MANYSEASONS

「Many Seasons / Hitomi Nishiyama Trio」
 メニー・シーズンズ / 西山瞳トリオ

税込定価 : 2,592円
品番 : SOL JP-0005
レーベル : Spice of Life (アミューズ)
発売日 : 2007年10月24日

西山 瞳 ピアノ
Hitomi Nishiyama : piano

ハンス・バッケンロス ベース
Hans Backenroth : bass

アンダーシュ・シェルベリ ドラムス
Anders Kjellberg : drums


[収録曲]
01. Flood 
02. Many Seasons, Many Scenes, Many Sorrows
03. SAKIRA
04. Al
05. Before Night Falls 
06. Sneaking Around 
07. Loudvik
08. Waltz 
09. Hermitage
10. Innertrip 

2007年7月19、20日スウェディッシュレディオ No.3
ストックホルム、スウェーデンにて録音


■詳細
ヨーロピアンテイストを持った新世代のジャズピアニストとして話題のデビューを飾った西山 瞳の第2弾。その美しいメロディーと卓越したアレンジに更に磨きがかかった期待の注目作がいよいよ登場である。
今回はこのレコーディングの後に日本人として初めて長い歴史を持つストックホルム・ジャズ・フェスティバルに録音メンバーによるトリオで出演し、大成功を収めるという快挙を成し遂げた。ストックホルムの有力新聞の紙面に於いて「西山 瞳のステージが最も印象的で素晴らしい内容だった」というファンの声が紹介されたが、彼女の書く美しいメロディーと魅力溢れるオリジナル作品は、国境を越えて音楽で人々を感動させるという、まさに日本とスウェーデンの音楽による架け橋を虹のように美しく架けて見せたのだった。西山 瞳が大きく飛翔する記念すべき作品がここに完成した。


■「Many Seasons」 ライナーノーツ抜粋
今回2枚目となるアルバムは前作同様、ストックホルムのスウェーデン・ラジオ、スタジオ3で行われた。今作はオリジナル7曲、カヴァー3曲という構成だ。西山瞳は毎月1曲、新曲を書くことを自らに課しており、作曲のスキルとセンスを進化/深化させていることがわかる。現代欧州ピアノ・トリオを好んで聴くファンが特に共感を覚えるであろう作曲スタイルは、さらに磨きがかかって、オリジナリティの度合いを強めていることが見逃せない。またカヴァー曲に関してはいずれもスタンダードではなく、しかも関連性のない点が要注目。
以前から西山瞳のライヴに接してきた地元のファンならご存知かもしれないが、パット・メセニーと武満徹の選曲は西山瞳の世界を広げる意味でも新鮮だ。またレイ・ブライアントのナンバーは、「クール・ストラッティン」や「キャラヴァン」も自分流にアレンジしてレパートリーにする西山瞳の、ピアニストとしてのバックグラウンドが伺えて興味をひく。前作に続くハンス・バッケンロス(b)+アンダーシュ・シェルベリ(ds)との共演も、お互いの理解が深まってスリリングなコラボレーションが展開されている。
「横濱ジャズ・プロムナード2005ジャズ・コンペティション」優勝と、デビュー作『キュービウム』がホップ&ステップなら、この第2弾『メニー・シーズンズ』はまさに“ジャンプ”となるに違いない新作と言っていい。
(杉田宏樹ライナーノーツより抜粋)


■レビュー

【Jazz Life 2007年11月号】
「着実な成長と変化を遂げている西山のセカンド」

本家エンリコ・ピエラヌンツィに聴かせたら「これは私のDNAを継承した音楽だ!」と泣いて喜びそうなくらい、エンリコに強い影響を受けた西山瞳のセカンド・アルバム。メジャー・デビューとなった前作『キュービウム』と同じメンバーで、今回もストックホルムでの録音。10曲中7曲が西山のオリジナル。メロディ作りと楽想の端々に、相変わらずエンリコ的要素はうかがえるのだが、聴き進むに連れ、おっと、これはエンリコではない、彼女独自の持ち味では?と、感じさせるものが増えている。つかみの大事な1曲目はいかにもユーロ・ジャズ風だが、2、3、4と進むに連れて、1979年生まれの女性らしさ、日本人らしさ、今の時代らしさ、みたいなものがどんどん出てくる。個人的に期待した6は、ロイ・ヘインズ張りのドラムをフィーチャーするのかと思ったら、都会的なビートに乗ったクラブ系ジャズ(?)と勘違いしそうだ。2004年に出た自主制作盤を発表して以降の3年間で、大きく成長した西山。彼女は、自分らしさを模索し、それをどのように打ち出すのかについて、日々真剣に取り組んできたのだ。レコーディングの直後に参加したスウェーデンのジャズ・フェスティバルで、このトリオの演奏が、聴衆から大絶賛されたというのもうなずける話だ。1作ごとに着実な成長と変化を遂げている西山の活躍に期待したい。