2010年05月10日
孤独のグルメ?・・・石神井公園「豊島屋御休憩所」
連休のまっただ中の4日。西武池袋線の富士見台駅近くのカフェで、アイス・カフェオレを飲みながらぼんやり商店街を眺めていた。気温は25℃を越えて、初夏の日差しがキラキラと眩しい。半袖のTシャツにジーンズという軽装がとても爽快だ。時刻は丁度お昼時。どこかでビールでも飲みながら食事がしたくなるよなあ。
ふと思い立って、電車に乗り込むことにする。改札を入り、エスカレーターに乗りホームに向かう。丁度各駅停車の「清瀬行き」が入線してくる。高架のホームは涼しい風が吹いていて、その風に背中を押される様に、電車に乗り込む。車内はほどよく冷房が効いている。
2駅で「石神井公園」駅に到着する。大勢の乗客がこの駅で降りる。家族連れやカップルが目立つのは、やはり晴天の休日だからだろうか。駅は工事中で、この駅も高架のホームがもうすぐ完成するようだ。南口を出ると、正面の「コージーコーナー」でアイスクリームを売っている。中学生らしい女の子2人が、売り場の前で、買おうかどうか迷っている様子。
商店街をバス通りに沿って歩き出す。この通りを歩くのは多分10年ぶりくらいだ。それでもなんとなく覚えているもので、この道を左に曲がれば「石神井公園」に行けるんだったよなあ、などと考えながら歩いていく。しばらく歩くと公園の入口が見えてくる。入口に着くとまずは石神井池のボート乗り場が目に飛び込んでくる。白鳥型のボートが優雅に池の中央に向かって漕ぎ出していく。
2010年04月30日
生姜焼き定食の快楽・・・都立大学「鳥はる」
都立大学駅近くの緑道を挟んで、同名の店が向かい合っている。店の名は「鳥はる」。一方の店での驚愕の体験(大げさ)については、以前、長い文章で書いたことがある。店の外見とはあまりにも違う体験は忘れようにも忘れられない。そして、もう一方の店は・・・。これがまたやけに大衆的な店なのだ。
暖かい日の午後1時20分頃、店の前を通りかかると、ランチメニューが表に立てかけられた黒板に書いてある。豚肉生姜焼き、さんま焼き、塩鮭焼き、うな丼などが500円(!)牛丼は380円、うどん・そばは400円。一番高い牛焼き肉でも600円。この場所で、この値段・・・これは、入ってみるしかない。
暖簾を掻き分けて、店の中に入る。L字型カウンターのみ。ランチタイムの山場は越えているが、店には3、4人のお客さんが座っている。奥から2番目の椅子に座ると、牛肉を焼いていたご主人が「何にします?」と顔を上げて尋ねてくれる。すかさず「生姜焼き」と答える。ご主人は一旦手を休めて、つめたい水が入ったグラスを持ってきてくれる 続きを読む
2010年03月27日
「焼き」も「刺し」も・・・吉祥寺「カッパ」
さて、どこに行こうかな。「眠いので帰る」、という選択肢もあるのだが、やっぱり、ビールでも少し飲みたいもの。この時間なら・・・。そうだ!今日こそあの店に・・・。阿佐ヶ谷の「可わら」のマスターに薦められていた、吉祥寺の店に行こう。先日、その店を目指して吉祥寺に行ったものの、満席だったのであきらめた店だ。開店時間は4時30分だったはず。ドンピシャの時間だ。
吉祥寺駅に着いたのが4時15分。公園口を出ると、2分くらいで、目指す店「カッパ」が見えてくる。だが・・・店の前に行列ができている。ほー、やっぱり相当な人気店だ。日本中、いや世界中の店を回っている「可わら」のマスターが、沿線No.1、都内でも有数のもつ焼き店と太鼓判を押しただけのことはある。・・・行列の一番後ろに立つ。前には12、3人が並んでいる。
自分の前のカップルは「うこんの力」を飲んでいる。今日は飲むぞー、という気合いを感じる。金曜日だからな〜。羨ましい。自分は明日5時起きなので、早めに切り上げねばと思う。後ろにすぐに人が並び始める。10人以上はいる。どんどん増えていく感じだ。道行く人々が、物珍しそうに行列を見ている。「何、この行列?」「もつ焼きみたいだよ。」「え〜、もつ焼きでこんなに並んでるのー。信じられな〜い。」・・・ほっといてくれ!
