一日の和菓子

2023年05月21日

【ひとひの和菓子】小満のお菓子『早苗田 -さなえだ-』

 まだ柔らかな早苗を植えつけたばかりの田んぼの風景を、小豆のこし餡を山の芋でつないだきんとんで映しました。 内は丹波大納言厚地の粒餡です。

2023.05.22和菓子>汐音屋>早苗田


小満のお菓子早 苗 田  -さなえだ- 』
小豆きんとん(山の芋使用)/丹波大納言小豆 粒餡

お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【静岡/煎茶/さやまかおり

※ご提供期間: 6月5日(月)まで


<解 説>
 昔、完全に自然任せの農耕だった頃は梅雨を待って田植えをしていたのだそう。

 蒔いた種籾が発芽する気温、田んぼ一面に張る水をもたらす梅雨、植えた苗がすくすくと育つ水温など、この季節にならなければ揃わない条件がありました。

 また、温暖な地域では二毛作としてこの時期、麦の収穫をしてから代掻きなど田植えの準備をしていたそうです。猫の手も借りたい時期だったでしょうね!



季節の一句
『 身透くほど翠滴る新茶汲む 』

 <解 説> ⇒続きを読む
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2023年05月06日

【ひとひに和菓子】立夏のお菓子『富貴草 -ふうきぐさ-』5/20まで

 晩春から初夏にかけて大ぶりの華やかな花を咲かせる 「牡丹 (ぼたん)」を ”山の芋”をつなぎにした ”薯蕷練切(じょうよねりきり)”で 映しました。
内は ”小豆のこし餡” です。

2023.05.06和菓子>汐音屋>ふうきそう


立夏のお菓子富 貴 草  -ふうきぐさ- 』
薯蕷練切(山の芋使用>/小豆こし餡


お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【静岡/煎茶/さやまかおり

※ご提供期間: 5月20日(土)まで


 牡丹は原産地の中国では国花として愛され、古くから文学や芸術の中に姿が描かれました。丸みの美しい蕾も、幾重にも重なった花びらが開いていく様も見事で、別名も「花王」「百花の王」「富貴草」「名取草」「二十日草」など豊富です。

牡丹に次いで咲く芍薬も見分けにくいほど似ていますが前者は樹木で葉がギザギザ、後者は草の花で甘い香りがするなど似て異なるもの。

とはいえ、どちらも根は漢方の生薬としてよく使われる才色兼備なありがたい植物です。



季節の一句
『黒眸(こくぼう)に緑うつして夏はじめ』

 解説 ⇒続きを読む
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2023年04月20日

【ひとひの和菓子】穀雨「藤波 -ふじなみ-」

 晩春の風に甘く揺れる藤の花を薯蕷きんとんで映しました。 内は丹波大納言小豆の粒餡です。

2023.04.20汐音屋>藤波


穀雨のお菓子 藤 波 -ふじなみ-』
薯蕷きんとん(山の芋使用)/ 丹波大納言小豆粒餡


お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【静岡/煎茶/さやまかおり

※ご提供期間: 5月5日(金)まで

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2023年04月15日

【ひとひの和菓子】清明 その弐「山吹 -やまぶき-」

 花盛りの晩春、あたたかな陽光を受けて 黄金色に輝く山吹の花を「山の芋」をつなぎに使った練切でお作りしました。
内は なめらかな「小豆のこし餡」です。

230414汐音屋>清明その2>山吹


清明のお菓子:その弐山 吹 -やまぶき-』
薯蕷練り切(山の芋使用)/小豆こし餡


お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【滋賀/煎茶/朝宮茶あさみやちゃ) 】

※ご提供期間: 4月19日(水)まで


 万葉集にも登場する山吹は九州から北海道まで広い地域に生息しています。
桜を追って列島が黄色く染まっていく様を想像すると朝晩に残る肌寒さも今しばしのことかと思います。

