2016年06月14日

小児科医不足の問題

 今年の1月より二人っ子政策が実施されましたが小児科医が年々減少しているため新たに小児科医不足が問題になってます。


 広西自治区婦幼保健院の小児科主任阮毅燕医師によるとこの病院は広西最大の小児科医院で小児科医が120人ほどいますが毎日12時間勤務で一人の医師が100人以上の患者を診察する超多忙です。


 2015年中国衛生統計年鑑のデータではここ5年間で中国小児科医師の総数は10.5万人から10万人に減りました。

 千人児童当たり小児科医は0.43人で全国平均千人当たり医師2.06人より大幅に少なくなってます。


 小児科医師を全国平均の医師数にするには広西自治区だけで17736人の小児科医を増やさなければなりません。


 小児科医の減少は医科大学の卒業生が少ないのが原因です。

 1999年から多くの医科大学で小児科専攻学生の募集を停止しました。

 現在、重慶医科大学、上海交通大学、新華医院など5学院が小児科専攻学生を募集しているだけです。

 1999年から今年の16年間で中国の小児科医は5000人しか増えませんでした。


 特に農村部の小児科医の不足は深刻でこの問題を解決するため小児科専攻学生の募集拡大や授業料無料化を自治区関係者は提唱しています。

                        以上(2月2日記)

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