山田耕筰作品集校訂日誌

2015年は山田耕筰の没後50年にあたります!! 総合音楽制作会社クラフトーンの文化事業の一環として2005年から開始された、山田耕筰の作品の校訂、普及事業にまつわるこぼれ話や演奏会情報などを紹介。

追悼、坂本龍一さん

昨夜、坂本龍一さんの訃報という衝撃のニュースがとびこんできました。
日中はずっとでかけていて、ニュースを見たのが夜中近く。
大好きだったアルバム「1996」や、地雷問題を扱った「Zero Landmine」などを聴いていたら涙が止まらなくなってしまいました。
ちなみに、最初に坂本龍一の音楽に接したのは、ムツゴロウさんが監督した映画「子猫物語」のサントラでしたが、小学生でほとんど記憶なし。
次がアニメ「オネアミスの翼」のサントラ。こちらはかなり印象的で、のちに図書館のCDコーナーにサントラCDがあったのを見つけて、テープにダビングしました。
映画「ラスト・エンペラー」は高校1年。映画もサントラもかなり夢中になりましたが、実はYMOとはほとんど結びついてなく、彼の全体像に触れたのが、だいぶ先のアルバム「1996」、さらに当時深夜帯でアルバイトしていたお寿司屋さんの板前さんがYMOが大好きで、私がキーボードが弾けると聞いたら喜んでYMOのワールドツアーのヴィデオとテープを持ってきて、これをスタジオで一緒にやろう!と頼まれ、「The End Of Asia」や「コズミック・サーフィン」などを譜面化する中、自分も当時のテクノ音楽にのめり込みました。

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そんななかで登場したのがこちらの2冊。
坂本龍一全仕事。
こちらは「シェルタリング・スカイ」までの作曲メモや構想ノート、様々な雑誌などへのインタビューが載った一冊。
坂本龍一音楽史の方はもっとコアで、坂本龍一にとって音楽とはなにかというのを少年時代からのメモや楽想スケッチ、さまざまなインタビューなどでまとめたもの。
浮かんだ楽想をただ紡ぐだけでなく、そこに思想的、思考的な裏付けを用意する、彼の姿勢は、
たとえば山田耕筰の「作るのではなく生む」という考えと逆なのかもしれません。
「作るのではなく生む」は、作曲家はデバイスであり、無の中に存在している「ある音楽」を、その形通りにこの世に登場させる行為と読めます。
坂本龍一は自ら創作をコントロールした、思考する音楽を目指したようにも感じられます。若い時に計算で音楽を作る試みやコンピュータで音楽を作る試みをするために東大にも足を運んだといいます。それでいて、彼の音楽はものすごく自然に響きます。特に後年はメロディーすらもほとんど登場させず、響きの変化だけで豊潤な音楽世界を作り上げました。心の移ろい、空気の変化のような、目に見えないものを音に昇華できたのは彼だけだったのではないでしょうか。「戦場のメリークリスマス」も「energy flow」も素敵な音楽ですが、彼のたどり着いた独自の境地に、もっと皆さんが注目してほしいと思います。
上記の本は私が22〜3ぐらいの、ふらふらしていた時代に購入しましたが、1冊7〜8千円する本をどうやって買ったのかあんまり憶えてない(笑)。あの頃はお金がなくていつもお腹をすかせていましたが、本やCDはわりと迷わずに買ってしまっていたので、そんな感じだったのでしょうね。今は手に入らない幻の本になっているようですね。今でも大切な本です。
坂本龍一さんの本は他にも「時には違法」とか、「友よまた会おう」(村上龍さんとの対談集)、自伝などなどほとんど読みましたが、彼の正確な言葉選びには常に感銘を受け、自分もそうありたいと思ったものでした(全く無理でしたが)。
また、坂本龍一さんは山田耕筰の音楽がとても好きだったそうで、彼の和声感の斬新さについても触れられています。
心よりご冥福をお祈りします。
素敵な音楽を有難うございました。

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ピアノ・トリオのアルバム「1996」のマッチングスコア集。
こちらも今は入手困難です。


