「そう」と読む単語にも、いくつかの使い分けをする漢字があります。「そう」と読む漢字を挙げてみましょう。「添う」「沿う」「副う」などが挙げられます。この中でよく使われるのは「添う」と「沿う」かと思います。

どちらも似たように見える漢字ですが、二つの漢字はどのように使い分けるのでしょうか。今回は、以上の三つの「そう」について紹介していきましょう。まずは「添う」から紹介します。

添うは、人やものなどの側にピタッとくっついている、近くに居る、という場合に使われる漢字です。また、「添」という漢字自体は、「削」という漢字の反対の意味を持つ漢字であり「付け加える」という意味もあります。

その他、「増える」という意味もあり、「添」を使う熟語には「添削」「添付」「添加物」「添乗」「加添」「増添」などが挙げられます。この添うは、以下のように使います。

一生この人と添い遂げるつもりで結婚しました。おばあちゃんは、おじいちゃんに寄り添って仲良く座っている。怖い映画を観たから添い寝してくれないと眠れない。小さい弟に付き添っておつかいに行く。

次に「沿う」について紹介しましょう。沿うは、道路や川、線路など「ずっとむこうまで長く続くもの」の側にあるもの、という意味で使われる漢字です。

また、「沿」には「習慣や基本となるもの、前例などに倣う」などの意味があり、「沿」を使う熟語には「沿岸」「沿線」「沿道」「沿革」などが挙げられます。この沿うは以下のように使います。

電車が好きなので線路沿いに建っているアパートに住みたい。川沿いを進めば、橋があるからそこを右に曲がって。この家の塀に沿って進めば広い道路に出る。国道沿いを歩くなら気をつけて行きなさい。用水路に沿って歩いていたらザリガニを見つけた。

次に「副う」について紹介しましょう。この副うは、本によっては「添う」が使われることもある漢字ですが、「希望や要望などに応える」という使い方をする漢字です。

また「副」には「つきそう、そえもの、つけくわえ、ひかえ」という意味があり、「副」を使う熟語には「副食」「副賞」「副班長」「副産物」などが挙げられます。この副うは以下のように使います。

骨折した部分に副え木をしてよく固定しておきなさい。あなたのやりたいことに副った職種を提案しますよ。あなたの言ったことに副って商品を用意したつもりですが違いましたか。これ以上あなたの希望には副えない。

最後にそれぞれをまとめておきましょう。添う…人やものなどの側にぴったりとくっついている、近くにいる、という意味で使われる漢字。付け加えるという意味もある。沿う…道路や線路、川など、長く続くものの側にあるもの、という意味で使われる漢字。基本となるものや前例などに倣うという意味もある。

副う…「添う」が使われることもある漢字。つきそう、そえもの、つけくわえるなどの意味があり、「希望や目的などに応える」という意味で使われる漢字。