2010年08月

2010年08月31日

2.早くもサッカー新代表メンバーを予想

以前も書いたが、私はジーコ及びジーコ・ジャパンのチームを高く評価している。
黄金の中盤を固定した、攻撃的で美しいサッカーを追及していたからである。実際にこれまでの日本代表チームの中でも最強だった。

新しい日本代表監督に、イタリア人のA・ザッケローニ氏が就任した。
新監督については全然知識がないが、セリエAの監督を歴任したことと、3-4-3の攻撃的布陣で知られているという。
新監督は「攻撃的という印象があるようだが、バランスの取れたチームを作る」と言っているが、まあ岡田前監督より、攻撃的布陣であることは確かだろう。
私も、亀のように守備に徹するサッカーなど真っ平である。玉砕覚悟で攻めまくるサッカーこそ、望むところだ。3-4-3システムも大歓迎である。

早速、3-4-3での新しいメンバーを予想してみよう。
FWは、1トップにカターニャ・森本、トップ下左にCSKA・本田圭祐、右にドルトムント・香川真司Jセレッソ・乾
中盤は、左にJ浦和・細貝、右は暫定でトム・松井だが、早く代替わりの人材が現れて欲しい。両ボランチはJガンバ・遠藤保仁(暫定)ウォルフスブルク・長谷部誠
DFは、J名古屋・田中マルクス闘莉王をセンターに、左SBチェゼーナ・長友祐都、右SBにシャルケ・内田篤人
GKは、守護神リール・川島という布陣だ。

香川、乾、細貝
なんて選手は、プレイを見たこともないので何とも言えないが、早く松井や遠藤に代わるリキのある選手に出てきて欲しい。J横浜・中沢祐二に代わって闘莉王と組む、鉄壁のCBも出てくればいいのだが、、。
こうしてみると、どうしても中盤の4人が弱いようだ。ジーコ時代の小野、稲本、中田、中村に比べると、ひ弱な感じが否めない。小野や稲本のように当たり負けしないで、パスの出せる選手が出てくればいいのだが。

とここまで書いてきて、力があり、実績のある選手がいないことに気付く。新チームを担いブラジルを目指すのに、本田、長谷部、長友、闘莉王以外は、結局は海のものとも山のものとも分からないのだ。
目指せブラジルW杯出場。
だが、道はとてつもなく険しそうである。
4年の間にザッケローニ監督に、新たな魅力あるチームを作ってもらいたい。



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2010年08月30日

9.待ち時間が長過ぎるよ、タイの国立病院

タイ在住の日本人で、国立病院にかかる人は非常に少ないと思う。
偏見を恐れずに言えば、貧乏人のためにある病院だから、日本人が利用してはいけないのである。
という私は貧乏人であるからして、とある国立病院の患者となっている。数年前眼の手術をしたが、この時の女医さんが下手?で、先生筋に当たる人が勤務する病院人へ転院させられた。
その先生の執刀で手術し、目出度く眼が見えるようになったのだが、その術後の検診に訪れているわけで、ここ最近は半年に1回という割合である。

さて、その国立病院だが、システムはあまり知られていないと思うので、ちょっと説明しておこう。
1)まず私のように次の診察日が指定されているものは、受付に予約票を出し、番号札をもらう。
この日は朝7時過ぎに行ったのに129番だった。10時半の段階で312番だったので、一日500人以上が来診するかもしれない(眼科のみで)
2)8時になり、カルテが届くと呼び出され、裸眼の検眼と焦点の2つの検査をうける。
3)この後4~5人いる担当医師の診察を受けるべく、延々と待つ。私の担当医は、腕の良い人だそうで月と水が診療日。自分の患者以外にも、生徒筋の医師が難しい患者を持ち込んで来るので、飛び入りが多い。ゆえに我々は延々と待たされ、この日も診察を受けたのが11時半過ぎ。問診と検査のみなので数分で終了。この数分のために4時間以上も待つのである。
4)書類が面倒で、保険は利用しないので210Bの代金を払う。
5)次の6ヶ月後の予約をもらい終了。

半日仕事である。数分のために4時間も5時間も待つのだから、時間が貴重な日本人はまず行かない。私のような貧乏人ばかりだから、年寄りやサンダル履きで来るような人が多い。
待つのが仕事なので、その間下の階の食堂でご飯を食べたり、コーヒーを飲んだりして(呼び出しマイクは聞こえる)、退屈を紛らわせる。
貧乏人ばかりなので、本を読んで待つような人はいない。まあ眼が悪くて来ているのだから、本など読まないか。
という国立病院の診療顛末記。偏見、暴言は平にご容赦。


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2010年08月25日

8.久しぶりのバンコク中華街散策

本当に久しぶりにヤワラート(中華街)に行った。
というか、昼間のヤワラートを散策した。
ワット・トライミットの方からヤワラート本通りに向かって歩いていると、ありました、昔懐かしい冷気茶室(もう死語かな?)。今では冷気(クーラー)が当たり前になったせいか、ただの茶室になっているが、薬房の階段を2階に上がるのは同じ。
今は私も大人になり、こんな所を覗いてみようという気も起こらないが、相変わらず中国人のおじいさんたちがタムロしているのでしょうなあ。

ソイ・テキサスのDVD屋では、昔よくテレサ・テンのカセットなどを買ったものだが、こんな所ならブルース・リーの映画もあるかもしれないと思い、親父に尋ねてみた。
すぐに棚に案内してくれ、何枚も出してくる。1枚100Bだというので、「龍争虎門Enter The Dragon」「精武門Fist Of Fury」「猛龍過江The Way Of Dragon」を買う。
Enter The Dragonはあの大ヒット作「燃えよドラゴン」。もう30年以上も前に、C・イーストウッドの「ダーティハリー」と2本立てで観た記憶がある。
Fist Of Furyは「ドラゴン怒りの鉄拳」。恋人役のノラ・ミャオが清楚で可愛かった。
The Way Of Dragonは「ドラゴンへの道」。無名だったチャック・ノリスを相手に、ローマのコロシアムでの決闘シーンを思い出す。
もう1本の「ドラゴン危機一髪」(原題は確か唐山大兄)は、見当たらず。「死亡遊戯」はあったが、これはブルース・リーの死後作られた映画なので、観たことはないし、観る気もない。

