「みる」も色々な使い分けがされる漢字です。一番よく使われるものと言えば「見る」かと思いますが、今回はその他に、「看る」「診る」「観る」「視る」についても紹介しましょう。

まずは「見る」から紹介します。見るは一般的に使う漢字で、普通に目でものをみるという場合に使います。

「このみるには、どれを使えばいいかな?」と思ったら、とりあえずこれを使っておいても、まったく間違いではないでしょう。

その他、目で見た感じであったり、五感などの感覚で見当をつける、という場合にもこの見るを使います。

「見」を使う熟語には次のようなものがあります。「見物」「見解」「見学」「一見」「私見」など。この見るは以下のように使います。

美しい風景を見た。彼女は朝に見た時とは違う服装だった。彼女の目を見ながらしゃべる。顔色を見てウソを見破った。

味を見たらしょっぱ過ぎた。手先の感覚で温度を見る。お手並み拝見といきますか。

次に「看る」について紹介します。看るは、じっと長く見守る、世話をするという意味があります。

「看」を使う熟語には次のようなものがあります。「看病」「看護」「看守」「看破」「准看」など。この看るは以下のように使います。

子供を看ておくから出掛けて良いよ。熱のある母を看る。おじいちゃんとおばあちゃんを看る。脚が悪い兄を看る。


次に「診る」について紹介しましょう。診るは、医者が患者を診察する、病状など具合を調べる、という意味があり、限定的な使い方をする漢字です。

「診」を使う熟語には次のようなものが挙げられます。「診断」「診療」「往診」「検診」「回診」「来診」など。この診るは以下のように使います。

一度医者に診てもらった方が良い。先生の診立てでは、今夜が峠だ。もう一度口の中を診ても良いですか?脈を診せてください。傷口をよく診せてください。

次に「観る」について紹介します。観るは、見物するという意味があります。また、注意して一生懸命にみるという場合にも使います。

「観」を使う熟語には次のようなものがあります。「観念」「観劇」「観戦」「観覧」「観察」など。この観るは、以下のように使うことができます。

有名選手が海外から来る公式戦を観に行ってくる。六本木までフェルメールの絵画を観に行く。

人気の演劇を観に行く。サーカスを観に行く。湖面に映った逆さ富士を観に来た。国宝を観に京都に来た。

次に「視る」について紹介します。視るは、注意して調べみる場合に使う漢字です。「視」を使う熟語には、次のようなものが挙げられます。「注視」「黙視」「目視」「凝視」「視認」「視察」など。この視るは以下のように使います。

僕の仕事は、事故現場を視て調査する仕事だ。容疑者のやり口を視る。災害現場を視て復興策を考える。点の悪かったテストをよく視て間違ったところを復習する。

最後にそれぞれをまとめておきましょう。見る…一般的に使う、目でものをみる、五感などで見当をつけること。看る…じっと見守る、世話をすること。

診る…医者が患者を診察する、具合を調べる。観る…見物する、注意してみること。視る…注意して調べみる、調べて見きわめること。