直ぐ向き合うことができました。確かにセールス面も大事なことは承知してます」
斎藤さん「まあ、こうしてお客さんも沢山来てますし、口コミとかでまだ伸びる可能性もありますよ」
山田監督「お前ら、頑張れよ!」

・山田監督とHomecomingsさんの初対面
山田監督「舐められないようにせにゃならんと思って。向こうは4人、こっちは独りだし」
斎藤さん「その場に居たんですけど、結果的に2、3分で意気投合してましたよね。Teenage Fanclubとか好きなバンドが共通してたのもあって」

福富さん「さっきの『君の名は。』の話じゃないですけど、『リズと青い鳥』も全国の劇場でかかるような映画じゃないですか。それで解りやすいように今回は日本語歌詞にしようかと思ってて」
斎藤さん「売れ線というものがありますからね」
福富さん「で、山田監督に会った時に訊いてみたら『いや、今までのHomecomingsさんで!』って言われまして」
山田監督「そう、ホムカミさんらしさが大切です」
福富さん「初めてアニメスタジオという所に行かせてもらって、そこで白い線の状態のモノを見せてもらって」
山田監督「あれは線撮(せんさつ)の状態だったかな?イメージを共有しようと思って。その後もちょいちょい打ち合わせしましたね」

・山田監督に対する印象
畳野さん「会う前はアニメ監督っていう字面の通りのイメージで……変わった人?なのかと」
福富さん「個性的?」
畳野さん「そう、その表現がいい。個性的な人なのかと思ってたんですけど、会ってみると普通の人というか、我々側の人でした」
山田監督「ありがとうございます?」
斎藤さん「山田監督は普通の人ではないと思いますよ」
山田監督「ですかね……あっ、畳野さんの話をさせてもらっていいですか?畳野さんはミステリアスというか言葉が少ない所が良いですよね。天才肌という感じがする」
畳野さん「いやいや(照)」
斎藤さん「ああ、言葉は少ないですけど、的確で、芯を突いた言葉を放ってくるタイプですね」
山田監督「そうそう、そうなんです。あと、打ち合わせを重ねていくうちに、だんだん顔を合わせてくれる回数が増えた。それが萌え」
斎藤さん「『不良の子猫』理論ですね」
山田監督「うんうん……えっと、どういうこと?」
斎藤さん「いや、不良が校舎裏で子猫をこっそり飼ってるところを発見したら、ギャップで良い人に見えたりしますよねっていう……」
山田監督「どっちが不良で、どっちが子猫かっていう話かと思ってた。微妙に違う気もしますけど、まあ、そういうことです」

福田さん「もともと『ユーフォ』のアニメのファンで、あと京アニは前から知ってて、特に『ハルヒ』のエンドレスエイトがイメージとしてありました。世代なので」
福富さん「僕もエンドレスエイトのイメージです」
山田監督「おお残念ながら、私はエンドレスエイトには参加しておりません。参加したかったんですけどね。その時は『けいおん!』を作ってました」
何となく、これも地雷な雰囲気が漂ってました。

Homecomingsさんの共同声明「山田監督は可愛い(連呼)」
山田監督「いやいやいや(照)」
赤面しながらスクリーン下の隙間に逃げようとする監督。ロープ際に追い詰められたボクサー。

・山田監督がHomecomingsさんの録音スタジオに行った時の話
山田監督「公式サイトでも書いてあったと思うけど、ジョン・カーニー監督作品っぽい、特に『ONCE ダブリンの街角で』を思い出してました。テープで曲を録ってたりしてね。こういう床で……」
斎藤さん「監督、お客さんは見えないです。まあ、音楽室のようなタイプです」
山田監督「すみません、そう思ってください(笑)あと、福富さんが面白かった」
福富さん「どうぞ話してください」
山田監督「私がデモを聴くタイミングで福富さんはトイレに行ってたんですよ。おお、行ってらっしゃいと思って」
畳野さん「で、トイレに行ったと見せかけて外で反応を見てたんですよね」
福富さん「そう『おっ、ちょうど終わりました?』とか素知らぬフリをして入っていこうかと思ってて」
山田監督「でも、スタジオに監視カメラがあるから、全員にバレバレで(笑)」
福富さん「いや、監督に聴かれるのがやはり恥ずかしくてですね(照)」

