2009年06月

2009年06月29日

国木田独歩原作、真山青果脚色『脚色 富岡先生・酒中日記』(大正15年初版)

745341d2.jpg 先週の書窓展で買った本をもう1冊。国木田独歩の「富岡先生」と「酒中日記」を真山青果が脚色したものが1冊になっていた。新潮社から大正15年に出たもので、文庫本サイズだがハードカバー。写真は、表紙カバーを外したところで、右側がカバーである。本体のタイトル文字の書体が面白い。背は布製。

 3年前の2006年9月27日のブログに書いたが、やはり新潮社から、大正8年に同じく真山青果が脚色した「酒中日記」を見つけて購入している。これには、独歩の原作の「酒中日記」が一緒に収録されていた。真山青果の「脚本 酒中日記」は、今回購入したものと内容は同じだった。よく見ると、2006年9月27日のブログのコメント欄で、2反田さんが教えてくださったのが今回見つけた本だった!

 驚いたのは、今回購入した『脚色 富岡先生・酒中日記』の巻末の書籍広告を見たとき。新潮社の「縮刷独歩叢書」が、全10巻のラインナップになっている! これまでこうした広告でも、第9巻までしか見たことがなかったのだが、第10巻があることがわかってしまった。この第10巻で完結したのだろう。というのは、この広告によると、第10巻は『独歩病牀録』で、独歩が生前最後に口述したものを真山青果がまとめた本からだ。

 この新潮社の「縮刷独歩叢書」については、今年の3月22日のブログで、第1巻から第9巻まで全巻揃った、と報告したばかりだった。“幻の第10巻”があるとわかったからには、いつか見つけなければなるまい。いずれも天金、小型の布製本なので、第10巻がどんなデザインなのか、ぜひ見てみたいのだが……。また探求本が増えてしまった。


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2009年06月27日

大阪毎日新聞社刊『ホームライフ』(昭和14年1月号)・その2

d390d4b3.jpg この号のページをめくっていて、とても惹きつけられた写真がこれ。タイトルは「猫を抱く女児」。撮影者は京都の河野龍太郎という人で、「昭和十三年度日本写真美術展推薦印画」とある。猫の表情がなんともいえない……。


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大阪毎日新聞社刊『ホームライフ』(昭和14年1月号)

759e9666.jpg 昨日は東京古書会館で「書窓展」があり、朝からすごい熱気だった。寝不足で頭はボーッとしていたが、思いがけない本が棚に並んでいるのを目にして、慌てて人垣の後ろから手を伸ばす。買ったのは1冊だけ1800円で、ほとんどが200円〜400円。本が持ちきれなくなったので、レジの所に持っていって預かってもらう。それを二度も繰り返して、最後に会計をしたのだが、計16冊で8000円弱。じっくり見ていると、この倍ほど買ってしまいそうだったので、早々に切り上げた。

 写真の雑誌は、左から読むと「フイラムーホ」(?)だが、「ホームライフ」である。大阪毎日新聞が発行していた大判のグラフ雑誌で、これは昭和14年1月号。すぐにわかるように、表紙画は東郷青児だ。以前、「日本の古本屋」で検索したときに、「ホームライフ」は1冊数千円で出ていたのが記憶に残っていたのだが、昨日は500円で3冊ほどあった。そのなかで、表紙でこの1冊を選んで購入。週刊誌の見開きサイズ、四六4倍判の大きさで、掲載されている写真も見栄えがする。昭和14年の段階では、まだこうしたかなり贅沢な雑誌を発行できたのだ。

 目次ページに、東郷青児による表紙の絵「カアネーション」の解説があった。記事欄のカットは中川一政が描いている。執筆者で目についたのは、長谷川時雨、木村荘八、獅子文六など。写真グラビア「書斎と書斎人」では、山口誓子の書斎が紹介されている。その写真を見ると、床から天井までの作り付けの書棚にびっしり本がつまっているが、山口誓子は「世の中に何が恥しいといつて蔵書を見られるくらゐ恥しいものはありませんよ」とコメントしていた。その気持ちはよくわかる。


