2015年11月13日
17.慎重過ぎる過ぎるハリル監督の選手起用
第2次予選の後半開始。
シンガポールとの2戦目は3-0で勝利。何とか面目を保った。
前半20分に金崎夢生が代表初ゴールを上げ、シンガポールのGKの呪縛から解き放たれた(このGKは、今回もなかなか良いセーブを随所で見せていた〉。
後半はいつものような展開でなかなか点が入らず、やきもきさせたが、まあサッカーはこんなもんだろう。
相手があることだし、疲れても来る。2点リードの安心感もあるから、そうそう点が入るもんじゃない。
今回は完封で勝ち点3を拾ったことだけで良しとしよう。
この日はボランチに長谷部と柏木が入り、トップ下が清武。左に武藤、右に本田、1トップ金崎という布陣。
先発に起用された金崎、武藤、清武、柏木が共に良い仕事をしたから、ハリル監督の采配ズバリといった感じだった。
だが、私には不満がある。
この監督は慎重すぎるのか、手堅過ぎるのか、交代が遅過ぎる。
武藤から宇佐美に代わったのが70分。清武ー香川が75分。本田ー原口が83分という具合だ。
前半はわりに上手く回っていたのが、後半沈滞したから流れを変えようということだろうが、それにしても采配が遅過ぎる。
暑さで後半バテバテなんだから、もっと早く動いた方がいい。
それに前半2-0の段階で、勝負は見えているんだから。
前の試合でも交代枠の使い方が遅かったし、また交代要員も同じ。
香川はドルトムントで疲れているから、無理に出さなくてもいいし、本田も後半は明らかにペースが落ちていた。代えるならもっと早い方が良い。
また本田と香川の両エースが、二人ともピッチにいないという場面も想定してもいい。
この監督にはそんな冒険心がなさ過ぎる(シンガポール相手なのに)。
交代も武藤と宇佐美、香川と清武という、決まりきったパターンばっかり。
本田や長谷部といったベテランは早々に引っ込めて(もしくは本田をボランチで使って)、遠藤航や南野を使っても面白いのに。
そう、この監督は正調ばかりで、こうした破調の采配が見られない。
だからゲームが面白くない。
ハリル監督になってから、日本代表に躍動感が感じられなくなった。
テストする選手は多いけど、決まったポジションでしか使わないから、新鮮味がない。
せめて次のカンボジア戦ぐらいは、<前回のワールドカップに出た奴は誰もいない>というぐらいのメンバーで闘ってくれよ。
おもろいサッカーを見せてくれぇ~。