川柳ダイアリー
7月30
10月5
このひともあのひとも消すシュレッダー
使徒現る 電子たばこを吸いにゆく
塩分が吹きぬけてゆくわが祖国
なすすべもなき横顔の写真撮る
骨だけになった傘だが差している
使徒現る 電子たばこを吸いにゆく
塩分が吹きぬけてゆくわが祖国
なすすべもなき横顔の写真撮る
骨だけになった傘だが差している
9月18
百均で買ってきたよな亭主です
酒やめたあとにはやめるものがない
早起きのカラスが徒歩で横に来る
秋晴れの次の言葉が出てこない
変化球だけで夫婦の投手戦
6月26
明日は終日、雨が降るという予報だ。それも結構激しく、なおかつ強い風も伴うというではないか。
聞けば昨年7月のあの豪雨に匹敵するとかそれ以上とか、そういう情報もある。
帰宅直後、花の鉢の移動作業に追われる。
アサガオの鉢がすでにいっぱいできていて、移動するにしてももはや置き場所はない。とりあえず、庇のある場所にまとめて、鉢と鉢とが互いに押さえあうような配置にして、あとは文字通り天にまかせる。
イイ感じに咲き誇っているペチュニアが非常に問題だ。
先日もちょこっと書いたが、何より雨が嫌いで、風通しの悪いところはもっと嫌いなワガママなやつなのである。移動するにしてももはや適当な置き場所はない。しかし、リスクを分散すべく何箇所かに分けてどうにか避難を終えた。
ひとまずホッとして、ふと考える。
おれ明日、土砂降りの中、どうやって会社行こか?続きを読む
聞けば昨年7月のあの豪雨に匹敵するとかそれ以上とか、そういう情報もある。
帰宅直後、花の鉢の移動作業に追われる。
アサガオの鉢がすでにいっぱいできていて、移動するにしてももはや置き場所はない。とりあえず、庇のある場所にまとめて、鉢と鉢とが互いに押さえあうような配置にして、あとは文字通り天にまかせる。
イイ感じに咲き誇っているペチュニアが非常に問題だ。
先日もちょこっと書いたが、何より雨が嫌いで、風通しの悪いところはもっと嫌いなワガママなやつなのである。移動するにしてももはや適当な置き場所はない。しかし、リスクを分散すべく何箇所かに分けてどうにか避難を終えた。
ひとまずホッとして、ふと考える。
おれ明日、土砂降りの中、どうやって会社行こか?続きを読む
11月14
2月26
夜 空 ヒサト
皮下脂肪あすも悲観はしていない
頭上5センチの夜空に覆い尽くされる
ひび割れた月から漏れてくる吐息
春先の花と音信不通です
きみの背が消えてゆくのを見届ける
皮下脂肪あすも悲観はしていない
頭上5センチの夜空に覆い尽くされる
ひび割れた月から漏れてくる吐息
春先の花と音信不通です
きみの背が消えてゆくのを見届ける
2月23
毎年2月から3月にかけての2か月あまりは、仕事がたて込んで慌ただしく過ごす。
今も先の見えないトンネルの中にいる感じだが、朝、空を見上げれば北へと帰ってゆく渡り鳥の群れ。確実に季節は動いている。
それにしても、あれかね……彼らの中にも、経験や知恵のある『長老』みたいなのがいてさ、「じゃあ、そろそろ渡ろうか」とか言うのかね。あるいは、『渡り鳥議会』みたいなのがあって、多数決かなんかで「今日付けで渡ることに決定しました」とかいう流れになるのかね……。
あー 忙しいのに、なんでおれ、こんなコトばっか考えてんだろ(笑)
今も先の見えないトンネルの中にいる感じだが、朝、空を見上げれば北へと帰ってゆく渡り鳥の群れ。確実に季節は動いている。
それにしても、あれかね……彼らの中にも、経験や知恵のある『長老』みたいなのがいてさ、「じゃあ、そろそろ渡ろうか」とか言うのかね。あるいは、『渡り鳥議会』みたいなのがあって、多数決かなんかで「今日付けで渡ることに決定しました」とかいう流れになるのかね……。
あー 忙しいのに、なんでおれ、こんなコトばっか考えてんだろ(笑)
11月26
Moments ヒサト
ビニールの傘の下だけ すでに冬
憎いやつ クルマのキズに塗り込める
浦島太郎のアドレス いまも生き残る
ひとの言うことを聞かない ブリーフ派
アルコール度数を 贈る言葉とす
いうまでもなく、
言葉にはひとつひとつ意味があって、
たとえようもなくぼんやりとした感情などにも、
なにかしら名前のようなものがついている。
句のようなかたちに並べられた言葉たちにも、
たしかに意味があるのだが、
罪深い作家はときに、
わざわざたがいの意味を打ち消すような
言葉のならべかたをしたり、
ほんらいはものごとの本質にふれなければいけない局面で、
わざと“はぐらかして”みせたりする。
それがはたして“上手い”のかどうか……。
ときどき、自分の句も
しばしば、他人の句も、