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2009年06月25日

山崎貞訳注『やさしい英語のお伽噺(春の巻)FAIRY TALES』(大正10年初版、15年27版)

93f38e64.jpg ついでにもう1冊。こちらも『英語の童謡と童話 SONGS AND TALES』と同じ北星堂から刊行された本で、サイズも同じ四六判だ。こちらのほうが少し古い。大正10年に初版が出て、大正15年には27版になっているので、ロングセラーといえるだろう。こちらにも「ジャックと豆の木」が載っていた。それ以外に、いま「長靴をはいた猫」(PUSS IN BOOTS)と訳されている一篇が「靴ばき猫」に、「醜いアヒルの子」(THE UGLY DUCKLING)が「嫌はれ子あひる」と訳されていた。


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花園兼定訳注『英語の童謡と童話 SONGS AND TALES』(昭和2年初版)

45ae046f.jpg 6月23日は国木田独歩の命日だったので、独歩の生誕地である銚子市まで行ってきた。独歩の詩碑の前で、銚子の「国木田独歩の会」の方々による集まりがあったのである。千葉県は東京に隣接しているが、交通の便が悪い。銚子行き特急の本数が少ないので、時間が合わず、行きは在来線(東京駅から約2時間40分)で、帰りは特急(約2時間)に乗った。夕方には東京に戻っていなければならなかったため、自宅から往復5時間以上かけて、2時間余り銚子に滞在し、すぐにまた東京へトンボ帰り。5時間以上列車に乗るとさすがに疲れる。なんだか、大阪あたりまで行ったような感じだった(笑)。

 写真の本は、表紙の可愛い女の子のイラストに惹かれて買ったもの。表紙のタイトルは『SONGS AND TALES』となっているが、扉には『英語の童謡と童話』とある。いろいろな英語の童謡と童話を紹介して、訳注をつけたもので、北星堂から昭和2年に刊行されている。本文の挿絵もかわいい。「ジャックと豆の木」のように有名なものも含まれている。


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2009年06月22日

第一書房『セルパン』(昭和11年5月号)・その2

bdf43da9.jpg シナリオの最初のページ。ここでもやはり「我輩」になっている。この号には、松岡譲が映画に関連して「猫の墓標」というエッセイを2ページ書いているが、それがとても面白い。小見出しは「無名作家漱石」。今日は引用している時間がないが……。


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第一書房『セルパン』(昭和11年5月号)

d4c2fb27.jpg これも先日の五反田の古書展で入手したもの。第一書房が刊行していた『セルパン』の昭和11年5月号である。表紙に書かれていた特集テーマが「夏目漱石(P・C・Lシナリオ) 我輩は猫である」だったので、面白そうだと思って買った。「吾輩」と「我輩」、どちらもよく見かけるが、これほど有名な小説のタイトルでも、どっちだっていいじゃない!と思っていた人が多かったようだ。漱石も、別に気にしていないようだし……。

 本文の36ページにわたって、映画『我輩は猫である』のシナリオが掲載されている。写真も5点あり、配役は苦沙彌が丸山定夫、迷亭が徳川夢声、寒月が北澤彪、東風が藤原釜足、富子が千葉早智子、鼻子が清川玉江となっている(写真のキャプションより)。原作の滑稽な味はそれなりに出ているようだが、この映画の評判はどうだったのだろう?


