2007年12月

2007年12月30日

2007年の「今年の3冊」に!

85e1db05.jpg ある人から、今日(12月30日)の『産経新聞』の読書面「2007 今年の3冊」に、拙著『編集者 国木田独歩の時代』を挙げた人がいる、と教えていただいてビックリ! 12月に出たばかりなので、まさか今年のベスト3に選んでいただけるとは夢にも思わなかった。選者は早稲田大学教授の石原千秋氏。石原氏の著作はこれまでに何冊か読んでいるが、お会いしたことはなく、本をお送りしたわけではない。この場を借りて、石原氏に心から御礼申しあげます。

 近くのコンビニで早速『産経新聞』を入手。北上次郎氏、櫻井よしこ氏など14人の選者がそれぞれ今年印象に残った3冊を選んでいる。そのなかで、京都大学教授の遠藤秀紀氏が、内澤旬子さんの『世界屠畜紀行』を挙げていた。こういう企画では、たいてい何人かが同じ本を挙げるのが普通だが、女優の南果歩さんやイッセー尾形さんなども選者で、1冊もダブっていないのが面白かった。

 今年の最後に、うれしいプレゼントをいただいたような気分。来年もいいことがありますように――。


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2007年12月29日

「アンメルツ」のネーミング

0ae7d15f.jpg もう今年も今日を含めて3日間しか残っていない。しばらくブログを書けずにいたが、これを読んでくださっている方々に、「死んでいるか入院でもしたのでは?」と思われるのも申し訳ないので、取り急ぎ走り書きを。正直なところ「冬眠したい」が、それもできずにアタフタと年末をすごしている。一昨日から昨日まで、雪が積もった北の方へ出張して、計10数時間インタビューをしてきた。一泊の駆け足の旅だったが、その前後もハードなスケジュールが続いていたため、帰宅するともはやボロ雑巾状態で、一歩も動けなかった。

 さて、ようやく今年最後の出張は終わったものの、これから新年を迎えるまでに何から手をつけるべきか。来年早々締切が来る原稿もあれば、手紙も数通書かねばならず、年賀状はまったく手つかず状態。読むべき資料の束は、開いたままもう1カ月以上途中で中断しているし、資料としてせっかく購入した本の山もほとんど読めていない。その前に部屋の大掃除をしなければ……。でも、いま資料と本の山を動かすと、あとで探しても出てこなくなるのではないか、というのが気にかかる。

 全然関係ない話だが、皆さんは「アンメルツ」という商品のネーミングの由来をご存じだろうか。知らなかったのは私だけかもしれないが、写真は、先日の古書展で買った大正14年11月20日発行『アサヒスポーツ』(朝日新聞社)臨時増刊「第二回明治神宮競技記念号」の表紙裏の広告(クリックすると拡大)。これを見てビックリ! そうだったのですか……。世の中知らないことばかりだ。


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2007年12月24日

『別冊婦人画報 ビュウティーブック』・その3

dbc67460.jpg 「あなたはどのタイプのお部屋がお好きですか」と題して、「クラシックなスタイル」「ロマンティックな部屋」「近代感覚のタイプ」「和洋趣味のタイプ」の4種が紹介されている。「和洋趣味のタイプ」は、よく見ると、一段高くして畳がしいてあり、床の間があって掛け軸まで掛かっている。窓には障子のように細かい桟があり、さらにカーテン!?

 他にも、「最尖端の生活芸術」というページを亀倉雄策氏が書いていて、さまざまなモダンなイスの写真が何点も掲載されているのだが、アッと驚いたのは次の一節。
「(3)はアメリカで尖端的なデザイナーの第一人者の、野口勇の作品。野口は詩人の故野口米次郎の息子さん。この海獣のようなのんきな形をした長椅子は、スポンジ製で感じがすばらしい」
 「野口勇」と書かれていたので、すぐには気づかなかったのだが、「イサム・ノグチ」のことだったのだ!


