「はかる」にも、長さをはかる場合や、重さをはかる場合、また、計画などをくわだてるという意味合いのものなど、色々な使い分けができる漢字があります。

今回は、「測る」「計る」「量る」「図る」について紹介しましょう。

まずは「測る」から紹介します。測るは、ものの面積や長さを定規などを使ってはかる場合に使う漢字です。

「測」を使う熟語には次のようなものが挙げられます。「測定」「計測」「推測」「測量」「観測」など。この測るは以下のように使います。

プールの水深を測る。家の面積を測る。学校までの距離を測る。現在の時速を測る。

次に「計る」について紹介します。計るは、ものの数量や時間などを、はかってハッキリさせる場合に使います。また、人に対して気遣う、心配するといった使い方もあります。

「計」を使う熟語には次のようなものが挙げられます。「計画」「計略」「会計」「合計」「計量」など。この計るは、以下のように使います。

始業の鐘が鳴ってからの時間を計っていたので、何分遅刻したか正確にわかる。家から学校まで何分で行けるか計ってみよう。

箱の中身の数量を計って教えてほしい。彼は頃合いを見計らって登場した。先生の計らいで、今回の失敗は多めにみてもらえた。


次に「量る」について紹介しましょう。量るは、ものの重さや内容積などをはかる場合に使う漢字です。また、物事に対して見当をつける、予想をする、という場合にも使われます。

「量」を使う熟語には、次のようなものが挙げられます。「度量」「考量」「酌量」「推量」「器量」「力量」など。この量るは、以下のように使います。

リンゴの重さを量る。弁当箱の内容量を量る。水筒の内容量を量る。彼女の気持ちを推し量る。

次に「図る」について紹介しましょう。図るは、色々と考えを巡らせて工夫をする、企画する、という意味があります。

「図」を使う熟語には、次のようなものがあります。「意図」「異図」「企図」「図工」など。この図るは、以下のように使います。

父と母の仲の改善を図ってみたがうまくいかない。容疑者に説得を図ってみる。業務がスムーズに行える方法を図る。うまいやり方を図る。図らずもこのような結果になった。

最後にそれぞれをまとめてみましょう。測る…面積や距離などをはかる場合に使う。計る…時間や数量をはかって明確にする、人に対して気遣う。

量る…重さや容積をはかる、物事の見当をつける、予想をする。図る…企画する、色々と考えを巡らせてうまくいくようにする。

ちなみに、「まんまとはかられた」という時のはかるは、「計られた」と「図られた」、さらに「謀られた」の三種類を使う場合があります。

この「謀る」は、とくに悪いことを企てるという意味がある漢字で、「謀」を使う熟語には「陰謀」「謀略」「共謀」などが挙げられます。

「謀られた」と書く場合は、「計られた」または「図られた」と書くよりも、「だまされた!」というような意味合いが強くなります。