2023年03月21日

【ひとひの和菓子】春分「花紅-はなくれない-」



春分のお菓子 -はなくれない
薯蕷きんとん(山の芋使用)
・ 大納言粒餡 だいなごんつぶあん


2023.03.21和菓子>汐音屋>花紅はなくれない

お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【滋賀/煎茶/朝宮茶あさみやちゃ) 】

※ご提供期間: 4月4日(火)まで


柳は緑 花は紅
柳は柳の、桜は桜の美しさや佇まいがあり、あるがままにそのいのちを目一杯生きていく。

今年は花の咲き方がいつもとちがうようで、気候変動の影響を心配しています。
それでもこの生を謳歌する桜。今回は花の季節を読んだ円さんの句を三句ご紹介します。

◎季節の俳句

花冷えの雨に輪郭なくす街
桜の咲く頃は天候が定まらず、一時的に急に寒さが戻ることがよくある。花冷えの雨が濡らす街をガラス越しに見るとその輪郭も失われている。

花の色秘めたり幹に花の雨
花と言えば俳句の世界では桜を刺している。一年の間どこにそんな美しい色を隠していたのかとこころ秘かに驚嘆する桜の幹に静かに雨が濡らしてゆく。

船縁(ふなべり)に頬ずりしくる花盛り
陽光は燦々と降り注ぎ、空は青く、いま光るように花盛りの桜は花の重さで船縁にまでも届くようだ。川遊びのみやびさだ。

作: 志田 円(「自鳴鐘」同人)
 春になって最初に目にする蝶を「初蝶」という。野道をゆくバスに春の光を浴びて祝福されたようについてゆく。

作: 志田 円(福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘」同人)

hitohi at 14:16│Comments(0)一日の和菓子 

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