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『別冊婦人画報 ビュウティーブック』・その2

d7615334.jpg 「色彩教室」として、洋服を着る際に気をつける色のコーディネイトを教えてくれている。


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『別冊婦人画報 ビュウティーブック』(昭和24年11月発行、第577号)

7de0ecef.jpg 世の中は楽しいクリスマス連休らしいのだが、年内にもう1つ大きな仕事を抱えているため、ひたすらお仕事、お仕事。今年は年末までに年賀状を書くのを、早々にあきらめてしまった……。それにしても、大掃除だけはしたいのだが、いつやれるのだろう。この状態で2008年になだれ込むのは、いくらなんでもひどすぎる。ある朝目が覚めると、すべてが整然と片付いていた――なんてことが起こらないだろうか。

 そんなわけで、このところブログも戦後の『婦人画報』の表紙を並べて、お茶を濁して(?)いるのだが、もう1冊、昭和24年11月発行の『別冊婦人画報 ビュウティーブック』を。敗戦から4年余り過ぎて、ここまでに紹介したものより、ずっと紙質と印刷がよくなっている。この時期に、これほど中身が充実したものを発行していたのか、と意外に感じるほどだった。なにしろ「ビュウティーブック」であり、サブタイトルは「あなたを美しくする百科全書」である。女性にとっては今も昔も変わらず、誰でも興味を惹かれずにはいられない言葉だろう。「あなたを美しくする百科全書」!

 表紙画は高井貞二で、中のページのイラストの多くも高井が描いている。カラーページが多いのも目立つ。ページ数は本文152ページで、田中千代、マダム・マサコ、牛山喜久子、山野愛子など、美容界で有名な女性たちの名前がずらりと並んでいるのも壮観だ。眺めているたけでも楽しくなってくる。目次を見ると、洋服のことはもちろん、帽子のチャーミングなかぶり方、アクセサリーの効果的な生かし方、1950年の流行のポイント、新しい傾向のハンドバッグ、毛皮の着こなし、靴のスタイルブック等々。続いて、エチケットのページがあり、表情美、魅力をつくるポーズ集、香水の知識と使い方、声のおしゃれ、男性は女性のどういう美しさに魅惑されるか……など。さらに、美容のページがあり、代表的なヘアスタイル、5分間化粧法、美容体操、新しいパーマネントウエーブの傾向、こんなとき・あんなときの美容技術、最尖端のお化粧法、ヨーロッパの美人等々(こんなことを書いても、男性の方々には面白くもないだろうが)。最後に、住まい方のページへと続いて、住宅設計から照明やインテリアのことまで詳しく書かれている。人々が戦争で受けた心の傷は、もうすっかり癒えたのだろうか――。


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2007年12月22日

独歩の最初の小説が載った『文藝倶楽部』(明治30年8月発行、第3巻11号)

34d47fc9.jpg 昨日はなんと3カ月ぶりに五反田の古書展に行った。行きたくても行けない状況が続いていたので、会場に着いたとたんに頭のネジがどこかゆるんでしまい、主に200円の古書と雑誌を持てないほど買い込む。その重い荷物を持ってさらに神保町へ。もうこれ以上は持つのが大変だとわかっていながら、明治の古い雑誌を何冊か見つけて購入。結局、2カ所で古書を13冊と古雑誌を10冊買って、合計1万円近く使ってしまう。でも、久し振りに「買った!」という充実感でいっぱいになった。これで幸せになれるのだから、安いものである。そのあと、岡崎さんに誘われて、コーヒーを飲んでおしゃべり。

 さて、昨日の収穫は、写真の『文藝倶楽部』明治30年8月号。「口絵欠」だったので、値段は1000円だった。口絵付きだと、おそらく5000円くらいはするだろう。1000円なら買えないことはないので、改めて表紙をよく見ると「源叔父 国木田独歩」の文字。エッ、独歩が田山花袋と日光の山寺に籠っていたときに書いた小説「源叔父」? 見間違いではないかと思ったが、間違いなく独歩の小説の処女作である。口絵はなくても全然かまわないので、1000円だった幸運を感謝して購入。思いがけなく、これを入手できたので、宝くじに当ったようにうれしかった。


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2007年12月20日

『婦人画報』(昭和22年9月発行、第516号)

3a479d5e.jpg 『婦人画報』昭和22年9月号。表紙画は高井貞二。毎号、違う画家が描いているので、それぞれの作風が表れていて、並べて見るとなかなか面白い。この号は本文48ページで、わずかにマシな紙になっている。でも、現代の女性誌に使われている用紙とは、天と地ほど違うが……。坂西志保が「アメリカの職業婦人」というコラム記事を書いている。その先では、福田恆存が「無償の読書――読書からなにを得るか」を1ページ半書いている。


