ディープパープルは、ヘヴィメタルのルーツと言えるバンドだと思います。
ジャズ方面の方にわかりやすく言えば、気持ち的には、派生した枝葉をやるなら本流を、e.s.t.を追いかけているならキースをちゃんとコピーしなきゃ、とか、エンリコを研究するならエバンスをもっと掘り下げないと、とか、それと同じ気持ちで、パープルやレインボーは取り組まなければ、という意識がありました。パープルはハードロックにカテゴライズされますが、ヴォーカルのハイトーン、ソロの持って行き方、オルガンの様式美に繋がるアプローチなど、ヘヴィメタルの発露として大事な部分が沢山ありますね。Child in TimeやMistreatedなどは、メタルバンドのカヴァー定番にもなっているようですね。

実は、Highway Starを先にアレンジしていました。これは誰でも知っている超有名曲ですし、解体してしまったら面白いかなと思いまして。しかしこれは収録されず、タワーレコードの特典として配布されています。これは聴いて下さった人はわかりますが、メロディの一本線だけ残している状態で、ソロ部分は雰囲気全然違うんですけど、基本的に同じことをやっています。

収録のDemon's Eyeですが、中学の時に『Deepest Purple』(ベスト盤)をかなりよく聴いていたので、とても馴染みのある曲でした。
中学の時はまだメタルは聴いていないのですが、B'zが流行っていたので、インタビューなどで「セックスピストルズやクイーンやボンジョビ」というワードが出てきて、それってどんな音楽だろう?と思って聴き出したのが、私の洋楽の入口でした。その流れで、ツェッペリンとパープルも聴きましたが、パープルの方が面白いと感じて、Deepest Purpleをきっかけに色々聴きました。
Demon's Eyeの入っているFireballというアルバムは、Machine Headなどよりも混沌としている色合いで、なんか好きだったんですよね。そして、前にもどこかで書きましたが、イングヴェイのカヴァーアルバム『Inspiration』に、この曲も収録されていました。

こちらはゲストに市原ひかりtrumpetが入ってくれています。
今年の2月に、ちょうど本企画のドラマーを探していたタイミングで、橋本学さんとひかりちゃんと同じ現場の仕事があって、ディレクター阿部氏も来ていて、橋本さんに「メタルとか聴いてました?」と話していたんですよ。その時に、ひかりちゃんが「何それ、面白そう」と言ってくれたので、すかさず阿部氏が「入ってよ」と確保(笑)、録音に参加してもらう運びとなりました。
ですので、ひかりちゃんのジャズ力を活かせる曲を見つけたいな、と考えていたところ、Demon's Eyeがいいかなと思いついたんです。この曲は、元の歌メロ自体がフェイクばかりでジャズっぽいですし、全体がリフ以外ざっくりしているのもジャズっぽいですし、シャッフルをそのまま4 beatに持っていけば、普段と全然変わらずに演奏できるなと思いました。
しかし、やはりこれはハードロックにカテゴライズされる曲。ヘヴィメタル曲集ということもありますし、イングヴェイがカヴァーしていたヴァージョンの雰囲気を残したいので、イングヴェイオマージュとして、段々転調していくアレンジにしています。

トランペットって、メタルではまず使わない楽器ですよね。
サックスは、ドリームシアターなどは時々使っています。トランペットは、一音出すだけでジャズになって、佇まいもジャズだし、改めてカッコいい楽器だなあと思いました。メタルでもしトランペットが入っているものがあれば、聴いてみたいので、ぜひ教えて下さい。

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