私「カレー粉のかかった象の上に、インドのおっさんが乗って、滅茶苦茶でかい弓を射るのよ!(興奮)」
観ていない人「…(どこが面白いんだろう)」
久々に、音楽と関係ないブログを書きます。
それは、『バーフバリ』。
日常生活に支障がでるほど、バーフバリに頭をやられています。
家族の知人に、ドキュメンタリー映画の監督をしている方がいて、私はご挨拶をしたことのある程度の面識なのですが、SNSの新作映画の感想がいつも視点が面白く、その方の年末の投稿で、
「『バーフバリ 王の凱旋』は娯楽映画の全てが詰まっている、すさまじい映画だった」とおっしゃるので、インド映画だし興味ないけど、プロが「すさまじい」と言うものを見てみたいな、と。
直前に、『カンフー・ヨガ』で大爆笑していたので、インド映画だし、そのノリかなあ、なんて思ったりして。
そこで、Amazonビデオで、前作の『バーフバリ 伝説誕生』をレンタルして、正月に自宅パソコンで鑑賞。
滅茶苦茶面白かった。インド映画という以前に、映画としてとてもとても面白かった!
最初、主人公が子どもの頃から段々大きくなっていくんですが、
あかちゃん(かわいい)
↓
こども 学校上がる前ぐらい(かわいい)
↓
こども 中学生ぐらい(かわいい)
↓
こども 高校生ぐらい(一瞬なので顔はあまりわからない)
↓
髭のインドのおっさん(濃い)
と、飛躍がすぎるので、「お、おう…」と怖じ気づきましたが、
『伝説誕生』見終わる頃には、
↓
やばい、かっこいい…!
↓
バーフバリ…!バーフバリ!バーフバリ!!!ジェイ!マヒシュマティ!
バーフバリ!!!!!!
になっていました。
レンタル期間は48時間なのですが、3回見て、その後、DVDを買いました。
(Blu-rayは、前後編セット・ノーカット完全版が出たら買おうと思っています、ツインさんよろしくお願いいたします。)
その後、公開中の『バーフバリ 王の凱旋』を、仕事で関西に行った時に、大阪のなんばパークスシネマで鑑賞。
観賞後、言葉が出ませんでした。
出る言葉はただ一つ、
「バーフバリ…!」
昼にライブをした後、レイトショーに行くことがありますが、頭を使った後なので結構疲れていて、普段よりも映画で眠たくなっちゃうことが多いんですよ。
ですが、『王の凱旋』鑑賞中は、バッキバキでした。時間が進むほどに。
映画鑑賞中、最初から最後まで一瞬の隙もなく、映画館で映画を体験する歓びに満たされる幸せ。画面の圧倒的スケールの大きさ、豪華さと美しさ、ただひれ伏すしかありません。
ストーリーについてネタバレのないように、『伝説誕生』『王の凱旋』で思ったこととか、雑感を箇条書きにします。
(書ききれるわけもなく、魅力の1%程度です)
・『伝説誕生』、最初のシヴドゥの時は、ふわーっとしたインド男子だなと思ってましたけども、父バーフバリのターンになった時、同じ顔なのに、全然違う。映画の主役はいつだって話の中で成長するものですが、観はじめと観終わった時で、主役との距離感がこういう感じでぐっと変わったのは、あまり記憶にないです。
「そんなに主役がカッコいいの?」と聞かれても、「カッコいいっていうか、何ていうか、バーフバリ…!としか言えない」という、ぼんやりした回答しかできないんですが。
・いわゆる「カッタッパのスライディング臣下の礼」は素晴らしすぎるショットなのですが、その直前の、シヴドゥが振り返って雨と返り血がぶわーっと散るところも、めっちゃ格好良くないですか? 初見時から、アクションがドラゴンボールみたいだなあと思っていましたが、本当、一々ポーズが格好良いし絵になる。たまに、そんな角度から!みたいなアトラクションみたいなカメラの回し方もあって、わくわくしますよね。そして、何度観ても興奮が低下しないというか、よりヴィジュアルがドーンと安定して決まって行くというか、歌舞伎みたいですよね。