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2009年06月21日

日本カメラMOOK『写真年鑑2009』(2009)・その2

66d13d3a.jpg 掲載ページはこちら。


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日本カメラMOOK『写真年鑑2009』(2009)

d459ba32.jpg 昨日届いた大きな郵便物を開いてみると、日本カメラMOOK『写真年鑑2009』だった。実は、このなかの「インタビュー特集」の一人として載っているのである。というのは、拙著『編集者 国木田独歩の時代』を読んだ編集者のかたが、例の“謎の女写真師”の話に興味をもってくださって、インタビューを受けることになったのだ。多分、書店では目立つところにはないと思うので、ちょっと紹介。

 驚いたのは、隣のページに登場している写真家が瀬戸正人さんだったこと。瀬戸さんとは、毎日新聞社の出版局で編集者として仕事をしていたときに知り合った。ずいぶんご無沙汰していたが、お元気そうでよかった。また、先月角川ソフィア文庫から出た拙著『音のない記憶』の解説を書いてくださった大竹昭子さんも、「[追悼]草森紳一」を6ページ書かれていた。300ページ以上もある年鑑だけに、この1年の写真界の動きや話題がわかる内容になっている。ただし、私の感覚はかなり古いので、白状すると、巻頭のカラーページに掲載されている写真は、どこがいいのかよくわからないものもあった(笑)。


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2009年06月20日

小川未明『小川未明童話全集 第二巻』(昭和25年初版)・その2

121e2364.jpg 巻頭の口絵は武井武雄。本文中にもあと3葉の色刷り口絵がある。函の反対側も文字だけでデザインされている。残念ながら函の背が欠けていて、シミがついていた。だから安かったのだろうが。

 それにしても、こうした子供向けの本まで買いはじめてしまい、いよいよ歯止めがきかなくなってきた……。


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小川未明『小川未明童話全集 第二巻』(昭和25年初版)

2ed40172.jpg ずっと地中にもぐっていたモグラが、久しぶりに地上に出たような気分で、昨日は五反田の南部古書会館へ。出かける場所は古書会館以外にないのか、と呆れられそうだが、何も言い返せない。あとは国会図書館か……。一カ月で200枚くらい原稿を書こうと思うと、とにかく余分なことを排除して集中しないと、エネルギーが続かないのだ。

 昨日の古書展は、普段より人が少ないように感じたが、じっくり本を見ることができたのでありがたかった。資料に使える本を格安で何冊も見つけ、興奮状態であれもこれも、と買い込む。こうなるともう止められない。結局、1階と2階で計22冊、6000円近く購入してしまった。五反田で6000円も払うのは珍しいが、それでも1冊平均では300円以下である。相場の三分の一程度まで値下げして出品されていた本が多いので、2万円近くの資料を買ったような気分。

 22冊のなかには、かなり分厚い函入りの本が何冊もあったため、配送を頼むかどうか迷う重量だったが、すぐに読みたい本もあったので、無理して持ち帰ることにした。そのため、昨日は東京古書会館へは寄らずに帰る。これだけ本を買えれば、それ以上を望むのは欲張りすぎ、というものだろう。たくさんの獲物を抱えて、意気揚々と帰宅した。この姿が、第三者の目にはどう映ったかはわからないが……。

 写真は、資料用に買った本ではなく、装幀で目を惹かれて買った本。昭和25年に大日本雄弁会講談社から刊行された『小川未明童話全集』の第2巻だ。全部で16巻あるらしい。童話集といっても、この装幀は侮れない。目次を見ると、予想通り「装幀・構成 初山滋」と書かれていた。挿絵は初山のほか、武井武雄、川上四郎、小川哲郎の4人が描いている。小川哲郎は小川未明の息子だという。カラー口絵のほかにカットも多数。編纂委員として、秋田雨雀、宇野浩二、楠山正雄、坪田譲治、滑川道夫、浜田広介、山内秋生の名前が載っている。

 敗戦の5年後という時期に、一人の作家の全16巻の童話集がこれだけ凝った造本で刊行されていた、という事実に驚く。内容を見ると小学生中・高学年向けだと思えるが、それより20年くらい後にその年齢になった私は、実はこうした童話集を読んだ記憶がまったくない。海外の作家のもの――ドリトル先生とか、ピッピとか、ナルニア国とか、そうした本で育ってきたような気がする。いま、小川未明の童話などは、はたして読まれているのだろうか。


