BABYMETALは、バックバンドが気になったところから始まりました。
めちゃくちゃ上手いんですけど、世代が私より少し下に見えたので、世代的にメタルやってる世代じゃなくない?と、気になったんです。

私が高校の頃は、すでにオルタナやグランジに移行している時で、正直メタルはダサくなっていっていた時期でした。皆、レッチリだレディオヘッドだ言ってましたが、正直私はそこら辺の音楽から感じる、鬱屈して疲れた感があまり好きじゃなくって、聴いてみてもハマるところがなかったんです。

高校の時、色々音楽が聴きたいけどそんなにお金があるわけじゃないので、TSUTAYAの当日レンタルを駆使しまくっていたのと、時間があればMTVをかなり見ていました。知らない音楽を沢山見て聴けたので、毎日楽しみにしてたんですよ。
ビービス&バットヘッドのよくわからない品のないアニメーション(笑)で、AC/DCとかブラックサバスを知りましたしね。わりとロックやメタルもやっていたと思うんですが、一時期から、レイジアゲンストザマシーンやナインインチネイルズ、コーンなどが一気に増えた気がして、ちょっと趣味と違うなあと思いながら見てたんですけど、そこでParanoid AndroidとかアニメーションのPVが沢山出はじめて、惹き付けられるPVではあったものの、こういう鬱っぽいのは無理だなあとか思ってたんですよね。その頃にジャズと出会ったので、もうMTVも見なくなり、メタルも聴かなくなってしまいました。

ベビメタに話は戻りますが、私より少し年下だと、前述のような音楽環境でしたから、オルタナグランジ系で楽器を始める人が圧倒的に増えたと思うので、世間的にダサくなってしまったヘヴィメタルを通ってプロになって、ここまで上手になった人がいるんだということに、びっくりしたんですよね。そういう驚きと、やっぱりメタルが格好良い!と思って、楽器を真剣に練習して、ここまでになる人たちがいるんだ、という嬉しさもありました。

それで、YouTubeで色々ライブ映像が上がっているので、片っ端から見ていたら、今度は歌も癖になってきちゃったんですよ(笑)。通常男声ハイトーンヴォイスでやるところを、少女の声でやるっていうのが、なんか癖になってきちゃいまして。
それでまずiTunesで買ってみたら、これがミックスがえげつなくメタルなんですよ(笑)。これは本気でメタルが好きな人たちがやっているな、というのがわかる素晴らしい内容で、すぐ盤で買い直しました。色物と思っていましたけど、凄く良いチームでやっていることを実感しました。
また、3人とも可愛いんですよね…。ライブごとに成長しているのを見るのは、完全に保護者目線ですよ(笑)。
そこで、ライブは見てみたいし、会員限定のCDやDVDもあるので、THE ONE(ファンクラブです)に入ってしまいました。まさか35歳になって、女子アイドルのファンクラブに入るとは思いませんでしたけどね。

この曲を選んだのは、今回のアルバム収録曲の中で、一番最後です。
元々は、ベースがメインで弾く曲を一曲用意しよう、と思っていたのですが、今までもレパートリーとして時々演奏していたジェフ・ベックのDiamond Dustをしようと思っていました。しかし、そのアルバムBlow By Blow自体がジャズ寄りな作品ですし、ジャズミュージシャンが既に演奏していることがわかったので、それならしなくていいかな、と。また同時に、ジャパメタから一曲欲しいと思って、ラウドネスを中心に聴いてたんですね。
そんな時にこの悪夢の輪舞曲を何気なく聴いていたら、なんかズドンとくるものがありまして、すぐ採譜してみたんですよ。

この曲は、ジェントっぽいテーマで作られていて、イントロから15の割り方みたいな話になっています。その後2拍セットか3拍セットの3拍子というのが続いていくんですが、最初はそれを活かしたアレンジにしようと思って、リズム中心のアレンジで考えて、途中で7を引っ掛けて7×3にしてみたり、4×3を被せてみたり色々書き直してみたんですが、なんか焦点が散らかってしまって、ワークしなかったんですよ。
しかし、この曲はBABYMETALの曲の中では、他と違ってユーモアのない、真正面からメタルしてる曲で、かなりメロディが綺麗なので、メロディ面でのアレンジに切り替えました。6月にドルフィーでシークレット状態でライブした時から、3回ぐらいアレンジを変えています。

この悪夢の輪舞曲も最近の曲ですし、カヴァーが見あたらなかったので、アミューズに事前に録音許諾確認をとりました。私は実は2006年のデビュー盤がアミューズで、以降3作アミューズからリリースしてるんですよね。なので、今も連絡下さる部署に「実はファンでもあってThe ONEの会員なんですけど許諾頂けませんかね…」と、まさかこんな連絡をする日がくるとは思っていませんでした(笑)。
225215062_org