漢名では棣棠(ていとう)、全体が生薬として用いられ、解毒に向く他、花は利水作用で春の雨による不調を、根や枝はこの時期悪化しやすい関節痛を和らげると言われます。


季節の一句
『葉桜や日記に青き影記す』

 解説 ⇒続きを読む
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2023年04月05日

【ひとひの和菓子】清明「花筏 -はないかだ-」

 名残の花をお菓子でどうぞ。清らかな川に舞い散る桜の花びらが連なり流れてゆくさまを筏 いかだ にたとえた花筏。

 山の芋をつなぎにした「きんとん」を 小田巻で絞り出して川の流れを表し、なめらかな小豆のこし餡を包んでいます。

2023.04.05清明>花筏


清明のお菓子:その壱 花 筏 -はないかだ-』
薯蕷きんとん(山の芋使用)/小豆こし餡


お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【滋賀/煎茶/朝宮茶あさみやちゃ) 】

※ご提供期間: 4月11日(火)まで


 咲き初めから足早に去って行く桜ですが、堅いつぼみや幹からにじみ出る色、散ってゆく様、青い葉もそれぞれに美しく、案外長く楽しませてくれますね。

 六甲の山肌の桜はまだきれいに咲いているようです。新緑が徐々に瑞々しい青さを湛えていく山を飾る桜色。ぼんやり眺めるだけで満たされる思いです。



季節の一句
『毎朝の風の挨拶桜草』

 解説 ⇒続きを読む
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2023年03月21日

【ひとひの和菓子】春分「花紅-はなくれない-」



春分のお菓子 -はなくれない
薯蕷きんとん(山の芋使用)
・ 大納言粒餡 だいなごんつぶあん


2023.03.21和菓子>汐音屋>花紅はなくれない

お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【滋賀/煎茶/朝宮茶あさみやちゃ) 】

※ご提供期間: 4月4日(火)まで


柳は緑 花は紅
柳は柳の、桜は桜の美しさや佇まいがあり、あるがままにそのいのちを目一杯生きていく。

今年は花の咲き方がいつもとちがうようで、気候変動の影響を心配しています。
それでもこの生を謳歌する桜。今回は花の季節を読んだ円さんの句を三句ご紹介します。

◎季節の俳句

花冷えの雨に輪郭なくす街
桜の咲く頃は天候が定まらず、一時的に急に寒さが戻ることがよくある。花冷えの雨が濡らす街をガラス越しに見るとその輪郭も失われている。

花の色秘めたり幹に花の雨
花と言えば俳句の世界では桜を刺している。一年の間どこにそんな美しい色を隠していたのかとこころ秘かに驚嘆する桜の幹に静かに雨が濡らしてゆく。

船縁(ふなべり)に頬ずりしくる花盛り
陽光は燦々と降り注ぎ、空は青く、いま光るように花盛りの桜は花の重さで船縁にまでも届くようだ。川遊びのみやびさだ。

作: 志田 円(「自鳴鐘」同人)続きを読む
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2023年03月06日

【ひとひの和菓子】啓蟄のお菓子「てふてふ」3月20日まで

越冬の衣を脱ぎ捨ててかろやかに舞う春の蝶をういろうでおつくりしました。
内は備中白小豆の粒餡です。

啓蟄のお菓子てふてふ
ういろう
・備中白小豆粒餡(びっちゅうしろあずきつぶあん


和菓子>汐音屋>啓蟄>てふてふ>2023.03.06>


お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【滋賀/煎茶/朝宮茶あさみやちゃ) 】

※ご提供期間: 3月20日(月)まで


【解 説】
 蝶にまつわる故事といえば「胡蝶の夢」。
中国戦国時代の思想家、荘子が蝶となって舞い遊ぶ夢から目覚めた後、
人間の自分が蝶になった夢を見ていたのか、自分は蝶でたった今人間になった夢を見ているのか判らなくなった> という逸話です。
「現実と夢の境の曖昧さ」や「現世の儚さ」を語っています。

 仏教では「」は霊魂を極楽浄土へと運ぶ神聖な生き物。
大胆に変化していく様から輪廻転生を表すとも言われます。

 東日本大震災から今年で十二年。
早一年になるウクライナ侵攻やトルコ・シリアの大地震など、いつ何時夢か現かと疑いたくなるようなことが起こるか誰にもわかりません。
安らかにと祈りつつ、生を慈しみ一日一日を大切にしたいと思います。


◎季節の一句

『 バス一台ゆく初蝶と戯れて 』

【解 説】 ⇒ 続きを読む
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2023年02月19日

【ひとひの和菓子】雨水のお菓子「初音」3月4日まで

梅とともに春を告げる風物詩、うぐいすを薯蕷練切でおつくりしました。
内は小豆のこし餡です。

雨水のお菓子初 音 (はつね)』

薯蕷練切 じょうよねりきり(山の芋使用)
・小豆こし餡


2023.02.19雨水>初音

お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【静岡/煎茶/さやまかおり

※ご提供期間: 3月5日()まで


【解 説】
 初音は鳥や虫の、その年の季節の初鳴きを指しますが、特にうぐいすの別名にもなっています。
 有名な「ホーホケキョ♪」という鳴き声は繁殖期のオスのつがいを求める声で、それ以外の時期は笹鳴きと呼ばれる地鳴きをしています。美声に変わるのは日照時間の長さによってのどの筋肉が変化するためだとか。春告げ鳥と言われるのも納得ですね。

 朝早くから美しくさえずる鳥の歌声に聞き惚れる季節になりました。明るく朗らかな春の気配にまどろむ心地よさ。その中にのどかな初音が混じるのを今か今かと心待ちにしています。


◎季節の一句

『 春めきて一掬の水やわらかし』

【解 説】 ⇒ 続きを読む
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2023年02月04日

【ひとひの和菓子】立春のお菓子「雪うさぎ」2月18日まで

暦の考え方から立春から一年が始まります。

今年の干支「癸卯(みずのと)」に因んで雪うさぎを求肥にメレンゲを練り混ぜた羽二重餅で作りました。
内は 卵風味がやさしい黄身餡です。

・立春のお菓子雪うさぎ

羽二重餅 はぶたえもち
・黄身餡 きみあん(卵使用)