・アヴァンティカが恋に落ちるまでのダンスシーンでの描写は、最初は笑っちゃうかもしれないけど、恋に落ちる気持ちのときめきを、衣装とメイクと色彩でどんどんグラデーション変化させていくのは、もう本当お見事でした。普遍的な女子の気持ちだよ…!! しかしアヴァンティカの女優さん、綺麗ですねえ。
・シヴァガミさま、終始強いお顔ですが、その中に決意、葛藤、誇らしさ、動揺、同じ様なのにいろんな細やかな感情が見えて、達人すぎる演技じゃないですか? ちょっとこれは観れば観るほど凄いなと。感情の揺れ動きが本当にぐっときます。
・『王の凱旋』のデーヴァセーナの最初の登場シーン、美しいですねええええええええ! もうデーヴァセーナは全てがあっぱれとしか言いようがないです。何度も観ていて思いましたが、この健康的で威厳のある体格あっての立ち居振る舞い、根源的な女性の持つ美しさに満ち溢れていて、もうとにかく美しい。弓のシーンや船のダンスシーンでの表情の変化も、この女優さんはやばい…と思いました。
・この映画全体の、女性という存在の描写が、女性から見て本当に素晴らしいと思うんです。また、女性の尊厳を最大に守ってくれるバーフバリも、神です。圧倒的に強くて、圧倒的に正しい…
・こじらせた人たち、バラーラデーヴァとビッジャラデーヴァは、こじらせる理由がちゃんとあって、それも非常に豊かな人間描写だなと。全然うっすくない。ハリウッドはもうちょっとわかり易い悪役をバキっと分けると思いますが(背景があったとしても)、これはインドならではの、人に対する目線なのかな、とか思いました。
・2回目鑑賞の時は、さらに画面の美しさに見惚れました。どこ観ても豪華。色彩豊か。美しい。
・音楽も素晴らしく、観るたびに船のシーンのある同じ部分で涙が出るのですが、あの音楽、ちょっと不安も抱えつつ希望を抱いて出発する胸の鼓動のような音楽、あれが本当に素晴らしいんですよ。。。あのシーンの中で、形が変化するハイライト映像の一瞬に合わせたアレンジで、私の心の底にある何かのドアが、毎回開きます。その後も、ちゃんとファンタジー演出の中で曲調をシンクロさせて変えていく、その全てが細やかで、あまりにもよく出来ていて、素晴らしいです。
・劇場鑑賞履歴(2/8現在=まだ観ます)。※追記
1回目なんばパークスシネマ、レイトショー。おじさんばかり、席まばらで4割ぐらいの入りでした。
2回目丸ノ内東映、レディスデー、周りはお姉さんばかり。大きな会場なのに、結構入ってました。
3回目新宿ピカデリーのスクリーン1、レディスデー。左右前後女子、振り返るとかなりの女子率でした。勿論レディスデーは女性多めになりますが、最近の洋画であまり見たこと無いぐらい、女性の割合が高かったですよ。爆音上映の日でもなかったのに音が大きかったです。フーッ!! そして、観賞後にどこからともなく拍手が起こりました(笑) ここにいる皆が、マヒシュマティの民であることを実感いたしました。そういえば、私の周りでバーフバリにドハマリしているのは、女性が多いです。
・きりがないので、書くのやめました。
・現在私は、風邪の「か」の字もありません。毎日、うがい&手洗い&水分補給もしていますし、忙しいので逆に睡眠時間を確保してますが、おそらく「バーフバリを観ているから」、あるいは「バーフバリのおかげで、頻繁にカレーorビリヤニを摂取しているから」だと思います。風邪の「か」の字はないけれど、カレーの「カ」はある!
・『バーフバリ 王の凱旋』は、まだ劇場でやっています。私はまた今週行ってきます。少しでもご興味を持たれた方は、確実に劇場で鑑賞して下さい。劇場です。劇場で!
皆で王を称えましょう!
ジェイ!マヒシュマティ!!!!
★4/28追記
★6/2追記