ついでにチョー・ユンファの「男たちの挽歌(原題;英雄本色)」も買うことに。
店の親父はパート2や3も一緒に薦めるが、出来としては本編が出色。これを観て、気になるようだったら、また行くとしよう。
お腹がすいたので、これもよく行っていた食堂に。
いつも注文していたカマス煮と、これは初めてのザーサイをスライスして炒めたもの(これがなかなか美味しかった)に、カオトム2杯。水1本で合わせて90B。
やはり中華街は安くて美味しい。
細かいことを言えばヤワラーにも変った所はあるのだが、大筋でみると全然変っていない。
観たい香港映画のDVDなどがあったら、これからも散策を兼ね、探しに行くことにしよう。


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2010年08月23日

7.初めての和菓子作り ー水羊羹に挑戦―

奥さんが仕事場から1kg袋入りの、漉し餡を持って帰ってきた。
「お菓子基本大百科」をパラパラとめくりながら、水羊羹を作ってくれという。

私は酒も飲むが、甘いものも好きだ(特に和菓子)。いまだに、羊羹を丸ごと一本食べたいという、欲望もまだ持っている(胸焼けして多分無理だろうが)

といっても、今だかつて自ら和菓子作りなどしたことがない。一旦は断ったものの、日曜日の昼前、チャレンジしてみることにした。お師匠さんは先の本である。


家では、奥さんがケーキ作りをするので道具は一応揃っている。なぜだか寒天もある。

さてレジメ。
1.信州茅野産(なぜ信州産?テングサじゃないの?)寒天2分の1本を300mlの水で煮溶かし、30gの砂糖を加え寒天液をつくる。
2.寒天液を漉した後、再び鍋に戻し、300gの漉し餡を少しずつ加えながら、木箆で掻き混ぜ、溶かしていく。
3.冷水を張ったボールに鍋をつけ、祖熱を取りながらさらに掻き混ぜつつ冷ます。
4.それを容器に移し、冷蔵庫で固めて出来上がり。


さてその出来は?
初めてにしては上出来。
売り物と言われても分からないほどの出来で、さっぱりとして美味しい。いつかはやりたい喫茶店のメニューに加えられるほどの味であった。
これを機に、「お菓子基本大百科」をお手本にして、和菓子作りにトライしてみたい。



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18.大沢在昌「天使の爪」「新宿鮫―狼花―」

「天使の爪(上・下)」は「天使の牙」に続く、脳移植者の女性刑事(麻薬取締役官に転部)とその相棒の仁王刑事が活躍する物語。

脳死した美貌の女性の体に(脳だけ)入れ替わった神埼アスカが、世界で唯一の自らの存在に悩み苦しみつつ、警視庁、CIA、KGBを向こうに回し、ロシアの脳移植殺人鬼工作員と対決していく。

大沢のストーリーテーリングは見事で、それぞれの組織についての書き込みも詳細で、登場人物たちの個性の立ち上がりようも文句のつけようがない。

各人間の駆け引きと、予想もつかない展開で、終盤へ向けてぐいぐいと引き込んでいく、技の切れ味も申し分ない。細部に目が届いているので、物語の破綻もなく、一気に読ませる力は、大沢在昌ならではのものだろう。


続いては大沢の代表作「新宿鮫」シリーズから、最新刊の「狼花」。

前作でも何度か登場したロベルト村上/仙田が、今度は深見と名を変え、盗品売買のマーケット主催者として登場する。ここに日本最大のヤクザ組織が絡み、一人の中国人女性を巡り、物語が錯綜を深めていく。

警察組織や麻取、諜報機関へのきちんとした裏づけ知識(取材)があるので、ここでもやはり物語に破綻がない。
良質の物語を一気に読ませてくれるのは、大沢在昌の作家としての力技で、また何度も読み返しが利くのも、一定以上のレベルを維持する、作家としての実力だろう。


ちなみに新宿鮫シーリーズは、

1.天才的な拳銃密造犯木津と、その銃を使った警官殺しを追う
  「新宿鮫」

2.特殊部隊出身の台湾から侵入暗殺者と、その友人でもある捜
  査官が絡む「毒猿」

3.胎児密売組織の元締めの美人実業家と、手下の元警察官が
  罠を仕掛けて鮫島を失墜させようとする「屍欄」

4.全く新しい覚せい剤の販売システムに挑む地方財閥と、ヤク
  ザ組織、麻薬取締本部の戦いを描く「無限人形」

5.放火魔とイラン/南米系の犯罪者、農林省の植物防疫官がタ
  イムリミットに向けて疾走する「炎蛹」
6.翳のある女性殺人者の過去と、公安秘密部隊の暗闇がクロ
  スする「氷舞」

7.自殺した同期の宮本の故郷、鹿児島を舞台にした、別巻とも
  いえる「灰夜」

8.戦後間直の新宿での秘密を引きずる男女、親子の愛が哀し
  い「風化水脈」

となっている。

密造犯木津や、台湾から単身乗り込んできた捜査官郭(毒猿)、ヤクザの真壁とその舎弟の角、謎の人物ロベルト村上など、敵役となる登場人物たちも魅力的な人物造形者となっているのが、人気シリーズとなっている所以だろう。



hisay at 11:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 映画・読書 評