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2010年03月23日
桜咲く・・・鷺ノ宮「魚幸」
ランチが遅かったので、お腹は空いていないのだが、ちょっとだけ飲んで帰ろうと思う。今日は「魚幸」で、ビールを飲もうと決める。先日、都立家政の「竹よし」で、地元のお店に詳しいTさんと話していたとき、この店の話題になった。・・・「魚幸」はもともと魚屋さん。以前、鷺ノ宮には2軒の魚屋があったのだが、こちらは高級な魚を扱っていた。息子さんが料理の修業をして、隣に店を開いたのが今から22年くらい前のこと。お父さんの仕入れてくる、いい魚を息子さんが調理して出す。そんな店だったのだそうだ。
今は、魚屋の方は閉めてしまい、料理店だけの営業だ。魚料理を中心にした日本料理を出す、鷺ノ宮では貴重な店なのだ。なんだか、昔の話を聞くと親しみが湧く。自分は父親が早く亡くなってしまったので、こういう父子の話にはついぐっときてしまう。お父さんは、きっと息子のために頑張って、いい魚を仕入れてたんだろうなあ・・・。
月曜日が定休日だが、今日は祝日のため営業している。ドアを開ける。「こんばんは。」カウンターの中のマスターが「いらっしゃいませ。」と迎えてくれる。逆L字型のカウンターには、年配のご夫婦が一組と男性の1人客。入口近くの席に座ることにする。「キリンビール(中500円)、お願いします。」と注文する。
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2010年03月22日
葦舟のように・・・野方「ととら亭」
3月3日オープン予定ということで、中の様子は分からなかったが、その店の外観や店名のロゴなど少ない情報からも、きっといい店になる予感がした。機会があったら入ってみようと思っていたのだが・・・さすがに開店前から興味を持っていた人が多かったようで、お店は繁盛している様子。なかなか入るきっかけがつかめないでいた。
今日(22日)、この店の前を通りかかってみると、なんだか、入れそうな雰囲気だ。時間を見ると午後2時を過ぎている。ランチの営業は2時までだが、外にはまだランチメニューをが書かれた黒板が置いてある。Aランチが主菜2種類のコンビネーション、Bランチが週変わりランチ、Cランチが気まぐれライスランチ。全て1200円。今日のAは「チキンソテーローズマリー風味とお肉たっぷりカボチャコロッケ」、Bは「ロールキャベツトマトソース」Cは「オムライスのサラダ添え(デミグラスソース)」。ただし、Bランチは売り切れらしく横線が引いてある。・・・とにかく、入ってみよう。
ドアを開ける。予想通り、店内はシックな雰囲気。入り口近くはテーブル席。奥に4席ほどのカウンターがある。BGMはジャズ。お客さんはテーブル席に3人の女性。カウンター奥の厨房には、料理を作っている女性の姿が見える。カウンターに近づくと、何か作業をしている男性がいる。「こんにちは。」「あの、今日は・・・。」「終わりですか?」「いえ、Bランチのロールキャベツが終わってしまいましたが。」「まだ、いいんですね。じゃあ、Aランチでお願いします。」「はい、それではカウンターにどうぞ。」
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2010年03月21日
よく晴れた暖かい日は・・・都立家政「キッチンひろ」
その店を、今の若いマスターが、とてもアットホームな雰囲気のレストランにしている。夜は、「ラッキーパパス」の時と同じく、お酒が飲める。ビール、ワイン、焼酎、日本酒、スコッチ・ウイスキー、スピリッツ、カクテル・・・デンキブランまである。お客さんの要望で、どんどん種類が増えているそうだ。料理もポテトサラダや、コロッケ、オムレツなどから、仔羊の香草ソテーみたいなものまで、アラカルトが充実している。
昼からビールもいいのだが、今日はランチ(11:30〜15:00)が目的。店の前には、今日の3種類のランチメニューが書かれたボードがかかっている。普通は850円の定食がランチでは650円で食べることができるのだ。・・・ドアを開ける。手前に4人掛けテーブル、その奥にカウンター、カウンターの後ろに4人掛けテーブルがもう1つ。「こんにちは。」「カウンターにどうぞ。」とマスターが答えてくれる。
カウンター席には2人の男性客。漫画雑誌を読みながら、料理を待っている。カウンターの真ん中に座ると、マスターがカウンターから出てきて、お茶を入れて持ってきてくれる。「豚の生姜焼き(スープ、ライス付)をお願いします。」と注文する。フライの香ばしい油の匂いに食欲を掻き立てられる。