・Songbirdsが出来るまで
畳野さん「今回は2時間くらいで作曲できたんです。これは異例です」
斎藤さん「早く出来た理由とかってありますか?」
福富さん「やっぱり(京アニの)スタジオに行けたことですかね。六地蔵の風景、あとは夕陽。そういう共通体験みたいなものがあったお陰です」
畳野さん「今までの作曲と比べて早かったんですけど、今までで一番思い入れが強いです」

斎藤さん「普段はどうやって曲作りされてますか?」
福富さん「僕か畳野さんが『こういう曲作りたい』ってデモみたいなものを作って、メンバー内でイメージを共有するのが大体なんですけど、それも別に決まってなくて、石田さんや福田さんがスタートになることも全然あります」
斎藤さん「イメージを共有するのって大変ですか?」
福富さん「そうですね。さっき話しましたけどSongbirdsみたいなパターンがむしろ稀で、メンバー内の僕と畳野さんだけが解ってて、あと2人はポカーンとか。逆に僕だけ解ってないとかのパターンも普通にあります」

斎藤さん「作詞作業はどうでしたか?」
福富さん「歌詞は日本語で書いてから、曲調に合わせながら英語に訳します。今回、作曲は早かったんですけど、作詞は難航しました」
斎藤さん「MVでもそうですけど、エンドロールでも歌詞が字幕で見れるのも良いですよね」
福富さん「歌詞カードとかを見て、二層で楽しんでいただきたいっていうのが思いとしてはあって、今後も基本的には英語歌詞で作っていこうと思います」
斎藤さん「歌詞がやっぱり凄く本編とリンクしていて『想いを忘れないでおけるだろうか』でしたっけ?凄く好きで……」
福富さん「微妙に違いますけど、大体あってます(笑)ありがとうございます」
山田監督「斎藤さん(笑)」
(正確には「歌にしておけば忘れないでおけるだろうか たった今好きになったことを」)

・メンバーのプロフィール
山田監督「このタイミングで言っておきたいんですけど、福富さんと畳野さんが幼馴染っていうのが萌えなんですよね」
福富さん「そうなんです。いいですか、ここでちょっと高1の時の2人の思い出でとっておきのが……」
畳野さん「絶対ダメ」
ここにきて畳野さんが本気です。
福富さん「分かりました」
斎藤さん「これは止めておいた方がいいと思いますよ(笑)」
福富さん「やっぱり、話してもいい?」
畳野さん「絶対ダメ。本当に」
山田監督「なんで2回目行ってみたんですか(笑)」
福富さん「いや、2回行ったら、行けるかなって(笑)」
畳野さん「この話は黒歴史なので本当にダメです。人は変われるので」
山田監督「福富さん、この舞台挨拶が終わったら教えて(笑)」
斎藤さん「じゃあ流れで学生時代の思い出とか話しますか。福田さんはどういう学生時代を過ごされてました?」
福田さん「たまたまですけど、私と石田さんは吹奏楽部だったんですよ」
斎藤さん「おお、担当は?」
福田さん「トランペットでした。でも、中学で止めてしまって……なんかちょっと人間関係でギクシャクしちゃって」
一同「おお、『ユーフォ』っぽいエピソード(笑)」
斎藤さん「話を戻して、石田さんの担当は?」
石田さん「私はパーカッションでした」
斎藤さん「そこは正常に続けられました?」
石田さん「正常です(笑)でも入る時に、本当はフルートをしたかったんですけど、倍率が高くてパーカッションになっちゃったんですよね」
一同「また『ユーフォ』っぽい(笑)」