山田耕筰「交響詩〈曼荼羅の華〉」演奏情報

今週の土曜、3月25日にはオーケストラ・ニッポニカのコンサートで
山田耕筰作曲「交響詩〈曼荼羅の華〉」が演奏されます!
指揮は野平一郎先生。
この日は、他にも武満徹の「Winter」や
野平先生の新作の初演など、
興味深い楽曲が目白押しのすごいプログラムになっています。

野平先生には山田耕筰ピアノ全集の刊行の際に帯のキャッチにとても素敵な文章を寄せてくださいました。改めて感謝致します。

難曲揃いでものすごく熱量の要るコンサートなのですが、チケットはまだ残っていると関係者より聞きました。お時間の取れる方はぜひお誘い合わせの上、お越しください。

ニッポニカ



今年はさらに7月23日に名古屋のプランタン管弦楽団というアマチュア・オーケストラの方々が、
交響曲「かちどきと平和」を演奏してくださいます。

プランタン管弦楽団第21回定期演奏会
[日時] 2023年7月23日(日)
12:45開場 13:30開演
[場所] 愛知県芸術劇場コンサートホール
  (地下鉄栄駅より徒歩3分)
[指揮] 中村暢宏  
[曲目]
L.v.ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番
山田耕筰:交響曲ヘ長調「かちどきと平和」
A.ドヴォルザーク:交響曲第6番ニ長調 作品60

ドヴォジャークの第6とか、
実演ではなかなか聞けないけど、とっても面白い楽曲も聴けるのは、音楽愛ゆえに集まったアマオケならではですね。もちろん「かちどきと平和」もそうです。
ドヴォジャークの第6は第1楽章などはブラームス第2への愛があふれているというか、かなり影響を受けた感じになってますが、第3楽章のフリオーソなどはまさにドヴォジャーク!!私も一度実演に接してみたいです。



10年前には考えられなかった

山田耕筰作品演奏会情報:交響曲「かちどきと平和」

最初にお話があったのはたしか2021年の秋ことで、随分先のお話だなあと思いながら伺っておりましたが、時は流れて2023年・・・・。

秋山和慶先生が日本センチュリー交響楽団を指揮されて、山田耕筰の交響曲「かちどきと平和」を演奏されます。

センチュリー豊中名曲シリーズという演奏会の
vol.25「100年後のたのしみ」
3月18日15時開演
山田耕筰:交響曲「かちどきと平和」
ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)

ラプソディー・イン・ブルーのピアノはなんとあの角野隼斗、かてぃんさん!
さすがは人気ピアニスト、チケットは早々に完売されていました。
この中では山田耕筰作品が一番知名度がないでしょうけど、それだけに名曲やかてぃんさん目的でいらっしゃった方々に、こんな作品もあると聞いてもらえるのはとてもいいですね。

ちなみに作曲年代は
交響曲「かちどきと平和」が1912年。
(山田耕筰:1886年生)
ラプソディー・イン・ブルーが1924年。
(ガーシュウィン:1898年生)
火の鳥が1909年。
(ストラヴィンスキー:1882年生)

だいたい同じ年代の日本、アメリカ、ロシアの代表的作曲家の約100年前の作品というコンセプト。
とてもユニークで面白い企画ですね。
会場にいらっしゃられる方、ぜひお楽しみいただきたいと思います。

「山田耕筰ピアノ全集」誤植の報告3

東京ハッスルコピー刊
「山田耕筰ピアノ全集」の三分冊の3巻目の誤植報告です。
ピアニスト佐野隆哉さんのご協力を得て、全曲再度詳細に検討しなおした結果、かなり多くの誤りが見つかってしまいました。まだかなりの在庫があるので、私が生きている間に再販の可能性はほとんどありませんが、こちらにご報告しつつ正誤表のPDFもダウンロードできるようにしておきます。


http://www.craftone.co.jp/~hisamatz/YamadaPiano_ListOfErrata.pdf

上記のアドレスをコピーしてブラウザにペーストしてください。


● Volume III P.6
「聖福2」
メトロノーム記号
vol.3_聖福2


● Volume III P.8
「ソナチネ」
2、14小節目:スラーの終点を2拍頭に。
vol.3_ソナチネ1

● Volume III P.8
「ソナチネ」
8小節目:1小節挿入し、1番カッコ、2番カッコとする。
vol.3_ソナチネ2

● Volume III P.12
「子供とおったん」
2.[目かくしごっこ]
25小節目 : 左手2拍目は[C, G, C]ではなく[E, C]。
vol.3_こどもとおったん1

