Hitomi Nishiyama blog

pianist 西山瞳 Official site http://hitominishiyama.net

NHORHM2016

西山 瞳(ピアノ) 織原 良次(フレットレス・ベース) 橋本 学(ドラムス)


2017年1月25日(水)大阪 ミスターケリーズ 
大阪市区曽根崎新地2-4-1 ホテルビスタプレミオ堂島1F tel 06-6342-5821
開場18:00 1st19:30、2nd21:00 / 予約3,800円 当日4,000円
http://www.misterkellys.co.jp
※ケリーズのサイトからインターネット予約で割引があります。ぜひご利用下さい。

2017年1月26日(木)名古屋 スターアイズ 
名古屋市千種区菊坂町3-4-1 Gハウスビル1F tel 052-763-2636
開場18:00 開演19:30 / 前売3,500円 当日4,000円
http://www.stareyes.co.jp

1/27(金)渋谷 タワーレコード
20時〜30分程度のミニライブ 詳細はこちら

2017年1月28日(土昼)新宿 ピットイン
新宿区新宿2-12-4アコード新宿 B1 tel 03-3354-2024
開場14:00 開演14:30 / 3,000円(1DRINK付)
http://www.pit-inn.com/index.html


※事前のご予約をお願いいたします。
※会場にてCD、グッズの販売をいたします。

9. The Gift Of Music ザ・ギフト・オブ・ミュージック / Dream Theater ドリーム・シアター

第二弾制作に取りかかる前の打ち合わせで、ディレクターと次回作の構想や主軸を話し合っていた時に、「前作で一曲ずつゲストを入れちゃったし、また同じ楽器で一人ずつ呼んでも同じ感じになっちゃうし、例えばドリーム・シアターを、ラージアンサンブルとかどうですか?」と、思いつきで言ったら、それを軸にしようという話になりました。本当にただの思いつきです。

一作目の選曲段階でも、ドリーム・シアターは沢山聴いていまして、候補に入れようとしていたのですが、どの曲も1曲を構成するパーツがあまりにも多いし、次から次へサビがやってくるような曲ばかりで、これはアドリブするためのベーシックを作りにくいなと思って、後回しにしていました。

ということで、今回は選曲とアレンジに取りかかる前に、まずはホーンセクションを手配。

元々、ディレクターから若手の良いホーンプレイヤーをいっぱい使えるから、と提案がありましたが、ソロが良かったり技術が高い20代プレイヤーが沢山いるのはわかっているんですけども、アンサンブル・プレイヤーはまた全く別の話なので、確実なところに頼みたい、とは考えていました。そうしたらですね、ベリー・メリー・オーケストラ(略してベリメリ)のホーン・セクション全員が録音日に集まることが可能とのことで、これならば百人力、ということで、こちらにお願いすることにしました。
ベリメリのライブは、何度も聴いていますが、皆さんそれぞれがスコアも書けるバリバリのジャズプレイヤーだし、セクションの仕事もジャズからポップスから大量にしてらっしゃるし、音楽やジャズやバンドそのものを総合的に考えて演奏できる、プロ中のプロです。そして、ベリメリのライブは、いつもとても楽しいです。肩肘張らずに楽しめる、全ての人にお薦めの、ポップス&ジャズ&エンターテイメントですよ。
という、とりあえずプロすぎる方々に来てもらえることになったので、思ったことは一つ、大量に一流のアレンジャーの譜面を読んできた皆さんに吹いてもらうのに、変なチャートは書けない…ということです。
しかし、まだ曲も選んでない。この時点でたしか7月頭。

そして、本気を出して選曲しはじめました。
私の世代的には『Images and Wards』、『Awake』を聴いていたので、その辺りの曲で選曲したかったですが、「Take The Time」「Under A Glass Moon」「Metropolis Pt.1」「6:00」、あと、「Metropolis Part 2」から、トランスクライブしていました。

ドリームシアターといえば、「プログレッシヴ・メタル」。プログレという音楽は、曲を構成するパーツが多く、トランスクライブに時間がかかる上に、結構どの曲もジャズというフォーマットで演奏するには、パーツが多すぎて厳しい。録音まで2ヶ月ぐらいしかないので、トランスクライブに時間がかかりすぎるのも何なので、ヤフオクで『Images and wards』のバンドスコアも買いました(笑)。昔のバンスコって、手書きだったんですねー、久々に見たら、職人の仕事に驚きましたよ。
プログレをやらないの?という質問をよく頂くので、一度こちらに書きました

結局、2016年新譜のリードトラック「The Gift Of Music」がとても良かったし、アンサンブルのスペースも作れそうなので、これで決めてしまいました。新譜、最初に聴いた時はぱっとしなかったんですけど、何回か聴き続けていると印象が変わって、結果、かなり好きなアルバムになりました。成熟した優しく強い音楽で、物語を読んでいるようなのですけども全然押し付けがましくなく、枕元で物語を読んでもらっているぐらいの印象です。昔はやっぱりポートノイが格好良くて、あの圧を聴いていたところがあるんですけども、バンドとして非常に成熟し充実したアルバムだなと思いました。私自身、元々コンセプトアルバムが大好きなのですが。