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『婦人画報』(昭和22年6月発行、第513号)

5969f3dd.jpg 昨日、一件インタビューを終えてホッとし、来週の二日間の取材の準備にようやく取りかかる。時間がない!といいつつ、ずっと続けてきた戦後間もない時期の『婦人画報』シリーズは、今回で終了。写真は昭和22年6月号で、表紙画は南政善。本文のページ数は40ページにさらに縮小している。紙も印刷もかわいそうなほど粗悪だ。とくに紙は、もうちょっと薄ければトイレ用に使えそうなほど。それでも、編集者たちは懸命に、この1冊をつくったのだろう……。


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2007年12月18日

『婦人画報』(昭和22年5月発行、第512号)

5c47c875.jpg 『婦人画報』昭和22年4-5月合併号。表紙画は高橋圭一。ここまでずっと月1冊の発行が継続していたのに、急に合併号になり、ページ数も3月号が本文72ページなのに、この合併号は58ページに減っている。しかも、折の一つ(16ページ分)だけが、他の折とは違うぺらぺらのザラ紙に刷られている。その薄さに驚いた。「文字の裏写り」などというレベルではなく、裏に手を当てると透けて見えるのだ。

 「編輯局便り」に、読者へのお詫びが掲載されていた。「まことに止むを得ない資材事情その他で、今号は四・五月合併号といたしました」とあり、「窮屈な紙面、小さな活字、それに粗悪な紙とインク、いずれも雑誌を作る上からは致命的な悪条件で、読者の皆様にもさぞや御迷惑をおかけしていることと思います」。文字の小ささは、ページを減らすためでもあったのか。昔の人はずいぶん目が良かったんだな、などとノンキに感心していたのだが。


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『婦人画報』(昭和22年3月発行、第511号)

ec337ae6.jpg いよいよ時間に追われて、ものすごい状況になっているので、ブログも簡潔に。写真は『婦人画報』昭和22年3月号。表紙画は久保守。目立つのは三島由紀夫の短篇小説「恋と別離と」。挿絵は鈴木信太郎。


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2007年12月16日

追記――『日本経済新聞』読書面に書評

 「神保町のオタ」さんから、今日(16日)の『日本経済新聞』に、拙著『編集者 国木田独歩の時代』の書評が載っていると教えていただき、あわててコンビニへ。ありました! うれしかったのは、書評の内容ももちろん、評者が佐藤卓己さんだったこと。身に余る最後の言葉には、本当に感激しました。今日は、他にも何人かの方々から、本を読んだ感想をメールなどで伝えていただき、とてもうれしい1日でした。


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『婦人画報』(昭和22年2月発行、第510号)

ffed0586.jpg こちらは『婦人画報』昭和22年2月号。明るい色調の表紙画は、長沢節だった。グラフページに、初めて土門拳の名前があったので、思わず食い入るように見てしまった。「文楽五人女」と題する4ページ。『婦人画報』に土門拳の写真が載っていたのか……。土門拳は文章も巧みに書く人だが、それに続くページに、自ら文楽について解説も書いていた。

 最後のページを開いて、あまりの意外な事実に驚いた。「編集局便り」の冒頭に、次のように書かれていたのだ。
「本誌に『夜の構図』を連載された織田作之助氏が、この正月十日に、旅先の東京で急逝されました。新年号掲載の林芙美子さんとの対談が、はからずも最後の元気な活躍となつたわけで、読者と共にこの急逝を心から悼みたいと思います」……人間、明日のことはわからない。


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『婦人画報』(昭和22年1月発行、第509号)

38f1e760.jpg そろそろ『食育のススメ』(文春新書)が、すでに早い所では店頭に並んでいるらしい。でも、我が家に一番近い書店には、すでに10日に発売された『編集者国木田独歩の時代』(角川選書)もなく、『食育のススメ』もまだ出ていなかった。残念。それにしても忙しい! 年内にこれから2つ取材があって、原稿も40枚近く書かなければならない。はたして間に合うのだろうか。