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2009年06月18日

河井酔茗『明治代表詩人』(昭和12年初版)

888b5f6a.jpg 今週はなんとか精神的に落ち込まないまま、週末を迎えられそうだ。おかげで、原稿も毎日少しずつ書いている。それにしても、この数日間は完全に引き蘢っていて、ネット上でしか外の世界と接触がない。ここは高野山か、それとも比叡山か?(笑) 社交嫌いがますますひどくなるのも当然か……。

 少し前に、山本さんの「古本ソムリエの日記」で第一書房の本が話題になっていたので、今日はこの本を。第一書房のマーブル紙の表紙の本は、値段が安ければ買っている。これは、昭和12年に刊行された河井酔茗の『明治代表詩人』。島崎藤村、蒲原有明、薄田泣菫、山田美妙、宮崎湖処子、中西梅花、北村透谷、横瀬夜雨、伊良子清白、児玉花外、前田林外、三木天遊の12人が取り上げられている。

 今年の五反田の古書展で見つけたのだが、函なしで、本文に目立たない程度の赤鉛筆の書き込みがある。それでも200円は安い。水色とグリーンに細かい水泡のような模様が美しい。見返しには、12人のうちの10人の署名が印刷されている。

 それにしても、お恥ずかしいことに、『明治代表詩人』として挙げられている詩人のうち、知らない人が入っていた。三木天遊なんて聞いたこともないが……と思ってページをめくっていると、大正7、8年頃以後の消息は杳として知れない、と書いてあった。

 忘れられた作家や詩人。太宰治のように、いまなお人気があって読まれている作家もいれば、まったく省みられない作家も大勢いる。でも、古書展に行っていると、そうした忘れられた作家の本に出会う可能性もある。未来に目を向けず、過去にばかり関心を持つのはどうか、と言われてしまいそうだが……。


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2009年06月16日

『日本最初 五十年前之新聞』(昭和3年11月発行)・その2

43dd4a1d.jpg ページを開いたところ。1日分の新聞記事を4ページにまとめていて、広告などはない。挿絵が1日に1点ずつ入っている。昭和3年の人たちにとって、50年前の明治12年は、はるか昔のことに感じられたのではないか。いまの日本人にとって、50年前といえば昭和30年代で、まさしく『三丁目の夕日』の世界だ。いま、『五十年前之新聞』を作成したら、世の中の変化の激しさに驚くことだろう。


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『日本最初 五十年前之新聞』(昭和3年11月発行)

af71d03e.jpg 古書展へ行くと、他の人が「なんでそんなものを買うの?」と思うようなものをつい買ってしまう。このまま買い続けていくと、本当にがらくたと紙くずで部屋中が占領されてしまう。私が死んだらこの古書たちはどうなってしまうのだろう、と想像すると胸が痛む。いまのうちに誰か知り合いの古本屋のかたに声をかけて、処分する方法を決めておいたほうがいいのかも……。そう言いながら長生きしたら、詐欺だと言われそうだが(笑)。

 これも古書展でふと見つけて、「五十年前の新聞?」とわけがわからないまま買ってきたもの。表紙に明治12年11月分の翻刻と書かれていて、その50年目はたしかに昭和3年11月だ。でも「日本最初」という意味がわからない。奥付を見ると、著作発行人として横山三郎の名前があり、発行日は昭和3年11月。発行所は大阪天王寺区で「記念事業協会」とある。記念事業協会? ますますわけがわからない。

 ページをめくると、横山三郎による「自序」があった。それによると、大正天皇が誕生したのが50年前の明治12年であり、その50年後の昭和3年11月に昭和天皇の即位の大典が行われることになった。そのことを「一大奇縁」とした上で、横山は次のように述べている。

