友達が一度なにげに一緒に行った「山吉醤油」にもう一度行くといった。
「山吉醤油」、そこの作り手は近年亡くなってしまってもう生命を失っている。
しかし行きたいという友達。そして私は予想していたように納得した。
醤の郷にあるもの、それは歴史。
地域に根付いた文化。
とくに意識はしていないが、やはりダイレクトに時代が影響している。
山吉醤油の諸味蔵だけ「正金醤油」が使っている。
諸味蔵だけが生きている。
かつてはテレビにも頻繁に出、人気高まる蔵だった。
作り手が亡くなってからは、手つかず。
醤油を作ることを一度やめたら再生は難しい。
今では諸味蔵だけが生き、
他は歴史だけが静かに残り、息をしていない。