2024年03月14日 12:41
【ひとひの和菓子】 啓蟄のお菓子その2 『佐保姫 -さほひめ-』
ひと雨ごとに桜色がにじみ出してくる頃の霞につつまれる春の山を 金 団 (きんとん) にしました。
【解 説】
佐保姫は奈良時代、平城京の東にあったといわれる佐保山に住まう春を司るうら若き女神。
佐保川沿いは桜の名所、染めや織りが得意な姫が野山をやわらかな春色に染めていくとされ、たなびく霞は姫の薄衣の裾だそうです。
季節によって豊かに表情を変える山々に女神の姿を見た古(いにしえ)の人々。微笑むような春の六甲山を眺めているとその気持ちがなんだかわかるような気がします。
【季節の一句】
<解 説> ⇒
【解 説】
佐保姫は奈良時代、平城京の東にあったといわれる佐保山に住まう春を司るうら若き女神。
佐保川沿いは桜の名所、染めや織りが得意な姫が野山をやわらかな春色に染めていくとされ、たなびく霞は姫の薄衣の裾だそうです。
季節によって豊かに表情を変える山々に女神の姿を見た古(いにしえ)の人々。微笑むような春の六甲山を眺めているとその気持ちがなんだかわかるような気がします。
【季節の一句】
老媼(ろうおう)が童(わらべ)に返る土筆(つくし)摘み
<解 説> ⇒
暖かな春の日和、河原の斜面や野原に高齢の女性たちが話に花を咲かせながら、土筆摘みを楽しんでいるのを見かける。
手指を灰汁で黒くして、袴をとってくれ、お裾分けしてくださる。老媼という童からの心よりの季節の贈り物である。
作: 志田 円/福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘」同人
手指を灰汁で黒くして、袴をとってくれ、お裾分けしてくださる。老媼という童からの心よりの季節の贈り物である。
作: 志田 円/福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘」同人