和菓子>汐音屋>立春>雪ウサギ>2023.02.04


お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【静岡/煎茶/さやまかおり

※ご提供期間: 2月18日(土)まで


【解 説】
 「卯」は本来「ぼう」と読まれ、うさぎ(兎)の意味ではなく、草木が茂る様子を意味します。二十四節気の月では3月上旬の啓蟄から春分の終わり、4月上旬までを指し、地面から草木が盛んに萌え地表を覆っていく頃にあたります。一方「癸」は冬や水の意味を含み、「癸卯」で雪解け水が草木の生長を促す様を想像させます。

「卯」には左右相似の形から開門の意味もあるとか。早くも門出へ準備をされている姿も見られます。慣れ親しんだ古巣を離れ新天地に入るのは嬉しくも勇気がいること。その先に良き出会いが待っていますように。


◎季節の一句
『 ゆくところはだれ雪より風の吹く 』

【解 説】 ⇒ 続きを読む
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2023年01月20日

【ひとひの和菓子】 大寒のお菓子『雪中花 -せっちゅうか-』2/3まで

寒中に凜と咲く「水仙」別名「 雪中花」 を、薯蕷練切 (じょうよねりきり)で お作りしました。

内は「金柑の蜜煮」を練り混ぜた金柑餡 (きんかあん)です。

・大寒のお菓子雪中花 -せっちゅうか-

・薯蕷練切 じょうよねりきり(山の芋使用)
・金柑餡 きんかんあん


2023.01.20和菓子>汐音屋>雪中花


お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【静岡/煎茶/さやまかおり

※ご提供期間: 2月3日(金)まで


【解 説】
 水仙が眠りを覚まし花咲かせるには地温10度以下の日が3週間以上続く必要があるそう。先頃 ずいぶんせっかちに春の暖かさが訪れた今年は一大群生地の「淡路島の水仙」も開花が遅れ、これからが見頃だそうです。

 異例の冷え込みが戻ってきますが、動きだす春を前に今年育てたいプランを叶えるためにリサーチしたり相談したり、じっくりと練り温めるにはぴったりの時期です。

 暖かい部屋でお籠もりしながら心を自由に遊ばせて少し先の未来を描いてみませんか。


◎季節の一句
透明な夢育つ日の氷柱かな

【解 説】 ⇒ 続きを読む
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2023年01月03日

【ひとひの和菓子】 新春のお菓子『花びら餅 -はなびらもち-』1/15まで

 お正月のお菓子、花びら餅をおつくりしました。
ういろう製の歯切れのよい白い「丸餅」に
紅の「菱餅」を重ね、
内に「味噌餡」と「牛蒡の蜜煮」をはさんでいます


・冬至のお菓子花びら餅 -はなびらもち-』
ういろう製 / 白味噌餡

210104和菓子>汐音屋>花びら餅>2021.01.04


お好きなお茶とセット 1300円
お勧めのお茶【静岡/煎茶/さやまかおり

※ご提供期間: 1月15日()まで


【解 説】
 元は宮中のおせち料理の一つとしてつくられている菱葩(ひしはなびら)で、お菓子として一般に広まったのは 明治時代に茶道の裏千家十一代玄々斎が 新年の初釜に使うことを許されてからのこと。

 その菱葩は長寿を願う「歯固め」の儀式、平安時代からの祝い行事に由来します。
猪、鹿、大根、瓜、押鮎などを食べる習わしで、花びら餅の牛蒡は「押鮎」、味噌は「雑煮」を表しているそうです。

 高齢化が進み、健康寿命への意識が高まる一方ですが、歯やお口の健康はまさしくすこやか長寿の秘訣。食欲や栄養摂取を支えるだけでなく、口腔機能の衰えや歯の不具合は胃腸不良生活習慣病認知症転倒など要介護リスクを左右するなど、生涯の健康に関わっています。

 年齢問わず今年もおいしく食べて元気に過ごせるように、一年の始まりにお口の健康チェック、いかがですか?


◎季節の一句
手のひらにくれないこぼる寒椿

【解 説】 ⇒ 続きを読む
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2023年01月02日

【ひとひの和菓子】正月は芦屋・杵屋豊光の和菓子二種を お出しします

 1月2日から4日まで、日本茶 と 芦屋川・杵屋豊光 の和菓子 をお出しします。お正月はほっこりとお過ごしください。
数に限りがあります 売り切れの場合はご容赦ください。

お好きな日本茶と 杵屋豊光の和菓子 1250円

御 銘御 鈴

Image

・練りきり製(山芋つなぎ) 上黒漉し餡 三角棒 押し棒


御 銘松 に 雪

Image [4]