 写真は『婦人画報』の昭和22年1月号。表紙に「別冊附録・服装百科読本」とあるが、買ったとき、付録はついていなかった。目次を見ると、「グラフ」という所が黒インクで上から塗りつぶしてある。すわ、何かが問題になって掲載禁止になったのか、と思いきや、「別冊附録・服装百科読本」をつけることになったため、グラフはなしにすることにした、とのこと。「悪しからず、ご諒承ください」と後から刷り込んであった。

 表紙画は中西利雄。戦争が終わってから二度目の新年を迎えたわけだが、相変わらず、新年号といっても華やかさはない。小説の執筆陣は、芝木好子に坂口安吾に丹羽文雄、という豪華さ。坂口安吾の「私は海をだきしめてゐたい」という短編小説の挿絵は、東郷青児である。しかも、ヒャー! 1ページ目からヌードの女性が描かれているではないか。

 さらに対談がこれまたすごい。織田作之助と林芙美子が「処女という観念について」というテーマで語り合っているのである。しかも、林芙美子の第一声は「……いつたい、今日はどういうおはなしをするのです?」 
 この先、どんな展開になるのだろうか、と一瞬思ったが、読んでみるとなかなか面白かった。


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2007年12月14日

「国木田独歩の会」

3ccc701f.jpg 私は不器用な人間なので、仕事が5つも6つも重なると、もうパニックだ。その上、社交下手なので、大勢の人に会うと想像しただけで、緊張して冷や汗が出る。このところ、日替わりで毎日違う原稿を書いたり、資料を調べたり、人に会ったり、会合に出たり……という日々が続いていて、自分が自分ではないような目まぐるしさだ。師走に師は走り、ライターも走る、ということか……。

 昨日は朝5時半ごろから目がさめてしまい、原稿を少し書いてから家を出た。実は、国木田独歩の出生の地である千葉県銚子市に「国木田独歩の会」というグループがある。その会の存在を少し前に教えていただき、12月に拙著『編集者 国木田独歩の時代』が出ることをお伝えしていたところ、本の宣伝に力を貸してくださって、昨日銚子へ行ってきたのだ。千葉はお隣の県なのだが、自宅から銚子駅までは往復5時間。さすがに犬吠埼のある場所である。

 銚子に滞在した7時間のなかで、最初に国木田独歩ゆかりの地を何カ所か案内していただき、それから銚子市役所を訪問。市長の岡野俊昭氏に面会して本を渡し、いろいろお話しさせていただく。午後からは記者会見。主要な新聞各社の記者の方々に本を渡して、PRに務めた。「記者会見は初めてではないでしょう?」と「国木田独歩の会」の会員の人には言われたが、とんでもない! 新著を出して記者会見など、もちろん生まれて初めての体験だ。慣れないことをすると疲れます。さらに、その後で、「国木田独歩の会」の会員の皆さんと関係者が30人近く集まってくださっているお店へ移動。そこで短い講演をして、その後はサイン会。30冊以上サインをしたのも、多分初めてのことだ。上がって手が震える。きれいに書けなかった方々には、この場を借りてお詫びいたします。その後、帰りの特急列車の時刻まで、美味しい魚のお刺身などを堪能した。さすがに銚子でした。「国木田独歩の会」の皆様、昨日お会いした皆様、温かく迎えていただき、本当にありがとうございました!

 写真は、昨日案内していただいた国木田独歩の詩碑。日夏耿之介の文字で、独歩の「山林に自由存す」の一節が刻まれている(拙著の29ページにこの詩の全文が載っている)。それにしても、意外だったのはこの詩碑の“巨大さ”。実際に現地に立つと、思わず叫びそうになる。高さは大人の背丈より少し高いくらいだが、横幅がなんと5.5メートルもある自然石なのだ。そこに、以下の文字を刻んだ別の石板をはめ込んである。

 なつかしきわが故郷は何処ぞや
 彼処にわれは山林の児なりき


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2007年12月12日

『婦人画報』(昭和21年12月発行、第508号)

106f4f6e.jpg この『婦人画報』昭和21年12月号も、前に一度このブログで書いたが、号数が続いているのでもう一度。表紙画が印象的で、「画報」の「報」の字が絵に隠れているところなども、なかなか。表紙画は佐藤敬。この号はとにかくクリスマスの記事が多い。アメリカと戦って負けた一年余り後に、クリスマスを盛大に祝っている日本人。戦時中はたしか、「ベースボール」のようなカタカナ語さえ、使用禁止だったような気が……。