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2010年03月16日
野球少年たち・・・阿佐ヶ谷「丸山」
見ると、中野サンプラザ横のバス停に阿佐ヶ谷行きが止まっている。直接、鷺ノ宮駅には行かないバスなのだが、近くまでは行く。とりあえず、あのバスに乗ろうと思い、バス停に向かう。無事バスには乗れたのだが、なかなか発車しない。そのうち、うとうととして眠ってしまう。
バスが発車したことは、意識のどこかで分かったのだが、バスに揺られながら寝るというのは気持ちのいいもので、ぐっすりと眠ってしまう。突然、ガタンという大きな音がしたような気がして目を覚ます。車窓から確認すると、早稲田通りを走っているところだ。もうすぐ「阿佐ヶ谷北6丁目」に着く。ここで乗り換えだ。
早稲田通りの「阿佐ヶ谷北6丁目」バス停で下りて、中杉通りの「阿佐ヶ谷北6丁目」バス停まで歩く。もちろん近い。かつてこの辺りに住んでいたことがあるので、懐かしさを感じる。この辺りの店は次々に変わっていく。ただ、その中でもずっと変わらない店もある。変わらず残っている店を見つけると、嬉しくなるなあ・・・。中杉通り側のバス停の前に着く。そこには「丸山」という居酒屋がある。
バスの中で少し寝たので、なんだかすっきりした気がする。・・・せっかくここまで来たんだから、「丸山」で酎ハイでも飲んで帰ろうかな。縄のれんを掻き分けて、戸を開ける。店は入口左手すぐが、5席ほどのカウンター。右手から奥にかけてがテーブル席だ。カウンターには2人の常連客らしき男性が2人座っている。テーブル席にはお客はいないのだが、マスターが店の外に出すメニューのボードを書いている。「こんばんは。」と声をかけると、「ぃらっしゃい!」と「ら」に力を入れてマスターが迎えてくれる。
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2010年03月15日
静かな日曜日・・・都立家政「旬」
帰り道は、走っているとどんどん辺りが薄暗くなってくる感じ。それに、昼間に比べて気温がぐっと下がってくる。それでも、快調に走って、野方に近づく、野方駅方面に入り、みつわ通りを経て都立家政商店街が見えてきた時にはちょっと安心する。商店街は自転車や歩行者が多いので、裏道を縫って走る。都立家政駅前の踏み切りを渡ると左に曲がり、「竹よし」の前の道を走る。通り過ぎる時、ガラス越しに、カウンターの3人くらいのお客さんとマスターがチラッと見える。
真っ直ぐ行くと鷺ノ宮に出るという道に入り、さて、鷺ノ宮に向かおうと思った時、ふと左を見ると、明るいライトが目に入る。「旬」という和食料理屋さんの看板を照らすライトだ。そういえば、Tさんという地元のお店に詳しい方から以前薦められたことがある。Tさんが「いいよ。」と言う店は、間違いなくいい。なぜならTさんは、いいと思った店には何度も通うからだ。一度や二度行ったくらいでは、本当にいい店かどうかは実は分からない。なぜなら、たまたま、いい雰囲気だったかもしれないからだ。
例えばこういうことがある。初めて入った店で、たまたま隣に座ったお客さんがとてもいい人で、話が弾み、お客さんの数もほどほどで、店の人も余裕があるので注文がすんなり通り、楽しく過ごすことができた。次も期待して行くと、グループ客ががやがやとうるさくて、忙しさのため店員さんも余裕がないのか、注文もなかなか通らない、しかも、勘定を間違えられ、「ありがとうございます。」という言葉も形式的で、突き放された感じ・・・。これは最悪のパターンだが、何度行っても気持ちのいい店というのが本物なのではないだろうか。
というわけで、「旬」に行ってみたくなる。でも、自転車が・・・。まあ、押して帰ればいいかと考えて、短時間駐輪できそうな場所を探す。・・・「旬」は半地下の店で、外から、中の様子が見える。お客さんは入っていないようだ。階段を下りると、すぐに入り口がある。初めての店に入るときは、やはり軽く緊張するもの。どんな風に迎えてもらえるのだろうか・・・。
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2010年03月14日
終電前のラーメン・・・高田馬場「ばんかららーめん 高田馬場店」
8時過ぎに職場に電話がかかってくる。仕事の電話だと思って出てみると、飲み会の同僚からだ。みんな待ってるから早く来いとのこと。ここまで言われたらしかたがない。すぐに行くと返事をして電話を切る。・・・なんで携帯じゃないんだろう?・・・とにかく、残りの仕事を鞄の中に押し込んで、急いで職場を出る。風が暖かくて、気持ちのいい夜だ。