Volume III P.18
「子供とおったん」
6.[静かな午后]
20小節目 : 左手2拍目は[A]ではなく[G]。
vol.3_こどもとおったん2

● Volume III P.20
「子供とおったん」
7.[奴の彌次郎兵衛]
7小節目 : 2拍目は[D]ではなく[Dis](シャープを追加する)。
vol.3_こどもとおったん3

● Volume III P.64
「前奏曲 変ホ長調」
5小節目 : 3拍目B音のタイは下声だけではなく、上声部にも必要(6小節頭はBを打鍵しない)。
vol.3_前奏曲変ホ長調

● Volume III P.64
「春夢」
19小節目 : 右手最終音[Es]を追加(前の音と同じ)。
vol.3_春夢

● Volume III P.67
「前奏曲[聖福]」
3小節目 : 右手3拍目、下声の[B]にタイを追加。
vol.3_前奏曲「聖福」

● Volume III P.67
「前奏曲[聖福]」 15小節目 : 右手3拍裏下声は[Des]ではなく[Es] 。
vol.3_前奏曲「聖福」2

● Volume III P.67
「前奏曲 ト短調」
13小節目 :左手4拍目は[C]ではなく[Cis] 。
vol.3_前奏曲ト短調


演奏の際にはぜひご注意ください。
山田先生、間違えた楽譜を刊行してしまい、本当にすみませんでした・・・。

「山田耕筰ピアノ全集」誤植の報告2

前回からだいぶ間が開いてしまいましたが、
ピアノ全集の誤植報告第2弾です。


● Volume II P.7
「夜の歌2」
17小節目 : 左手[G, B]のタイ抜け。
vol.2_夜の歌2


● Volume II P.9
「夢噺し」
34、35小節目 : 左手上声のタイに誤り。
vol.2_夢噺し譜例


● Volume II P.14
「青い焔」
41小節目 : 左手は[D♮]ではなく[Des(D♭)](ただし右手は[D♮])。
vol.2_青い焔


● Volume II P.34
「源氏楽帖」[(い)「桐壷」巻より]
41小節目 : 右手3拍目、トップノートは[Gis]ではなく[Fis]。
vol.2_源氏楽帖_桐壷


● Volume II P.41、P.44
「源氏楽帖」[(ほ)「花宴」巻より]の楽譜内容と[(へ)「花散里」巻より]の楽譜内容が入れ替わって掲載されている。
P.44→P.41の順番で演奏する。
vol.2_花散里

● Volume II P.41
「源氏楽帖」[(へ)「花散里」巻より]*
14小節目 : アルペジオ記号は[G♮] まで。
vol.2_花散里2
*P.41〜の見出しは[(ほ)「花宴」巻より]だが、正しい楽曲名で記載する。

● Volume II P.42
「源氏楽帖」[(へ)「花散里」巻より]*
22小節目 : 最終音の下声部は[Cis]ではなく[E](上声とオクターヴのユニゾン)。
vol.2_花散里3
*P.41〜の見出しは[(ほ)「花宴」巻より]だが、正しい楽曲名で記載する。


