みなさま大変ご無沙汰しております。
ようやくコロナもわずかながら光明が見えてきたような気がしますが、まだまだ安心はできません。
感染に気を付けながら、この世界はもうこういうものなんだと思うことにして、生きていきましょう。
さて、2016年のゴールデンウィークから楽譜を作り始めた、山田耕筰のオペラ・バレエ「あやめ」。
6年の歳月を経てようやくフル・スコア、ヴォーカル・スコアともに完成し、2022年5月20日より、東京ハッスルコピーオンラインストアにて販売が開始されます。

フル・スコア、ヴォーカル・スコアともにB5判で、フル・スコアは192ページ、ヴォーカル・スコアは112ページあります。
どちらにも、パーシィ・ノーエルによるオリジナルの英語台本の他に、山田耕筰がスコアに書き込んでいた、若干簡略化されたト書きと、歌詞をまとめて日本語訳を併記した「台本抄」を付録に収録。解説もしっかり執筆しました。

このヴォーカル・スコアを、山田耕筰はたった10日で書き上げたのだそうです。過去の作品の焼き直しどころか、民謡と西洋和声の融合、さらにこれまでの山田サウンドからさらに一歩進んだ新境地に達する傑作をたった10日!
しかも、購入してくださった方はぜひ翻訳を試して欲しいところですが、ノーエルさんの書く台本、とっても難解で、不思議というか、へんてこりんな言い回しが多発。そんなキテレツナ台本からあの響きを紡ぎだしたのはもはや奇跡です。ちなみに山田耕筰は完成直後から病床に伏し、快復に二週間もかかったそうです。

再び机に向かう日々は続きますが、オーケストラ・スコアも1ヶ月足らずで完成、6月の上演に向けてリハーサルも開始されながら、興行師ミシェル・ブノアの突然の破産により上演は中止。帰りの旅費もない山田先生はロシアを演奏旅行しながら帰国し、10月に演奏会形式で初演しますが、舞台上演を見る機会はありませんでした。

そんな幻の傑作スコアをようやく、皆様にお届けできます。
本作の歌手はたった4人、トランペットとトロンボーンを使っていないにも関わらず、非常に緻密で緊張感あふれるスコアでドラマを描き切った山田先生の凄さよ。しかも40分ほどですので、演奏会形式で上演してもとても楽しめる作品だと思います。
各地のオーケストラ様もぜひ一読し、演奏を検討していただけるとありがたいです。
1931年、こんなに前衛的かつ美しい音楽を書ける作曲家がどれほどいたでしょうか。
ぜひ手にとっていただけると嬉しいです。
ようやくコロナもわずかながら光明が見えてきたような気がしますが、まだまだ安心はできません。
感染に気を付けながら、この世界はもうこういうものなんだと思うことにして、生きていきましょう。
さて、2016年のゴールデンウィークから楽譜を作り始めた、山田耕筰のオペラ・バレエ「あやめ」。
6年の歳月を経てようやくフル・スコア、ヴォーカル・スコアともに完成し、2022年5月20日より、東京ハッスルコピーオンラインストアにて販売が開始されます。

フル・スコア、ヴォーカル・スコアともにB5判で、フル・スコアは192ページ、ヴォーカル・スコアは112ページあります。
どちらにも、パーシィ・ノーエルによるオリジナルの英語台本の他に、山田耕筰がスコアに書き込んでいた、若干簡略化されたト書きと、歌詞をまとめて日本語訳を併記した「台本抄」を付録に収録。解説もしっかり執筆しました。

このヴォーカル・スコアを、山田耕筰はたった10日で書き上げたのだそうです。過去の作品の焼き直しどころか、民謡と西洋和声の融合、さらにこれまでの山田サウンドからさらに一歩進んだ新境地に達する傑作をたった10日!
しかも、購入してくださった方はぜひ翻訳を試して欲しいところですが、ノーエルさんの書く台本、とっても難解で、不思議というか、へんてこりんな言い回しが多発。そんなキテレツナ台本からあの響きを紡ぎだしたのはもはや奇跡です。ちなみに山田耕筰は完成直後から病床に伏し、快復に二週間もかかったそうです。

再び机に向かう日々は続きますが、オーケストラ・スコアも1ヶ月足らずで完成、6月の上演に向けてリハーサルも開始されながら、興行師ミシェル・ブノアの突然の破産により上演は中止。帰りの旅費もない山田先生はロシアを演奏旅行しながら帰国し、10月に演奏会形式で初演しますが、舞台上演を見る機会はありませんでした。

そんな幻の傑作スコアをようやく、皆様にお届けできます。
本作の歌手はたった4人、トランペットとトロンボーンを使っていないにも関わらず、非常に緻密で緊張感あふれるスコアでドラマを描き切った山田先生の凄さよ。しかも40分ほどですので、演奏会形式で上演してもとても楽しめる作品だと思います。
各地のオーケストラ様もぜひ一読し、演奏を検討していただけるとありがたいです。
1931年、こんなに前衛的かつ美しい音楽を書ける作曲家がどれほどいたでしょうか。
ぜひ手にとっていただけると嬉しいです。