飲み会の会場に着いてみると、さすがにみんな出来上がっていて、声も大きくなっている。「遅くなってずみません。」などと頭を下げると、「おお、到着で〜す!」と誰かが大げさに言い、拍手が巻き起こる。「ホン
トに来るとは思わなかったよ。」などという皮肉も、普段付き合いが悪いのだからやむをえない。「生ビールでいいよな。」「いいよ。」「じゃあ、改めて乾杯だな。かんぱ〜い。」「かんぱ〜い。」「イエ〜イ。」・・・何がイエ〜イなんだか分からないが・・・。
とにかく、みんなはもう酔っ払っているので、付いていくのが大変だ。テンションが上がらないまま、その会場は、時間切れになり、店を出ることになる。「今日は、ゆっくり付き合えよ。次ぎ行くからな。」「逃げるなよ。」・・・どこかで聞いた台詞だ。幹事役が走り回って、2次会の会場を押さえてくる。ぞろぞろとその店に向かう。
次の店はラウンジ風で、カクテルやワインが出てくる。ふと「ブリック」に行きたいなあ、とか考えてしまう。この店でも乾杯の嵐で始まる。「ところで、前々から話したかったことがあるんだ。」と隣の同僚が、据わった目で話しかけてくる。来た〜。「何?」・・・「毎晩、どこか回ってる?」ぐぐっ・・・「どういうこと?」「怪しいなあ、帰る方向が違ってたりすることあるでしょう。」ぐぐぐっ!「まあ・・・。」「どこに行ってるの?」「飲み屋。」「どこの。」「いろいろ。」「はっきり言えよ。」「だから、いろいろなんだってば!」
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2010年03月13日
アサヒスーパードライ・・・阿佐ヶ谷「川名」
調剤薬局で薬を受け取って、一安心。これで明日からは何とか生活できる・・・。ほっとすると、さて、時間も時間だし、どこかで一杯という気持ちになる。いつものことだが・・・。
阿佐ヶ谷駅の北口商店街に向かうことにする。今日は、なんだかホッピーが飲みたい。となると、「川名」だな。
駅から7、8分歩くと、「川名」の赤い看板が見えてくる。週に1度はこの店に来ていたのだが、最近は少しご無沙汰だ。入口横の焼き台にいる男性の店員さんに「こんばんは。」と挨拶して、戸を開ける。カウンターの中にいるマスターが、「いらっしゃいませ。どうぞ。」と笑顔で迎えてくれる。先客は、テーブル席に4時台から飲んでいたと思われる常連客3人、カウンターには1人のみ、奥の座敷はいくつかグループが入っているようだ。カウンターの一番奥の席に座る。
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2010年03月12日
煙と喧騒の中で・・・吉祥寺「いせや総本店公園店」
吉祥寺駅到着。改札を出ると、さすがにすごい混雑ぶり。立ち止まってきょろきょろなんてできない。記憶に頼って、どんどん歩いて、出口を目指す。幸いに記憶が正しかったらしく、目的の場所に出ることができて、ほっとする。目指す店は、すぐそこ。おお、あった、ここか・・・という感じで、気軽にドアをあけようとして、ガラス越しに店内を見ると・・・お客さんが、ぎっしり・・・立錐の余地がないとはこのことか。カウンターの中の女性がこちらを見る。入るの?という表情だ。「あきらめます」という表情で答える。
しかたない。それにしてもどうしよう・・・。吉祥寺の居酒屋をいろいろ思い出してみるのだが、なかなか、これといった店が浮かんでこない。公園通りには、もしかしたらいい店があるかもしれない、と思い直して、歩き始める。今日は、風は冷たいものの、少しだけ暖かくなった。日が暮れてからも、なんとなく春の気配が感じられるようだ。空気が柔らかいというか、風の匂いが違うというか・・・。とにかく、気持ちのいい夜だ。
新しくできた店もあり、また見覚えのある店もいくつか見つけることができる。吉祥寺らしい、おしゃれな雰囲気もいい。もうすぐ井の頭公園に出る手前の辺りに、人だかりができている店がある。そうか、この店があったよなあ。吉祥寺に来ながら、「いせや」のことを思い出さなかったなんて・・・。隣のスターバックスと妙なコントラストを醸し出している、この古びた建物こそ、「いせや総本店公園店」だ。
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2010年03月11日
デンキブランを3杯・・・荻窪「かみや」
