文庫本の解説を馬場康夫が書いている。
彼は映画「私をスキーに連れてって」から始まって
最近の「バブルへGO!」。
あるいはユーミンソング ミュージカル「ガールフレンズ」などを
手がけているが
そのすべてに「バブル」という時代背景がある。

たとえば、女の子たちがこぞってスキーに出かけたのは
バブル時代のひとつの象徴。
たとえば、アフタースキーやゲレンデでガンガンと響く音楽を楽しみながら
滑るスタイルを生んだ白馬や栂池などのスキー場の誕生には
バブルという背景がある。これが「私をスキーに連れって」だ。

06年、華原朋美などが主演し
今年も鈴木蘭々が主役をしている
「ガールフレンド」。
それはユーミンの音楽ですべてが綴られているが
ユーミンこそバブル時代の音楽そのものであった。

前置きが長くなった。

こんなバブル期の六本木や周辺に出没した
若くて美しい女性たち。
彼女らは美しさを武器にして?
様々な宝物を男たちから手に入れ
伝説をつくっていった。
その代表選手こそアッコちゃんなのだ。

物語の中に次々と登場する実名。
多くは実業家であり、アーテイストであり、
レストランであり、ディスコ(クラブ)であり・・・。
なかでもキャンティの名前は燦然と輝き
いまもキャンティを舞台にした小説やエッセイが登場したりする。

ふとした巡り合わせで「地上げの帝王」の愛人になってしまうアッコ。
不動産のバブル崩壊であっけなくその暮らしも破滅する・・・。
次に有名女優を妻に持つキャンティのオーナーの息子から口説かれ、
なんとはなくヨーロッパに旅し、なんとなく子供ができて入籍。
二人の間は長くは続かない・・・。
でも、二人は入籍のままで、お互いがお互いの立場で遊んでいる。
アッコは「魔性の女」として
マスコミにもたびたび登場する。

そしてIT時代へ。妻と子供をもったIT会社の若き社長と結婚するアッコ。
時代には昔のような特別の輝きがないことを知ってしまう。

六本木の街で、アッコの周辺で、
バブル期から現在まで数多くの風景が消えては生まれてきた。
しかし、そこにはいつもアッコがいて
男たちの興味をひいていた。

特別な才能を持たなくても
彼女らが生きられたバブルの時代。
よかったのか?大変だったのか?
実在の彼女は今年40歳だそうだ。