「わかれる」という単語を聞くと、だいたいの方が「分かれる」という漢字と「別れる」という漢字を思い浮かべるのではないでしょうか。

ですが、「どっちがどういう使い方?」と言われると、何となくはわかってもイマイチはっきりとはわからないですよね。今回は、「分かれる」と「別れる」の二つの「わかれる」について、紹介していきましょう。

まずは「分かれる」から紹介します。分かれるは、元々一つだったものが分散して複数のものになる、という意味があります。

また、この一つのものというのは、固体や液体の他にも、枝や道などが分かれるといったような、分岐する場合にも、この分かれるを使うことができます。


「分」を使う熟語には、次のようなものが挙げられます。「分解」「等分」「分離」「配分」「分別」「分野」「分割」「細分」など。この分かれるは、以下のように使います。

この先、分かれ道があるので右の道を行くと目的地です。濁っていた泥水の泥が沈殿して、泥の層と水の層に分かれた。

一つの幹からいくつもに枝分かれした、大きなご神木。ここでボランティア活動をしたことが、僕の人生の分かれ目になった。一つのパンを二人で分けた。

クラスの意見は、賛成派と反対派と中立派にまで分かれてしまった。こんなにたくさんのゴミの分け方があるのでは、覚え切れない。新入生は、歓迎会のオリエンテーションで三組に分けられた。

次に、「別れる」について紹介しましょう。別れるは、知り合いの人同士や、親しい人物、親しくしていた人同士が離れる場合に使う漢字です。

「分かれる」が、物が分かれる場合に使うのに対して、「別れる」は人と人が別れる時に使うという覚え方が、わかりやすいかと思います。

その他、この別れるは、一時的に別れる場合から、この先ずっと会うことはない別れや、死別するという意味の「永遠の別れ」の際にも使われる漢字となっています。

「別」を使う熟語には、次のようなものが挙げられます。「離別」「別居」「別離」「訣別」「生別」「送別」「別々」など。この別れるは、以下のように使うことができます。

彼に送ってもらって私の家の前で別れた。三年間付き合った彼に別れを告げられた。友達と駅のホームでの別れを惜しんだ。

それでは、卒業生を代表して、佐伯君に別れの言葉のスピーチをお願いします。幼い頃に、年子の兄と生き別れていたことが判明した。

これであなたとは永遠のお別れなのですね。太っているのが原因で別れるくらいなら、痩せてやる。夏休みが終わる。田舎のおじいちゃんと別れる日がきてしまった。取引先の方を駅まで見送ってそこで別れた。

最後にそれぞれをまとめておきましょう。分かれる…元々は一つだったものが、わかれて2個以上のものになる場合に使う。なお、分かれるものには、固体でも液体でも、枝や道などにも使うことができる。人同士がわかれる場合には、使わない。

別れる…ただの知り合い同士や、親しい人同士、親しくしていた人同士が、離ればなれになる場合に使う漢字。人と人とがわかれる場合に使う。

まとめてみると、とてもわかりやすいですね。間違っても「人が分かれる」とは書かないように気をつけましょう。