新宿で三鷹行き各駅停車に乗り換える。今日は、阿佐ヶ谷を通り過ぎて、荻窪まで行くつもりだ。荻窪には、時々思い出しては行きたくなる店がある。よく「アットホームな雰囲気の店です」というような紹介文を見かけるが、まさしく「アットホーム」そのもののと思える店。「かみや」だ。
荻窪駅に到着。階段を上って西口改札に向かう。改札を出て、左へ。南口側の出口の右側階段を下りる。すると道向かいに「かみや」が見えるのだが、横断禁止の注意書きがある。しばらく歩いて横断歩道を渡り、またこちらに戻ってくる感じ。もうすぐ見せに着くというところで、自分の前を歩いていた女性2人組が、暖簾をくぐって店に入って行く。・・・まさか、入るとは思わなかったので、ちょっとびっくりする。
女性二人に続いて、店に入る。奥から3代目が「いらっしゃいませ。」と声を掛けてくれる。その笑顔が、本当にいい。歓迎してくれてるという気持ちが伝わってきて、嬉しくなる。「1人です。」と告げると、にこやかに「カウンターにどうぞ。」と奥の方を手で示してくれる。
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2010年03月10日
三月の雪・・・自由が丘「金田」
寒い時は、温まって帰りたいもの。どこかで温かいものを食べて、燗酒でも飲みたい。それなら、やっぱり自由が丘の「金田」だな。この前行った時はマスターに会えなかったし・・・。中目黒から東急東横線に乗って、自由が丘に向かう。雪はすごい勢いで降っている。これは確実に積もるな・・・。
自由が丘駅に到着。吹きっ晒しのホームは凍えるほど寒い。階段を急いで降りる。改札口から見る駅前ロータリーは、傘をさした人々でいっぱいだ。改札口を出て高架の下をくぐり、左に曲がって小路に入る。あっという間に雪が積もってしまった傘が重い。「金田」に到着。傘の雪を落として、ドアを開ける。
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2010年03月09日
一杯の黒ビール・・・新宿「ベルク」
階段を降りる。今日は西口ではなく、東口の方に向かう。地下連絡通路には人があふれている。前に進みたくても、なかなかそうはいかない。人の流れに沿って、ゆっくり歩いていくしかない。傍らを、50代のサラリーマンが、他人に肩をぶつけながら急いで歩いて行く。
東口改札を出る。ここも待ち合わせの人々でいっぱい。左に進むと、パン屋があり、立ち食い蕎麦屋がある。その向いに、「おいしいコーヒーと生ビールがお待ちしています」という看板が見える。コーヒーの美味しい喫茶店でもあり、洋食屋でもあり、立ち飲みビアホールでもある新宿駅の憩いの場「ベルク」だ。
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2010年03月08日
冷たい雨が降る街で・・・鷺ノ宮「康華園」
西武新宿線で鷺ノ宮駅に着いたのは、午後6時過ぎ。天気のせいもあって、いつもより暗い感じだ。駅の階段を下りて、北口に出ると、風が冷たい雨を吹き散らしている。風が強いなあ・・・。歩いて8分の自宅への道のりが遠く感じる。どこかに寄って勢いをつけて帰ろうと思う。
じゃあ、どこへ・・・駅前の道を右に歩き始める。この辺りはちょっとした居酒屋街になっている。とはいっても、今日は用があって、早く家に帰らなくてはならない。ビール1本くらいで帰るつもり。居酒屋に入ってしまうと、そういうわけには行かなくなるしなあ・・・。
そこで思い出した店がある。随分前のことになるのだが、地元の店で時々一緒になる方が、「あの店は居酒屋じゃないけど、飲んでいる人も多いし、ちょっとつまんでビール1本っていうときに便利だよ。」と紹介してくれた店だ。今日の条件にピッタリじゃないか!その店は、地元で長く営業している中華料理屋さんなのだが・・・。
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2010年03月07日
一週間の終わり・・・中野「ブリック」
もちろんイヤホンを通して聴いていたのだが、不覚にも涙が出そうになる。場所が場所だけに我慢したが、周りに誰もいなかったら、絶対泣いていたなと思う。こういうのに弱いよなあ〜。何だか心洗われたような気がして、しみじみとしながら店を出る。新宿経由で中野に向かう。
中野駅北口に降り立つと、細かい雨が風に舞っている。傘をさしている人もいれば、さしていない人もいる程度の雨だ。昨日ほどではないが、暖かい夜になった。午後7時、1週間の疲れを癒すために、馴染みのバー「ブリック」に向かうことにする。横断歩道を渡ると、店はすぐそこだ。 続きを読む