・牛尾さん「出る杭は打つ」
斎藤さん「そういえば、ホムカミさんは山田監督と一緒に牛尾さんに会いに行かれたんですよね?」
山田監督「そう、この前、東京の仕事場に会いに行ってきました」
福富さん「勿論、牛尾さんと合うのは初めてで」
山田監督「事前の連絡で牛尾さんが不思議な事を仰られていて『あいつらは東京に初めて来るんだろう。だったら出る杭は打たないと駄目だ』って、会った時に洗礼として賞味期限切れのアンパンを福富さんにあげたんです。でも、その時に牛尾さんも賞味期限切れのクリームパンを自分で食べてたんですよ」
福富さん「あれ、新幹線乗る時に捨てちゃいましたよ」
山田監督「えっ、なんで捨てたん⁉」
福富さん「いや、期限切れてるのに気づいてしまったので!」
山田監督「牛尾さんには黙っときや?」
斎藤さん「監督、ここにいる人達が牛尾さんにTwitterで教えちゃいますよ?」
山田監督「皆さん、牛尾さんには『ホムカミの福富さんはアンパンちゃんと食べてましたよ』って送ってください!それかこの件については黙っておくか……」
多分、普通に福富さんは食べてそうな感じでした。

・畳野さんがポケットから徐に何かを取り出す
畳野さん「ポケットから何か出てきましたね」
斎藤さん「溶けたチョコレートですかね」
福富さん「その歌詞は覚えてるんですね(笑)」
取り出されたのは明日から配布予定のフィルム。
スポットライトに当てたらスクリーンに映らないかと試す福富さんと畳野さん。
どのシーンのフィルムなのか、気になって近寄る一同。
山田監督「希美とみぞれの1番良いシーンですね!いや2人のシーンは全部1番良いですけど」
斎藤さん「明日から配るフィルムのシーンは厳選してるので、真っ黒とかは無いです。ご安心ください」
山田監督「目指せ、20億!」

・〆の挨拶
石田さん「MOVIXで観た時に、斜め前に座ってた女子高生2人が上映後に号泣してたのが印象的で、そういう体験ができて良かったです」
山田監督「今日は女子高生いるかな?」
何故か急激にテンションが上がる監督。
斎藤さん「残念ながら、おじさんが殆どですかね」
山田監督「心の中には女子高生がいるかもしれない」

山田監督「この場で絶対に言いたいことが一つあって、Songbirdsの作詞を私だと勘違いしてる人が多くて……」
斎藤さん「ここにいる皆さんは分かってますよね?」
(場内笑い)
福富さん「僕ですよ」
斎藤さん「確かに、牛尾さん作曲の方の主題歌では山田監督が作詞を担当されていますけど」
監督「よく声をかけられて『Songbirds良かったですよ!』って言われて申し訳ない」
福富さん「エンドロール曲の良い所で監督の名前が目に入りますからね」

斎藤さん「今日は皆さん、ありがとうございました」
福富さん「多分、1年くらいはどのライブでもSongbirdsをやると思うので是非、来てください」
山田監督「そうですよね。皆さん、この機会にホムカミさんの魅力を知ってもらって、過去の曲も聴いてみてください。そしたら福富さんにお金が入るので!」
畳野さん「良い時計とか付け始めたら察してあげてください」
福富さん「実は先日もう10回払いである買い物をしてしまいました……」
斎藤さん「後戻りできませんね(笑)では、改めて今日はありがとうございました!」
一同「ありがとうございました!」
(場内拍手)
Songbirdsが流れる中、深々とお辞儀をする一同。
山田監督が誰よりも長くお辞儀していた為、福富さんが慌ててメンバーにもっとお辞儀しておくように促す。
お辞儀を終え、出口に近づきながら再度の礼をして退場する面々。
斎藤さん「今日は調子が悪くてすみませんでした!」
(場内、斎藤さんに拍手)
なんと予定より10分延長して終了。
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