● Volume II P.45
「源氏楽帖」[(ほ)「花宴」巻より]*
14小節目 : 右手2拍ウラは[Des]ではなく3度下の[B]。
vol.2_花宴


● Volume II P.46
「源氏楽帖」[(と)「須磨」巻より]
5小節目 : 右手3拍裏は[As]ではなく[Ges]。
vol.2_須磨巻より


● Volume II P.50
「妬みの火」 36小節目 : 右手1拍目は[As]ではなく[C]。
vol.2_妬みの日



「山田耕筰ピアノ全集」誤植の報告1

2016年に刊行した山田耕筰ピアノ全集ですが、沢山の方々の目に触れたおかげで沢山のご意見を賜り、その中でたくさんの疑問点、誤植ではないかという指摘を頂きました。中でもピアニストの佐野隆哉氏からは非常に有意義なご意見を頂戴いたしました。
私の力不足のために最新校訂版と銘打ちながら、不完全な楽譜になってしまったことは慙愧に堪えません。ここに譜面の誤りを改めて報告致します。


● Volume I P.7
「主題と変奏」 49小節目 : 左手1拍目は[C, G, C]ではなく[C, G, E]。

主題と変奏譜例1


● Volume I P.8
「主題と変奏」 79小節目 : 右手2拍目上声は[H]ではなく[G]。

主題と変奏譜例2


● Volume I P.10
「主題と変奏」 107小節目 : 右手1拍目下声に[G]が抜けている。

主題と変奏譜例3


なお変奏主題となった讃美歌ですが、2種類の歌詞が付けられていることがわかっていますが、山田耕筰がどちらの歌詞で歌っていたのかはまだ不明です。

「Father of Eternal Grace(永遠なる恵みの父)」

0180=152



「Holy Ghost With Light Divine(聖きみたまよ)」

HolyGhostWithLightDivine_185聖きみたまよ



● Volume I P.41
「日記の一頁」 第1: 8小節目:下声部[H]音はスラーではなく、タイ。

日記に一頁

「弦楽四重奏曲第2番」譜面誤植の報告

2010年より刊行してきました山田耕筰の弦楽四重奏曲第2番。
おかげさまで刊行以来かなりの冊数をご購入頂きましたが、ここに来ていままで気づいていなかった誤植が発覚いたしました。

●75小節目のチェロ・パート

String Quartet No.2_P4

2拍目の4分音符はBではなく、Asです。
String Quartet No.2_P4_2

こちらはパート譜も誤っているので1ページ目11段目をチェックしてください。
No.2 _Vc_Part_Shusei



●101小節目のチェロ・パート
String Quartet No.2_P5

赤枠で囲んでいる箇所はオクターヴ間違いで、
実際は下譜例のようにオクターヴ下のDesです。

String Quartet No.2_P5修正

こちらについてはパート譜は正しい音域になっていますので、スコアのみの誤植です。
ご購入されたお客様は、恐れ入りますが、お手持ちの楽譜の修正をお願い致します。
大変申し訳ありませんでした。

この時期に刊行した室内楽作品の検証を進めており、この他にも誤植が見つかる可能性があります。
その際には随時こちらにてご報告申し上げます。

オペラ・バレエ「あやめ」スコア完成!!

みなさま大変ご無沙汰しております。
ようやくコロナもわずかながら光明が見えてきたような気がしますが、まだまだ安心はできません。
感染に気を付けながら、この世界はもうこういうものなんだと思うことにして、生きていきましょう。

さて、2016年のゴールデンウィークから楽譜を作り始めた、山田耕筰のオペラ・バレエ「あやめ」。
6年の歳月を経てようやくフル・スコア、ヴォーカル・スコアともに完成し、2022年5月20日より、東京ハッスルコピーオンラインストアにて販売が開始されます。

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フル・スコア、ヴォーカル・スコアともにB5判で、フル・スコアは192ページ、ヴォーカル・スコアは112ページあります。
どちらにも、パーシィ・ノーエルによるオリジナルの英語台本の他に、山田耕筰がスコアに書き込んでいた、若干簡略化されたト書きと、歌詞をまとめて日本語訳を併記した「台本抄」を付録に収録。解説もしっかり執筆しました。