・練りきり製(山芋つなぎ・濃い抹茶) 上小倉餡 大納言小豆 艶天 淡雪(卵白・寒天) 金団通し
 
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2022年12月22日

【ひとひの和菓子】冬至のお菓子『寒牡丹 -かんぼたん-』

・冬至のお菓子『寒牡丹 -かんぼたん-』
薯蕷練切(山の芋使用) / 柚子餡

2022.12.22和菓子>汐音屋>冬至>寒牡丹

冬枯れの中ひっそりと咲く寒牡丹を
薯蕷練切(じょうよねりきり)でおつくりしました。
内は柚子餡(ゆずあん)です。


お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【静岡/煎茶/さやまかおり

※ご提供期間: 12月30日(金)まで


【解 説】
 花の王と呼ばれる牡丹の中には晩春と冬の二度咲くものがあり、寒牡丹は葉をほとんど落として小ぶりな花を咲かせます。
雪囲いされ葉も茂らせて立派な花をつけているのは人の手で春と錯覚させて咲かせている冬牡丹なのだそう。

 冬将軍が雪雲を連れてやってくる年末年始はゆるりと暖かく冬籠もりがおすすめの時期。
大切な方に一言今年の御礼を認めたり、新しい手帳へ 来年に叶えたい楽しいプランを書き込んだり。

身も心も温かく、どうぞ良い年をお迎えください
 


◎季節の一句
海を見て耳に棲みたる冬怒濤

【解 説】 ⇒ 続きを読む
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2022年12月07日

【ひとひの和菓子】 大雪のお菓子『松の雪』12/21まで

・大雪のお菓子『松の雪 -まつのゆき-』
薯蕷きんとん(山の芋使用) / 丹波大納言小豆小倉餡

221207和菓子>汐音屋>大雪>松の雪


街にも雪が舞い始める頃。

常緑の松 にかかる 純白の雪
清冽で身が引き締まるこの季節の風情を
薯蕷きんとん」で おつくりしました。

内は 丹波大納言小豆の 「小倉餡」です。


お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【静岡/煎茶/かなやみどり

※ご提供期間: 12月21日(水)まで


【解 説】
 冬でも凛と美しい緑のまま不変である「松葉」は不老長寿の象徴。
吉祥のモチーフ松竹梅の筆頭であり「常盤」「千歳」「千代」など永続性を寿ぐ縁起の良い銘を冠することもあります。

 師走もあっという間に日が過ぎてゆきます。
指折るまでもなく迫る年の瀬に目の前のことで精一杯になりますが、今このひとときは長い時の流れをふり返り、この一年のご自身をねぎらう時間にしませんか。
どうぞごゆるりと。


◎季節の一句
さざ波の枯れ葉の流れに身をまかす

【解 説】 ⇒ 続きを読む
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2022年11月22日

【ひとひの和菓子】 小雪のお菓子『落ち葉焚き-おちばたき-』12/6まで

小雪のお菓子 「落ち葉焚き おちばたき
きんとん(小豆・山の芋 / 焼き芋餡)


和菓子>汐音屋>落ち葉焚き>>

紅葉シーズンもたけなわ。
昨今なかなか目にすることがなくなった「落ち葉焚き」
小豆」と「山の芋」を使ったきんとんで映しました。
内は 焼き芋餡 です。

・お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【静岡/煎茶/かなやみどり


※ご提供期間: 12月6日(火)まで


【余 話】
かきね(垣根)の かきねの まがりかど
  たきびだ たきびだ おちばたき
 

 ( 唱歌「たきび」 )

 ちょっとした空き地が身近だった頃は掃いて集めた落ち葉を焚いて暖を取ったり、焼き芋をしたりする光景がありました。

今では環境への影響や延焼への恐れから禁止されていることも多く、町中で焚き火が見られるのはどんと焼き(左義長)の時くらいでしょうか。

 時代の流れで薄れていく暮らしの風景を、覚えているうちに 子どもたちに話してみるのもいいかもしれませんね。

◎季節の一句

『  散る紅葉褥としたる山の神 』

【解 説】 続きを読む⇒続きを読む
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2022年11月09日

【ひとひの和菓子】 立冬のお菓子『亥の子餅-いのこもち-』11/21まで

 千年以上にわたって冬の訪れを告げてきた、
猪の子=うり坊を模したお菓子、「亥の子餅」をおつくりしました。

立冬のお菓子 「亥の子餅 いのこもち

求肥製(黒胡麻入り)/赤こし餡(干柿・栗の甘露煮入り)

201107和菓子>汐音屋>亥の子餅

お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【静岡/煎茶/かなやみどり


※ご提供期間: 11月21日(月)まで


【解 説】
 亥の月(陰暦十月)、亥の日、亥の刻(午後九〜十一時)にこの餅を食べると無病息災を望めるという古代中国から伝わった行事食で「源氏物語」にも登場します。

のちに猪の多産にあやかって子孫繁栄の願いや豊かな収穫を祝う行事と結びついて広まりました

 東洋の五行思想では亥は水に属すこと、また猪は火伏せの霊験あらたかとされる京都の愛宕神社の神使であることから、この日にこたつや火鉢を使いはじめると 火難除けになるともいわれています。