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『婦人画報』(昭和21年11月発行、第507号)

ad645c92.jpg 拙著についての電話やメールが届きはじめた。ずっと不安でいっぱいだったが、ものすごく恥ずかしいミスや誤植の指摘は、幸いにもいまのところない。本が出てからしばらくの間は、ハラハラドキドキの日々が続く。万全を期してはいるものの、やはり人間なので100パーセントということはない。どこかでポカをしている。これをお読みの方々で、もしお気づきの点がありましたら、遠慮なくこのブログにコメントしてください。

 さて、またしても『婦人画報』の昭和21年11月号。目を惹く表紙画は猪熊弦一郎である。化粧といい、髪型といい、赤い手袋といい、なんともモダン。特集座談会「新しい時代の結婚観」として、「結婚の反省と展望」「若い女性はかう考へる」という2つの座談会が掲載されている。当時、結婚ということが女性にとっていかに大問題だったかが伝わってくる。それにしても、現在の少子化問題とは正反対に、当時は産児制限が問題になっていたのだ……。


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2007年12月10日

『婦人画報』(昭和21年10月発行、第506号)

4deee5f6.jpg 『婦人画報』昭和21年10月号。敗戦から1年が過ぎても、印刷品質も紙質も悪い。「画報」と名乗っているものの、巻頭の写真ページは4ページにすぎず、紙も光沢のあるコート紙ではなく、本文ページと同じだ。それが、当時の状況では精一杯だったのだろう。表紙画は仲田菊代。記事のなかに、イラスト入りで「新憲法の全貌」が載っている。時代を感じさせられる。


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『婦人画報』(昭和21年9月発行、第505号)

a7751c1a.jpg 早い書店では、拙著『編集者 国木田独歩の時代』が7日に店頭に並んでいたらしく、昨日お会いした方も、書店で買って持っていらした。早々にお買い上げいただいた方々に、心から感謝いたします。

 本が出版されると、その直後に「エッ!」という関連情報が出てくる、というのはよくあることだが、つい2日前にそれが起こった。それについては、いま書いている原稿(『彷書月刊』2008年2月号に掲載)のなかで少し触れようと思う。この原稿を書くために読んだ資料のなかで、思いがけなく国木田独歩の名前に出逢ったのだ。

 写真は『婦人画報』昭和21年9月号。表紙画は荻須高徳。亀井勝一郎、春山行夫、高田保、芹沢光治良、織田作之助などが執筆している。戦争未亡人が大量に出た当時、切実な問題だった「未亡人の生きる道」という鼎談が掲載されている。


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2007年12月08日

文春新書『食育のススメ』見本が完成

fbd3ceae.jpg また拙著の話で恐縮ですが……。今日、文藝春秋から『食育のススメ』(文春新書)の見本が届きました。発売は予定より少し早く、15〜17日ごろから店頭に並ぶようです。左が同じ12月の新刊のラインナップ。こうしてみると、どうも1冊だけ異彩を放っているというか、場違いのような……。

 何はともあれ、無事にでき上がってホッとしています。この本は、村井弦斎のことを全然知らない人でも読めますし、また、長篇小説『食道楽』のおいしい所だけをつまみ食いしたい、という人にもお勧めできます。残念ながら、『いつまでもデブと思うなよ』ほどの強烈なインパクトはありませんが……。


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2007年12月06日

『婦人画報』(昭和21年8月発行、第504号)

dd4e1c5f.jpg これは、今回買った13冊ではなく、すでに一度ブログでも紹介したものだが、せっかくなので順番に並べておこう。『婦人画報』昭和21年8月号である。表紙画は伊原宇三郎。敗戦から1年が過ぎ、ようやく誌面にもファッショナブルな記事やイラストが増えてきている。「あなたに贈るこの夏のファッション」「新しい夏のシルエット集」「水着とアクセサリーの作り方」など。ようやく平和が戻り、開放的な夏の季節を楽しもう、という気分があふれている。表紙画の女性もノースリーブだし、モデルが着ているフレンチスリーブのワンピースや水着姿は、読者の目にまぶしかったに違いない。また、この号には織田作之助の小説「夜の構図」が連載され、他にも興味をひかれる記事が多い。雑誌というものはその時代を映し出していて、本当に面白いとつくづく思う。


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