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このヴォーカル・スコアを、山田耕筰はたった10日で書き上げたのだそうです。過去の作品の焼き直しどころか、民謡と西洋和声の融合、さらにこれまでの山田サウンドからさらに一歩進んだ新境地に達する傑作をたった10日!
しかも、購入してくださった方はぜひ翻訳を試して欲しいところですが、ノーエルさんの書く台本、とっても難解で、不思議というか、へんてこりんな言い回しが多発。そんなキテレツナ台本からあの響きを紡ぎだしたのはもはや奇跡です。ちなみに山田耕筰は完成直後から病床に伏し、快復に二週間もかかったそうです。

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再び机に向かう日々は続きますが、オーケストラ・スコアも1ヶ月足らずで完成、6月の上演に向けてリハーサルも開始されながら、興行師ミシェル・ブノアの突然の破産により上演は中止。帰りの旅費もない山田先生はロシアを演奏旅行しながら帰国し、10月に演奏会形式で初演しますが、舞台上演を見る機会はありませんでした。

アヤメ自筆スコア1ページ目


そんな幻の傑作スコアをようやく、皆様にお届けできます。
本作の歌手はたった4人、トランペットとトロンボーンを使っていないにも関わらず、非常に緻密で緊張感あふれるスコアでドラマを描き切った山田先生の凄さよ。しかも40分ほどですので、演奏会形式で上演してもとても楽しめる作品だと思います。
各地のオーケストラ様もぜひ一読し、演奏を検討していただけるとありがたいです。
1931年、こんなに前衛的かつ美しい音楽を書ける作曲家がどれほどいたでしょうか。
ぜひ手にとっていただけると嬉しいです。

祝!山田耕筰先生、生誕135年!

本日6月9日は山田耕筰先生の135歳のお誕生日です。
おめでとうございます!

生誕135年を狙ったわけではなく、出せるものならもっと早くに出版する予定だったのですが、計画が延びに延び、とうとう足掛け4年のプロジェクトとなってしまった、山田先生の1915年の作品、
「御大典奉祝前奏曲〜君が代を主題とせる〜」
本日6月9日より東京ハッスルコピーオンラインストアよりご購入可能となりました。

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結果として私ができる最大のバースデープレゼント。
山田先生に喜んで頂けると良いのですが。
山田耕筰作品のスコア刊行は2017年以来。
B5の大きめの判型ですが混声合唱も加わるので五線はかなり細くなってしまいました。
2017年の段階でおおかたの浄書は終えていましたが、確認中の度重なる中断の後、いつの間にか老眼まで進行して、初校当初は見えていた譜面が拡大鏡を使わないとわからなくなってしまう悲劇にも見舞われました。

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ほんとうは2020年の東京オリンピックに合わせて、刊行して、記念行事などで演奏してもらえればという希望を抱いていたのですが、オリンピックも延期となり、実は2020年3月にはできあがっていたスコアもコロナの影響もあって刊行延期となり、そして現状、いまだオリンピックはやるのかやらないのか・・・。
できれば国歌「君が代」が荘厳に鳴り響くこの作品をオリンピックのイベントで演奏して、世界に発信してもらいたかった・・・。

オリンピックでの演奏は潰えましたが、こうして楽譜が刊行されたことでいつでも演奏可能になりました。近々個々で紹介しますが、本作の君が代の合唱部分は山田耕筰がオリジナルの和声づけを施していて、それがまたとても素晴らしいのです。
ぜひ一度手にとって見てください。

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解説もしっかり書きました。

明治大学史紀要27号

昨年の夏に依頼を頂いて校訂・浄書を手がけた明治大学校歌にまつわる小論文が掲載された、明治大学史紀要27号が無事に手元に届きました。
先月後半に大学史資料センターから発送先の問い合わせなどを頂いていたのに、年度末のバタバタで見過ごしてしまい、最近ようやく送って頂いた次第でした。

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立派な肩書の素晴らしい執筆陣の中にあって私だけがいかがわしい会社員であることに、正直違和感しかないのですが、校歌をこよなく愛していらっしゃる明治大学の学生さん、OBの皆様への心からの敬意を盛り込ませて頂いたつもりです。
もしどこかで手に取る機会がある方がいらっしゃいましたら、チラ見してみてください。
巻末には新たに制作された校歌の完全な楽譜が掲載されています。


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