2008年10月

2008年10月23日

久生十蘭の仕事部屋から(49)

皆様、長らくのご無沙汰にて失礼をいたしました。さて10月10日、ついに「定本 久生十蘭全集」(全11巻)の第1巻が発刊されました。(詳細は国書刊行会のサイトをご参照ください。http://www.kokusho.co.jp/news/index.html)

私の手元には数日前に届きました。700ページ近い厚さで、小型の百科事典といった感じです。上品なグレーの布張りで、ページを開くと目に優しいクリーム色の紙に二段組。活字の大きさと行間のもバランスもよく、何かとうるさかった十蘭も大満足ではないでしょうか。

小説、エッセー、翻訳等、ほとんどの作品を網羅し、1970年前後に出版された三一書房版の「旧全集」に比べると、約2倍の分量になるそうです。10月6日は十蘭の106回目の誕生日。「新全集」の発刊祝いも併せて、天国では妻と一緒に例年になく盛大に祝杯をあげているのではないかと想像しています。それにしても、歿後半世紀にして、これだけ立派な全集を出してもらえるのは、作家冥利に尽きますね。


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hisaojuran at 07:09|PermalinkComments(4)TrackBack(0)久生十蘭の仕事部屋から