茶道では炉開きを行い、その席でもこのお菓子が供されることがあります。

 鎌倉時代の記録には七種の材料を用いたという記載があるそうですが、歴史が古いだけあって作り方は店によってさまざま。

 こちらでは毎年その年の労を和らげるお菓子になるようにと材料を選んでおつくりしております。

 今年は秋も半ばまで汗ばむ日が続いたことを考慮して、栗・栗・黒胡麻を用いておなかを調えからだの潤いを補うお菓子に仕上げました。どうぞごゆっくりお楽しみください。


季節の一句
冬耕や一握の土いのち秘め

 <解 説> ⇒  続きを読む
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2022年10月23日

【ひとひの和菓子】霜降のお菓子「里づと」11/6まで

 お茶とも縁の深い秋のみのり、柿の実を山の芋をつなぎにした練切でおつくりしました。中は小豆のこし餡です。
 
和菓子>汐音屋>里でて

霜降のお菓子『里づと

薯蕷練切 じょうよねりきり(山の芋・胡麻使用)/赤こし餡

お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【静岡/煎茶/かなやみどり


※ご提供期間: 11月06日()まで


解 説
 陰暦十月、今では十一月に入ると茶道では炉を開き、その年摘まれたお茶を初めて抹茶に挽いていただきます。

 江戸時代、将軍の命によって朝廷や江戸幕府へ献上されたお茶は宇治で茶壺に詰められ、甲州の山中で夏を越してから江戸へと運ばれていました。

柿や栗は一緒に届けられた土産(苞 つと)で今でも開炉の折の水菓子になります。

 御茶壺道中は大名より格式が高くときに千人を超える行列となり、庶民はひれ伏して通りすぎるのを待ったそう。コミカルなわらべ歌「ずいずいずっころばし」にはそんな様子が唄われていると言われています。


◎季節の一句
『  ナナカマド鳥の宴の中心に 』

解 説】 ⇒続きを読む
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2022年10月08日

【ひとひの和菓子】寒露のお菓子「いなすずめ」10/22まで

 稲刈りが済んだ田んぼに群れるすずめの姿を
山の芋をつなぎにした薯蕷練切(じょうよねりきり)に映しました。
内は秋のみのり、栗の餡です。

 
和菓子>汐音屋>管路>いなすずめ>2022.10.08

寒露のお菓子『稲 雀 -いなすずめ-』

薯蕷練切(山の芋・胡麻使用)/栗 餡 くりあん

お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【静岡/煎茶/さやまかおり


※ご提供期間: 10月22日(土)まで


解 説
 「稲雀」とは本来は稲が実る頃に群れを成してついばみに来る雀たちのことだそうで、農家にとってはようやく収穫の時を迎えた実りを食い散らかす厄介者。それではどちらも気の毒で、ここではおこぼれをもらいに来る雀として稲刈りが終わったこの時期に登場してもらいました。

 一年かけて実った稲は厳しい冬を越す私たちの栄養になり、また、来年の実りをもたらす種籾にもなります。今年得た経験が次の年の福を育てる種となりますよう、今ひとときご自身をねぎらってお過ごしください。


◎季節の一句
『 丸まりて小獣(しょうきん)想う夜寒かな  』

解 説】 ⇒続きを読む
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2022年09月23日

【ひとひの和菓子】秋分のお菓子「みのり」

 和菓子のご提供を再開します。

 今年も栗の季節を迎え、世界農業遺産のひとつ宮崎・高千穂郷・日之影町から「ひのかげ栗」が届きました。

糖度が高くなるのに必要な寒暖差の大きい山間部、傾斜のついた水はけの良い土地で育った大粒の栗を蒸してなめらかなきんとんにしました。
 菓子の内は「丹波大納言の小倉餡」です。

和菓子>汐音屋>みのり>2021.09.03

秋分のお菓子「み の り
栗きんとん/小倉餡

お好きなお茶とセット 1250円
お勧めのお茶【静岡/煎茶/さやまかおり

※ご提供期間: 10月7日(金)まで


解 説
 縄文時代にはすでに栽培種があったといわれる栗。冬を迎える前の貴重で美味しい栄養源だったのでしょうね。

 消化吸収を助け、寒くなると気になる腰膝の弱りやお悩み、抗酸化作用のあるタンニンが含まれる渋皮付きなら血行の改善に良いとされ、長寿につながる食材と言われます。

ホクホクの味覚でほっとひといき。どうぞごゆっくり。


◎季節の一句
『  風に揺れ囁き合いたる萩の花 』

解 説】 ⇒続きを読む
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2022年06月22日

【ひとひの和菓子】夏越『水無月-みなづき』6/30まで

 夏至を迎え、今年も一年の折り返しのタイミング。

古くより 陰暦六月三十日には「半年の穢れを払い」
「無病息災や厄除け」や「家内安全を願い」
茅の輪をくぐって禊ぎをする「夏越しの祓」の風習があります。

京都では三角の形で氷を模した「ういろう」を食べる習わしがあります。

2022.06.22和菓子>無月みなづき

夏越の菓子水無月 みなづき

吉野羹(吉野本葛・寒天使用) / 丹波大納言の蜜漬け

お好きなお茶とセット 1200円

 お勧めのお茶:
 【静 岡/煎茶/さやまかおり

ご提供期間:6月22日(水)から 6月30日(木)


