2006年04月12日

久生十蘭の仕事部屋から(24)

61b683cb.JPGee709101.JPG長いこと間があいてしまい失礼しました。アルバムの写真を皆さんにご紹介することは決めたのですが、写真だけ並べるのも物足りないので、いろいろな資料に当たっています。調べ始めると、資料によって年代が異なっていたり、辻褄があわなかったりして、なかなかまとめられないでいます。

いつまでもぐずぐずしていても仕方ないので、とにかく古そうな写真から順にご紹介することにしました。今回は「フランス時代」として叔母がまとめていた写真から2枚。十蘭は昭和4年(1929年)から8年(1933年)の4年間、フランスに滞在しました。以前、このブログで取り上げた十蘭直筆の「履歴書」によると、4年10月に「演劇研究ノタメ渡歐ス」。6年4月「佛國巴里市立工藝學校ヘ入学」し、8年3月に「同校音画科ヲ卒業」、9月に「歸國ス」となっています。

ただ、実際には履歴書の内容が正しいとはいえないようで、十蘭の足跡についてはあまりよく分かっていないようです。今回は、特徴的な背景の写真を選びました。場所が書かれていないので、どこで撮影されたかは不明ですが、建物が写っている写真は、函館市文学館の常設展示で掲出されています。(つづく)


hisaojuran at 20:22│Comments(2)TrackBack(0)久生十蘭の仕事部屋から 

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この記事へのコメント

1. Posted by pumpkin   2006年04月12日 21:00
お久しぶりです。
新全集は周到な準備がされているようでとても楽しみです。

写真は背景がはっきりしているので、情報があるといいですね。十蘭の行動の手がかりになるかもしれませんから。
2. Posted by 亜子十郎   2006年04月13日 07:30
mixiでこの写真の場所の特定をお願いしたところ、左の写真の建物がニースにあった(1944年に取り壊されたそうです)ものであることが分かりました。

着ている三つ揃いのスーツ、シャツ、ネクタイ、襟元のくつろがせ具合(ネクタイのディンプルが多少違うように見えますが)は左右の写真でほぼ一致するので右の写真もニースと推定できます。

ダメモトで問い合わせたのですが、mixi恐るべし。mixiでレスポンスを頂いた方々に感謝します。

                     亜子十郎 拝

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