今年もまた確定申告の時期が来た。

 元々お金の計算が苦手な私には、この作業は、どうしても手に付かなくって、ギリギリまで、領収書の山に埋もれて過ごすことに何となく心地よく落ち着く気分を感じてしまっている。

 税金を支払わなくてもよい程度の収入しかなくなってしまった私は、年毎に支払って来た税金は60歳になった時に生涯収入を平均して多く支払った分を還付されたらいいのにと思う。

 お1人様・シングルが、余生を暮してゆくのに必要な金額は、90歳になるという平均寿命までの暮らしを考えると、60歳の時点では、なんと7500万円の貯蓄と年金の総額が必要であるとの試算が出ている。
 国民年金は、月額3万円程度しかないので、30年の余生で1080万円しか支払われないから、残りの6420万円の貯蓄が必要になるらしい。

 今の私にはちょっとこれはかなり厳しい計算になって、自身はとても90歳まで生きる遺伝子とエピゲノムは持っていないから、70歳~75歳を目途にしている分、楽であるのだけど、それでも、優雅に暮すにはあと5年くらい働くか、何らかの趣味で永続的に収入を得ることも考える必要があるかもしれない。

 まあ、いいか・・・と思いつつ、日々が過ぎて行くこの確定申告前の時間の拘束感は、幸せに近いじれったい時間の猶予のようなものを感じてしまう。


 そうそう、愛犬の殺害事件のショックで、プロジェクトの会議を2度欠席した間に、間もなくスタートするまでに漕ぎつけていたプロジェクトが、急にストップしてしまった。
 たかだかコーデイネィターでしかない私が不在したことが、これ程話の発展に響くとは思いも寄らなかったのだけど、1年も掛けて来た事業の進展が急に頓挫した結果に直面して、我が愛犬は、このプロジェクトを阻もうとしている奴らに殺害されたのではないかという可能性が強く感じられてきた。

 そう、地域の発展や郷土愛を金で売る売国奴=旧来の利権を貪る貪欲な奴らなら、根っこがサイコパスなんだから十分やりかねないとも思う。

 と思うと、このわたくしに対してそこまでやるならば!という闘争心が沸いて来て、じゃあ次の手段を、と頭が急に爽快に回転し始めてしまう。
 でも、この脳波に乗ると、私自身の集中力がこの問題だけに喚起されて、他の重大事を忘れてしまう。

 まあ、いいか・・・・ともあれ確定申告を済まさなければならないから・・・・・と、こういうルーチンな仕事は、人の心を和ませてもくれるものだなあと思う。

 家の周囲に張り巡らせた防犯設備は思ったより快適に稼動していて、特に防犯カメラ用に使っているトレイルカメラの機能が抜群である。
あまりにも抜群過ぎて、玄関先に付けて置いたら、来客のアップ映像が続いて、毛穴の開きまで映し出してしまうのがちょっと見苦しいので、場所を変えることにした程だ。

 日々の暮らしが、こんなふうに、のらりくらりと過ぎて行くのもいいものだと思う。

 余りにも衝撃的な一過性の緊張が解けるにつれて、リバウンド的に弛緩状態へと脳内ホルモンの分泌が移り変わったのかもしれない。

 季節は劇的に春に向かって行く。

 愛犬を亡くした後、我が家に迎えたヒヤシンスが満開になって、パンジーも花盛りになった。
庭には、思いのままという名の梅が咲いた。
裏庭のミモザと敬翁桜も咲き始めそう。足元には数千本に増えた水仙が今咲こうとしている。

 この際、庭も防犯灯を灯してライトアップすることにしようと思って、Amazonからソーラライトを取り寄せたら、この製品がとても明るく照らしてくれて、3段階の照度調節でかなり幻想的な梅を楽しめそうな今春となった。

 愛犬の墓には、いろんな植物の種を蒔いた。
永遠を祈る万年青、お正月の華やぎの千両、難を転じるという南天の実、次の雨が来るまでに愛犬の墓守となるヒイラギ南天の子苗を周囲に植えようと思う。

 メモリアルツリーを何にするかは、未だ決まらない。

 歴代の我が家の犬のメモリアルツリーは桜の木なのだけど、この子には何か他の木が似合うように思う。

 つらつらと思いを巡らせながら、春の夜が明けて行く。

春はあけぼのようよう白くなりゆく山際・・・・・・

 新しい季節が始まる前の冬のぬくもりに埋もれて過ごす気儘なひと時の安らぎが、心身にエネルギーを蓄えてくれているようです。