解 説
 かつて宮中や江戸幕府では氷の節会または氷室の節句として、氷室から切り出された氷を暑気払いとして食されていたそう。
小豆のは邪を祓う生命の色と言われています。

 ういろうで作ることが多いのは 小麦の収穫を祝う意味もあったためとか。
お店ごとに特徴があり、中には上等な本葛のみでおつくりになるところも。好みを探して食べ比べするのもこの時期の楽しみのひとつです。

 こちらでは暑気払いにぴったりな 本葛と寒天を合わせた吉野羹(よしのかん)でおつくりします。
どうぞご賞味ください。


◎季節の一句
『  くぐる背に日や風過ぎし茅の輪くぐり 』

解 説】 ⇒続きを読む
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2022年06月06日

【ひとひの和菓子】芒種『あづさい』6/19まで

少しずつ色濃くなってきた紫陽花を薯蕷きんとんで映しました。内は小豆のこし餡、錦玉で雨粒をあしらっています。

2022.06.06芒種>あじさい

芒種のお菓子あづさい
薯蕷きんとん(山の芋使用) / 小豆こし餡

お好きなお茶とセット 1200円
 お勧めのお茶:
 【宇 治/煎茶/かわら

ご提供期間:6月6日(月)から 6月19日()


解 説
 紫陽花の語源は「あづ・さあい(集・真藍)」藍色が集まったものの意という説が有力です。その色は土壌の酸性アルカリ性に左右されるといわれますが、日本は雨が多く土壌が酸性に傾きやすいため藍の印象が強かったのでしょう。

一方、近世に紫陽花が伝わった欧州では「東洋のバラ」とも呼ばれたのは、アルカリ性の土壌が多く、ピンク色になることが多かったためではないかと想像します。

今では種類も豊富な梅雨時のお楽しみの一つですね。

◎季節の一句
『  入梅や今に降る刻草木の香 』

解 説】 ⇒続きを読む
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2022年05月21日

【ひとひの和菓子】小満『清流』6/5まで

夏の味覚、鮎がおよぐ清らかな川を求肥でおつくりしました。青葉が映る川面を青のりで映し、中は手亡豆の白こし餡です。

2022.05.21和菓子>汐音屋>清流>

小満のお菓子清 流
青のり入り求肥/白こし餡

お好きなお茶とセット 1200円
 お勧めのお茶:
 【静 岡/煎茶/かなやみどり

ご提供期間:5月21日(土)から 6月5日()


解 説
 夏の味覚、鮎がおよぐ清らかな川を求肥でおつくりしました。青葉が映る川面を青のりで映し、中は手亡豆の白こし餡です。

 6月に入る頃、各地の川で続々と鮎釣りが解禁とされます。鵜飼が盛んな岐阜や京都を中心に和菓子屋さんでは鮎をかたどった焼き菓子が並び、遠くの清流の涼やかさと青々しい香りを脳裏に届けます。

 鮎は岩肌の藻類を食み独特な青い香りを持つため「香魚」の異名を持ちます。今回は青のりを混ぜ込んだ求肥で香る魚の泳ぐ川に寄せてみました。どうぞご賞味ください。

◎季節の一句
『 君が瞳(め)の遥か見通す青葉風  』

解 説】 ⇒続きを読む
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2022年05月12日

【ひとひの和菓子】創作菓子『雨あがる』5/20まで

 空に虹がかかるのは雨があがり太陽が戻ってきたとき。虹を描く大気中の水分と陽光をかすかに散らした金銀の箔で表し、青と紫の二色の虹を架けて「雨あがる」と銘をつけました。

5月12日は難病のME/CFSと併発しやすい線維筋痛症啓発デー。それぞれのシンボルカラーを用いて病への理解と治療法の早期発見を願います。


2022.05.12和菓子>汐音屋>雨あがる

創作菓子雨あがる
ういろう/黄味餡

お好きなお茶とセット 1200円
 お勧めのお茶:
 【静 岡/煎茶/かなやみどり
※ご提供期間:5月12日(木)から 5月20日(金) まで


解 説
  新型コロナウイルス感染症の後遺症が長引く中で罹患が疑われることがあるME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)。健康な人がある日突然全身の激しい倦怠感に襲われ、休んでも抜けない極度の疲労感とともにさまざまな肉体的・精神的な症状が続いて普通の生活が送れなくなる病です。

 脳の神経に炎症が起きていることがわかっていますが、見た目でわからず周囲には怠けていると責められたり、ご本人も休養より日常を取り戻そうと無理を重ねて悪化することも。

