「しりょう」という単語にも、似たようなイメージで使い分けがわかりにくい熟語があります。漢字にして挙げてみると「資料」と「史料」という漢字です。

「資」と「史」の違いですが、二つの違いは何なのでしょうか。今回は以上の二つの「資料」と「史料」とついでに「試料」についても紹介しておきましょう。まずは「資料」から紹介します。

資料は、研究や調査をする際の、判断材料や、レポートなどを作製する際の情報となるもののことです。ちなみに「資」には、「原料、財産、生活のもとになるもの、たすける」などの意味があります。

「資」を使う熟語には次のようなものがあります。「資源」「資産」「学資」「資質」「物資」「英資」「天資」「資金」「投資」「軍資」「資本」など。

また、「料」にも「もとになるもの、たね、使うためのもの」という意味があります。「料」を使う熟語には「料木」「料金」「料紙」「燃料」「調味料」「食料」「飲料」などが挙げられます。この資料は、以下のように使います。

猫の生態についてのレポートを作るために図書館に猫の資料を集めに行く。人体模型を作るために人体の本を資料として購入した。デッサンをする時に骨格模型は参考資料になる。まんじゅうを資料費用として領収書をきってあるのはどういうことだ。ゲルマン人の当時の服装を資料で調べてみよう。

次に「史料」について紹介しましょう。史料は、主に歴史に関するものの文献や遺物など、「歴史に関係がある資料」という意味で使われる熟語です。

史料の「史」には「世の中の移り変わり、変遷、歴史」などの意味があり、史を使う熟語には、「国史」「史実」「史書」「文化史」「郷土史」などが挙げられます。この史料は以下のように使います。

この史料には時代の闇に隠されたミステリーを感じる。京都府は街中が史料で溢れている。この城は貴重な史料となり得る建物だ。ピラミッドの内部から数々の史料が発見された。社会の図説資料集には史料の写真がたくさん載っている。

次に「試料」について紹介します。試料は、試験のためや分析、検査の際の材料や見本となるもののことで、「サンプル、検体」というような意味合いのある熟語です。

「試」には、「試す」という意味の他に「試しにやってみる、使ってみる」という意味があり、試を使う熟語には「試用」「試験」「試食」「試作」「試運転」などが挙げられます。こちらの試料は、以下のように使います。

インフルエンザの患者の口から試料を採取した。ギョウ虫の試料は気持ち悪いのであまり見たくない。タオルに潜んでいた潜伏菌の試料が用意できました。新種のカビ菌の試料を持って来てください。たった今採取した試料を顕微鏡でのぞいてみよう。

最後にそれぞれをまとめておきましょう。資料…研究や調査、レポートなどを作製をする際の材料、または「もと」になるものこと。史料…歴史に関する文献や遺物など、資料にの中でも歴史に関係あるもの対して使われる漢字。試料…試験のためや分析に使うものなど、「サンプル、検体」というような意味を持つ漢字。