あほらしくみえてしょうがない瞬間がある。
ビニールの傘の下だけ すでに冬
憎いやつ クルマのキズに塗り込める
浦島太郎のアドレス いまも生き残る
ひとの言うことを聞かない ブリーフ派
アルコール度数を 贈る言葉とす
いうまでもなく、
言葉にはひとつひとつ意味があって、
たとえようもなくぼんやりとした感情などにも、
なにかしら名前のようなものがついている。
句のようなかたちに並べられた言葉たちにも、
たしかに意味があるのだが、
罪深い作家はときに、
わざわざたがいの意味を打ち消すような
言葉のならべかたをしたり、
ほんらいはものごとの本質にふれなければいけない局面で、
わざと“はぐらかして”みせたりする。
それがはたして“上手い”のかどうか……。
ときどき、自分の句も
しばしば、他人の句も、
あほらしくみえてしょうがない瞬間がある。
3月3
鳥 ヒサト
ぼくが飛ぶ空には 表と裏がある
いつの日か鳥になるきみを見送ろう
痛いところ隠して群れは去ってゆく
Vの字の先頭をとぶ嫌なやつ
別れも告げずゆく鳥 残る鳥
ぼくが飛ぶ空には 表と裏がある
いつの日か鳥になるきみを見送ろう
痛いところ隠して群れは去ってゆく
Vの字の先頭をとぶ嫌なやつ
別れも告げずゆく鳥 残る鳥
12月28
今日(28日)が仕事納めだ。
夜、仲間たちと一杯やる。
たぶん、べろんべろんになる。
50歳をすぎて、べろんべろんになるのが早くなった。
ただ、仲間たちも、おれと一緒に歳をとり、
一様にべろんべろんになるのが早い。
どんなべろんべろんシーンが繰り広げられるのか、
空恐ろしくもある。
しかし……、
翌朝には、誰ひとり、それを記憶していないに違いない。
運がよければ、
そして、ノウミソに、ひとかけらの理性が残っていれば、
またここに何か書きましょう。
夜、仲間たちと一杯やる。
たぶん、べろんべろんになる。
50歳をすぎて、べろんべろんになるのが早くなった。
ただ、仲間たちも、おれと一緒に歳をとり、
一様にべろんべろんになるのが早い。
どんなべろんべろんシーンが繰り広げられるのか、
空恐ろしくもある。
しかし……、
翌朝には、誰ひとり、それを記憶していないに違いない。
運がよければ、
そして、ノウミソに、ひとかけらの理性が残っていれば、
またここに何か書きましょう。
12月22
冬至・トランスクリプション ヒサト
底辺に凍える冬の観覧車
ふたり融けあう 早い夜 遅い朝
ひとりごと バイオリズムの谷間より
長い長い長い沈黙 雪あかり
登り坂しかない 偏平足の先
小説を書こうとするとき、
「『ありのまま』以上の現実感」をどうやって表出するかに腐心する自分がいる。
川柳を詠むときはまったくちがう。
当然のことか……。(笑)
「世間一般に通用しているコトバをいかに言い換えるか」
ここんところを一生懸命に考える。
これが『トランスクリプション』だ。
今日は冬至。
明日から、ほんの少しずつ、日脚は伸びてゆく。
陰から陽へと、時は移り変わってゆく。
底辺に凍える冬の観覧車
ふたり融けあう 早い夜 遅い朝
ひとりごと バイオリズムの谷間より
長い長い長い沈黙 雪あかり
登り坂しかない 偏平足の先
小説を書こうとするとき、
「『ありのまま』以上の現実感」をどうやって表出するかに腐心する自分がいる。
川柳を詠むときはまったくちがう。
当然のことか……。(笑)
「世間一般に通用しているコトバをいかに言い換えるか」
ここんところを一生懸命に考える。
これが『トランスクリプション』だ。
今日は冬至。
明日から、ほんの少しずつ、日脚は伸びてゆく。
陰から陽へと、時は移り変わってゆく。
12月9
宴 ヒサト
再会の顔どれもみな咲いている
乾杯のビールの複雑な美味さ
来年の目標 笑って生きていること
過去という肩書がある名刺だす
握手して散り散りになるきみとぼく
昨日は、古巣・川柳銀の笛吟社の忘年句会に参加させていただいた。
ひさしぶりに句会の雰囲気を味わい、やはり、いいもんだなと思った。
川柳銀の笛吟社のみなさん、ありがとう。
またお会いしましょう。
再会の顔どれもみな咲いている
乾杯のビールの複雑な美味さ
来年の目標 笑って生きていること
過去という肩書がある名刺だす
握手して散り散りになるきみとぼく
昨日は、古巣・川柳銀の笛吟社の忘年句会に参加させていただいた。
ひさしぶりに句会の雰囲気を味わい、やはり、いいもんだなと思った。
川柳銀の笛吟社のみなさん、ありがとう。
またお会いしましょう。
ケータイからもどーぞ!
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