 毎回お菓子と一緒に紹介している俳句の作者、志田円さんも十年以上この病を患い、ほぼ寝たきりの生活の中で創作を続けています。

『  運命のふたつ無き身や虹の立つ 』

 ふたつと無い運命としてこの身に難病が降り掛かってきたけれども、理解しようとして下さる方、支えて下さる方々のおかげで、世の虹の一色になり人生をおくれている喜び。

・作: 志田 円 / 福岡
・北九州の俳句結社「自鳴鐘」同人
.
 一日も早く確かな治療法が見つかり患者さんの苦しみの涙が止んで晴れやかな笑顔がのぞきますように。あなたが何より心身を大事に、この先もつつがない日々を送れますように心から願いを込めて。

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2022年05月05日

【ひとひの和菓子】立夏のお菓子『唐衣 -からころも』5/8まで

陸地に咲く菖蒲(あやめ)に次いで水辺に咲く杜若(かきつばた)をもっちりとした「ういろう」でおつくりしました。 内は玉子の風味がやさしい「黄味餡」です。

2022.05.05立夏>和菓子>汐音屋>かきつばた

立夏のお菓子唐 衣 -からころも- 』
ういろう/黄味餡


お好きなお茶とセット 1200円
 お勧めのお茶:
 【静 岡/煎茶/さやまかおり
※ご提供期間:5月5日(木)から 5月8日() まで


解 説
「唐衣 からころも 」という銘は平安時代の歌人、
在原業平が詠んだ和歌に由来します。

唐衣
きつつなれにし
つましあれば
はるばる来ぬる
旅をしぞ思う


旅路で都に残してきた妻を思って詠んだこの歌は、その頭文字をとれば旅先の名花「かきつばた」が織り込まれ一層の旅情を感じさせます。

唐衣は十二単の一番外側に着る上着のこと。確かに着物の袖のようにも杜若のようにも見える意匠の妙に感服します。


季節の一句
『 空も地も味方だった日こどもの日 』

 <解 説> ⇒ 続きを読む
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2022年04月20日

【ひとひの和菓子】穀雨のお菓子『藤波 -ふじなみ-』  5/4まで

晩春の風にゆれる藤の花を薯蕷きんとんで映しました。中は丹波大納言小豆の小倉餡です。

2022.04.20和菓子

穀雨のお菓子藤 波 -ふじなみ- 』
薯蕷きんとん(山の芋使用)/小倉餡


お好きなお茶とセット 1200円
 お勧めのお茶:
 【静 岡/煎茶/さやまかおり

※ご提供期間:4月20日(水)から 5月4日(火) まで


解 説
 藤は生命力が強く、樹齢千年を超える木もあるのだとか。蔓を伸ばして繁殖していく様から長寿や子孫繁栄、連なる花房を稲穂に見立てて豊穣を表すなど縁起の良いものとして好まれ、家紋や衣服の文様などにも使われています。

 春の雨をたっぷり吸い込んで瑞々しい青さを湛えはじめた山々。藤が好むのはそんな水はけが良く保水力もある山のような土壌だそうです。 しばらくすると山中ではたおやかな藤棚とは またひと味違う、野趣あふれる佇まいの自生の藤に出会えます。


季節の一句
『 春の宵柔らかき闇はべらせて 』

 <解 説> ⇒ 続きを読む
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2022年04月16日

【ひとひの和菓子】清明のお菓子『花筏 -はないかだ-』4/19まで

 桜の盛りは一瞬。その去り際はうららかな水面を連なって流れゆく筏 いかだ のよう。
薯蕷きんとんを おだまきで絞り出して春の川を映しています。中は小豆のこし餡です。


2022.04.05和菓子>汐音屋>>花筏>

清明のお菓子花 筏 -はないかだ-』
薯蕷きんとん(山の芋使用) / 赤こし餡


お好きなお茶とセット 1200円
 お勧めのお茶:
 【佐賀/蒸し製釜炒り茶/うれしの茶

※ご提供期間:4月19日(火) まで


解 説
 今年は四月三日が旧暦三月三日、上巳の節句でしたが、古くはこの日に青青とした草を踏み、川で禊ぎをして穢れを祓っていました。月の暦に基づくため、この日は必ず大潮。この節句につきもののはまぐりも、禊ぎのひとつでもあった汐干狩りがあってこそ生まれたものでしょう。

 川へ、海へ、野山へ。穢れを祓うというと神妙な気持ちになりますが、春の息吹をいっぱい取り込んでリフレッシュするピクニックなんですよね。さあ今年はどちらへ出掛けましょうか。


季節の一句
麗らかや素足くすぐる波の音

 <解 説> ⇒ 続きを読む
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2022年04月05日

【ひとひの和菓子】清明のお菓子『花筏 -はないかだ-』4/19まで

 桜の盛りは一瞬。その去り際はうららかな水面を連なって流れゆく筏 いかだ のよう。
薯蕷きんとんを おだまきで絞り出して春の川を映しています。中は小豆のこし餡です。