「The Gift Of Music」に決めてから、アレンジの方針を決めるのもブレブレでして、録音したものは3回ぐらい書き直した後のものなんです。最初からドラムが入っていて景気良いアレンジにしていたんですが、カルテットを基本にして、サウンドを膨らませるためのホーン隊という方向にしました。理由は、曲の持っているパワーが強く優しくなおかつ綺麗なのと、「Decadence Dance」で景気の良いブラスセクションっぽいアレンジは、すでにやってしまっているからです。

今まで私はビッグバンドなどは書いていますが、4管のこの編成のホーンアレンジは初めてでした。コンボ以上、ビッグバンド未満なので、きちんと知識をもって書かないといけない編成ですけど、上も下もいて厚みを出すこともできるし、プレイヤーも良いので、必要最小限で最大限の力を発揮できる、面白い編成だなと思いました。

曲終盤のプログレっぽいところは、ジャズ&音楽的に蛇足といえば蛇足と思っていましたが、プログレ・メタル的には一応そのセクションも通り、その後の変拍子のところは、ホーンが入れるように大分変えてしまいました。

原曲は、Dream Theater公式が、一曲丸々公開しています。


実は、レコーディング当日までリハーサルをしておらず、私以外の誰一人、曲の全景が見えない状況で録音したんですが、ホーンセクションは流石の一言で、録音も短時間でばっちりでしたし、仕事の仕方を間近で見れて、私自身大変勉強になりました。
ちなみに、ホーンセクションの皆さんは、全員90年代にバークリー音楽院に在籍していた方々で、Dream Theaterのジョン・ペトルーシやマイク・ポートノイも、その少し前に在籍していたんじゃないかな。

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the astonishing
dream theater
roadr
2016-01-29


Take a Chance!
木原健太郎 with ベリーメリーオーケストラ
SPACE SHOWER MUSIC
2010-04-07




↑テレビ放送していたこれも、ベリメリが音楽をつけていて、とっても可愛い!

8. Over The Hills And Far Away望郷の果て / Gary Moore ゲイリー・ムーア

シン・リジイ(ゲイリー・ムーア参加)で曲を探していたのですが、ゲイリー・ムーアのソロアルバムに収録されているこの有名曲は、間違いなくピアノに合う確信があったので、こちらを選びました。ゲイリー・ムーアという名前を知らなくても、ソチ五輪の時にフィギュアスケートの羽生君が、ゲイリー・ムーアの「パリの散歩道」で踊っていたので、そちらはなんとなく覚えてらっしゃるかもしれません。シン・リジイ、ゲイリー・ムーアも、アイルランド出身です。

ジャズをお聴きの方も、アイルランドの曲は、キースやエバンスの名演のある「Danny Boy」、私も2014年のアルバムに収録した「Down By The Salley Gardens」、など有名な曲が沢山あり、時々聴く機会はあると思います。
2015年のNHORHM一作目にゲストで入ってもらった小田朋美voちゃんは、ケーリーバンド(アイリッシュダンスのバンド)に参加していて、アイルランドの曲をよく知っていて、彼女とピアノ2台でコンサートをした時には、Michael McGoldrick の「Watermans」という曲を演奏しました。
アイルランドの音楽には、日本人にもどこか懐かしく感じる、素敵なメロディーが沢山あります。

この「望郷の果て」の前に、ご存知ない方は機会があればぜひ、シン・リジイの「Black Rose」という曲を聴いてみて下さい。(同名アルバムの最後の曲) アイルランド民謡をからめてロックで叙情詩をやるという、本当に素晴らしい大曲です。アイルランドって全く縁のない土地ですが、ギターソロでダニーボーイのサビの一節が出てくるたびに、「アイルランド万歳!!」と思わざるをえないです(笑)。フィドルでやるようなフレーズをツインギターでやるのも本当に格好良くて、なんでこんな知らない土地の音楽に感激するんだろうと、人間の生きる根源的な強さ、郷土への愛、文化の継承など、人類が次の世代にバトンを渡すこ素晴らしさを感じます。

「望郷の果て」は、メロディーが本当に良く、大きくアレンジしていないわりにジャズとしても違和感がないというか、私が元々持っているヨーロッパ・ジャズ方面を聴いてきた普段の音楽性と一番スムースにリンクする曲だったので、本当はアルバムの2曲目に置こうと思っていました。
この曲は、ピアノソロでも自由に演奏できますし、ヴァイオリンとのセッションライブでも演奏してもらいましたし、わりと編成問わず、普段のジャズのライブの中で演奏できるアレンジになったかなと思っています。

ワイルド・フロンティア
ゲイリー・ムーア
ユニバーサル ミュージック
2015-05-20


ブラック・ローズ
シン・リジィ
USMジャパン
2011-11-09


Down By The Salley Gardens
西山瞳
D-musica ダイキムジカ
2014-05-28

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