〈是に於て予は此意義深き五十年前の過去を回顧し、五十年後の現在を観じ、此由緒著しき今秋を空過することの余りに腑甲斐なさを自嘲し、敢て微力を揣らず、我国新聞紙発祥の地たる我大阪に於て、一青年時代の故原敬氏が自から編集の任に当り我大阪を中心として硬軟両様の社会状態を記載したる五十年前の新聞を、赤裸々に世に公にし、それが月に於ても同じく十一月の発行に係ることは実に亦奇縁であり、これに依て聊か御大典に対する予の責を塞ぎ得ると思ふ。〉

 原敬の名前が出てきたが、たしかに彼は、大阪毎日新聞社の社長だった時期がある。そのとき発行されていた『大阪毎日新聞』の紙面を復刻した、という意味なのだろうか。この冊子では、新聞の題号が全部、表紙と同じ『日本最初 五十年前之新聞』に差し替えられているので、『大阪毎日新聞』なのか別の新聞なのかが判断できない。確認したくても、さすがに明治12年の『大阪毎日新聞』は手元にはない(笑)。明治41年の『大阪毎日新聞』の束なら少し持っているのだが……。せっかく復刻するなら、題号もそのままにしてくれていたら資料として使いやすいのに、と勝手な文句を言いたくなる。


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2009年06月14日

紙工作本二種・その5/サーカス・パレード

ce1f3ec9.jpg こちらは、もう1冊の『サーカス・パレード』。多分、実際に作ることはないと思うが、これが1冊あれば、それだけで老後に暇をもて余すことはないだろう(笑)。指先を動かすのは、ボケ防止にもいいという話だし。


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紙工作本二種・その4/ペーパードール(3)

742d5bf3.jpg なんとなく“コスプレ”という感じも……。


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紙工作本二種・その3/ペーパードール(2)

fcb851bc.jpg 子供服もまったく手を抜いていない。レディーのミニチュア版といったところ。


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紙工作本二種・その2/ペーパードール(1)

b140a933.jpg ドレスがゴージャス。パンツルックもあったとは!


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紙工作本二種・その1/ペーパードールとサーカス・パレード

1b656079.jpg 資料として必要な古書が、家のどこかにあるはずだが、買ったのはずいぶん前。いったいどこにあるのか……と家捜しを始めると、すぐに時間が過ぎてしまう。その上、捜しているものではなく、他のものがいろいろ出てきてびっくりする。買ったことさえ忘れているのだから、呆れてしまう。前回は図案集を紹介したが、同じようなニューヨークの出版社から発行されたペーパークラフトの本が2冊出てきた。右のファッション・ペーパードールは1977年、左のサーカス・パレードの方は1985年に出たもので、どちらも古書展で購入した。

 右の方は、『ゴディーズ・レディースブック』という1840年から1854年にかけて発行されていたファッション誌のスタイル画を、ペーパードールにしたものらしい。要するに、着せ替え人形である。この雑誌は当時、ファッション界の流行に大きな影響を与えていたらしい。まだ日本は鎖国中で、ペリーが来航して開国したのが1854年だ。少女も含めて、Netty、Daisy、Clara、Alice、Emma、Flora、Paulineと名づけられた7人に着せかえるドレスが合計50種類(帽子などの小物付き)! 子供のころ、よく紙の着せ替え人形で遊んだことを思い出す。


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2009年06月12日

アールヌーヴォー図案集二種

e2df4748.jpg 少々手強い仕事があり、ほぼ一日引き蘢って作業中。今日はこの写真だけ。申し訳ありません……。

 アールヌーヴォーの図案集二種。1976年と1977年にニューヨークで刊行されたものだ。当時の定価が5ドルなので、とくに高いものではないし、今でも販売されているのではないかと思う。東京古書会館では、こういうものを出しても買う人が少ないためか、1冊100円だった。100円なら、何冊でも買ってしまいそうだ。

 こういうデザイン見本のような本が大好きだ。ぼんやり眺めているだけで、少し疲れがとれそうな気がする。


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