今回は「しめる」について紹介しましょう。しめるには、「占める」「閉める」「絞める」「締める」などの漢字が挙げられます。何となく使い分けのわかりづらいものと言えば、「絞める」と「締める」ではないでしょうか。

まずは「占める」から紹介していきましょう。占めるは、場所や物などを占有する、自分のものにする、独り占めするという意味があります。

また「味を占める」など、自分のやったことで良い思いをして調子に乗る場合にも使います。「占」を使う熟語には、次のようなものが挙げられます。「占領」「独占」「占拠」「占有」など。こちらの占めるは、以下のように使います。

桜の下の特等席は、上司の席で占められている。ありったけのビックリマンチョコを買い占めた。弟は嘘泣きしてお菓子をもらえたことに味を占めた。

この動物園は8割鳥類が占めている、ほぼ鳥類専門の動物園だ。部屋の中は、ほぼ妻の荷物で占められている。

次に「閉める」について紹介しましょう。閉めるは、開けるの反対の意味があります。また、営業を終わる、店をやめるという場合にも使われます。

その他、開けていた窓やドアなどを閉めるという場合にも、この閉めるを使います。「閉」を使う熟語には、次のようなものが挙げられます。「閉口」「閉講」「閉店」「閉園」「閉館」など。この閉めるは、以下のように使います。

風が強くなってきたから雨戸を閉めてくれ。開けた玉手箱のフタを慌てて閉めたが手遅れだった。家の門は閉まったままで開く気配がない。スーパーの閉まる時間に間に合わなかった。


次に「締める」について紹介しましょう。締めるは、緩んでいるものを結ぶ、また、解けないようにギュッと結び直す場合に使う漢字です。

また、気分やお財布など「気持ちの緩み」を引き締める場合や、物事をまとめる際にもこちらの締めるを使います。

「締」を使う熟語には次のようなものがあります。「締結」「締盟」「締約」など。この締めるは、以下のように使います。

もっと食べたいけど、帯を締め過ぎてて食べられない。夏までに、締まりのない二段腹を何とかしたい。

今日のお会計は締めて27000円になります。締め切り前に何てことをするんだ。ちょっと財布の紐を締めた方が良いよ。

次に「絞める」について紹介します。絞めるは主に、紐や手で首をしめる場合に使われる漢字です。

また、緩まないように上から押さえつけて、ギュッとしぼるという意味があります。「絞」を使う熟語には次のようなものが挙げられます。「絞殺」「絞首」など。この絞めるは、以下のように使います。

突然首を絞められて死ぬかと思った。中国では家庭て鶏を絞めるそうだ。絞め殺されるのだけは嫌だ。

最後にそれぞれをまとめておきましょう。占める…場所や物などを独り占めにする、自分のものにする、味を占める。閉める…開の反対、開いていたものを閉じること。営業などをやめること。

締める…緩んでいるものを解けないようにギュッと結ぶ、結び直す。絞める…首を絞めて殺す、押さえつけて絞める。

「絞める」だとかなり限定的な意味合いになるので、「締める」と使い間違えのないように気をつけましょう。