2022.04.05和菓子>汐音屋>>花筏>

清明のお菓子花 筏 -はないかだ-』
薯蕷きんとん(山の芋使用) / 赤こし餡


お好きなお茶とセット 1200円
 お勧めのお茶:
 【佐賀/蒸し製釜炒り茶/うれしの茶

※ご提供期間:4月5日(火)〜4月19日(火)


解 説
 今年は四月三日が旧暦三月三日、上巳の節句でしたが、古くはこの日に青青とした草を踏み、川で禊ぎをして穢れを祓っていました。月の暦に基づくため、この日は必ず大潮。この節句につきもののはまぐりも、禊ぎのひとつでもあった汐干狩りがあってこそ生まれたものでしょう。

 川へ、海へ、野山へ。穢れを祓うというと神妙な気持ちになりますが、春の息吹をいっぱい取り込んでリフレッシュするピクニックなんですよね。さあ今年はどちらへ出掛けましょうか。


季節の一句
麗らかや素足くすぐる波の音

 <解 説> ⇒ 続きを読む
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2022年03月21日

【ひとひの和菓子】春分のお菓子『佐保姫 -さほひめ-』4/4まで

ひと雨ごとに桜色に染まっていく頃。霞につつまれる春の山をきんとんにしました。
中は丹波大納言小豆の小倉餡です。


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春分のお菓子佐保姫 -さほひめ-』
薯蕷きんとん(山の芋使用) / 小倉餡


お好きなお茶とセット 1200円
 お勧めのお茶:
 【佐賀/蒸し製釜炒り茶/うれしの茶

※ご提供期間:3月21日(月)〜4月4日(月)


解 説
 佐保姫は奈良時代、平城京の東にあったといわれる佐保山に住まう春を司るうら若き女神。佐保川沿いは桜の名所、染めや織りが得意な姫が野山をやわらかな春色に染めていくとされ、たなびく霞は姫の薄衣の裾だそう。

 季節によって豊かに表情を変える山々に女神の姿を見た古の人。微笑むような春の六甲山を眺めているとその気持ちがなんだかわかるような気がします。


季節の一句
菫摘みあたたかな陽も摘んでゆく

 <解 説> ⇒ 続きを読む
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2022年03月17日

【ひとひの和菓子】啓蟄のお菓子その二:初桜 3/20まで

ほころびを待つ桜を 桜前線に先駆けて 薯蕷練切 (じょうよねりきり)で咲かせてみました。
中は小豆のこし餡です。


2022.03.05和菓子>汐音屋>はつざくら


啓蟄のお菓子:その二
 初 桜 :はつざくら
  薯蕷練切(山の芋使用)/赤こし餡


お好きなお茶とセット 1200円
 お勧めのお茶:
 【佐賀/蒸し製釜炒り茶/うれしの茶

※ご提供期間:3月17日(木)〜3月20日()


解 説
 桜の花芽は花が散った後、夏から秋にかけて生長し、葉を落とす頃に一旦眠りにつきます。その眠りを覚ますのは冬の厳しい冷え込み。2月入ると徐々に気温が上がりはじめ、2月1日からの最高気温の累積が600℃を超えると開花を迎えると言われています。

それぞれの季節に育まれた桜の晴れ姿。卒業や入学、就職や退職を迎える方も多い時期、さまざまな経験を経て至る人生の節目に重なって前途に幸多かれと心より願います。
※菜種きんとんは終了しました


季節の一句
喜びが飛来する町つばくらめ

 <解 説> ⇒ 続きを読む
hitohi at 08:14|この記事のURLComments(0)

2022年03月05日

【ひとひの和菓子】啓蟄のお菓子『菜種きんとん』3/20まで

春のうららかな日差しを受けて咲く「菜の花」を、「きんとん」でお作りしました。

内は「丹波大納言小豆(たんばだいなごんあずき)」の小倉餡です。


2022.03.05和菓子>汐音屋>啓蟄>菜種きんとん

啓蟄のお菓子菜種きんとん :なたねきんとん
薯蕷きんとん(山の芋使用)/小倉餡

お好きなお茶とセット 1200円
 お勧めのお茶:
 【佐賀/蒸し製釜炒り茶/うれしの茶

※ご提供期間:3月5日(土)〜3月20日(金)


解 説
 啓蟄(けいちつ)は、土の中で冬ごもりしていた虫たちが 戸を開いて外に出てくることを意味します。
 降った雨と 温かさを増した太陽が、土をやわらかくして 寝ぼけまなこの虫たちも徐々に寝床から這い出してきます。

さなぎで冬を越した蝶も舞いはじめ、青虫は菜の花をもりもり食べて育ちます。
その虫たちを遠くから狙っているのは 恋の季節を迎えた鳥たち。

それぞれが己の生を謳歌しようとしている 命あふれる季節の到来です。


季節の一句
舞雲雀四肢解き放ち原駆ける

 <解 説> ⇒ 続きを読む
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