2010年03月06日
思い出が止まらない・・・渋谷「さつまや」
さて、仕事も終わったことだし、軽くビールでも・・・。場所は宮益坂近辺。「さつまや」に久し振りに寄ろうかな。学生時代からお世話になった思い出の店なのだが、この前来た時から、またまた、ずいぶん時間がたってしまった。「また来ます。」って言ったのに・・・。申し訳ないぞ。
JR山手線の高架脇の道を駅方面から少し歩けば、もう「さつまや」は見えてくる。手前の「餃子の王将」の盛況ぶりを横目で見つつ、店の前に到着。うう、緊張するなあ・・・店のご夫婦は優しい方々だから、怒られる心配はもちろんない。ただただ申し訳なさに、心が小さく、小さ〜くなっているのだ。でも、努めて明るく!笑顔を作って、ドアを開ける。
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2010年03月05日
静かな時間・・・碑文谷「吉法師」
信号を渡る。「吉法師」の手前の八百屋から、焼き芋のいい匂いがする。この辺りもずいぶん変わってしまい、おしゃれな街になりつつあるが、こういう店も残っている。店先の蜜柑もつやつやして、いかにも甘そうだ。午前中、神経を使う仕事をしていたので、1人でこうやってのんびり歩いていると、解放感に満たされる。
吉法師の入り口を開ける。店は右側にテーブル席が3つ。2階もある。真ん中のテーブル席には、女性が1人座っている。「こんにちは。」と声を掛けると、店主が顔を出して「いらっしゃいませ。」と笑顔で応えてくれる。奥のテーブルの壁側の席に座ると、店主がお茶を持ってきてくれる。さて、今日は何を食べようか・・・。
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2010年03月04日
水色のワルツ・・・渋谷「花ねずみ」
いつもなら、飲み会のグループがたくさん歩いているはずなのだが、今日はなんだか閑散とした感じがする。道の両脇には呼び込みの人が目立つ。その中の何人かが近寄ってきて耳元でささやく。「キャバクラ、3000円。どうですか?」・・・声が小さいのでよく聞き取れないが、そんなことを言っている。そんな人が次々に近づいてくる。以前は井の頭線の高架下辺りを通ると、こんな感じだったが、この近辺は違っていた。この辺りも店が変わってきたのだろうか・・・。
確かに、周りを見回してみると、「けばい」感じが増している。昔ながらの店も頑張っているが、新しい店がビルを占領しているし、風俗っぽい店もいくつか見られる。渋谷最後の砦、中央街もついに・・・。なんともいえない気持ちを抱いて、向かうのは「花ねずみ」。昭和52年に開店したという、落ち着いた店だ。
暖簾をくぐって、入り口のドアを開ける。女将さんが「あらっ!」という顔でこちらを見る。「初めてじゃないわね。顔を覚えてる。名前は出てこないけど。」「久しぶりです。覚えてなくて当然です。何年振りなのかも、覚えてないくらいですから。」「本当にねえ。久しぶりね。この顔は忘れないわよ。悪いことできないね。」と女将さんが笑う。 続きを読む
2010年03月03日
小さな幸せ・・・高田馬場「アウトサイダー2」
山手線で高田馬場まで向かう。電車は混雑していて、つり革をもつことすらできない。脚に力を入れて、ぐらぐらする身体を支えるのだが、時間が経つにつれて辛くなってくる。新宿駅を過ぎて、やっとつり革を確保できて、身体を休める。おかげで何も考えなくてすんだのはよかったのだが。
高田馬場到着。「静かな店でぼんやり」という目的なので、今日は先日行った「こくているnico」に行くつもりだ。山手線の高架に沿いの道を歩いていく・・・ん?看板に電気が入っていない。店の前まで行くとドアにはシャッターが下りている。7時開店のはずだが・・・。そういえば、この店を紹介してくれた人が「8時ごろには開いてるはずだけど、時々もっと遅くなったりすることがあるから気をつけて。」と言っていた。時間は8時ちょうど。もうすぐだと思うけど・・・。
寒くて待っていられないので、また早稲田通りまで戻る。少し歩いて「さかえ通り」へ。これぐらいの時間になると、客引きがズラリと並んでいる。その人達を縫うように進んで、奥へ向かう。どうしよう・・・。やっぱりバーに行きたいから、「アウトサイダー2」に行くことにする。12月に行って以来だ。あの日は雨が降っていたなあ・・・。
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