~ちょっと真面目なセックスのお話~シリーズの終章を書いて、このブログを一段落させて、そろそろ整理しようと思っていたのだけど、これらの記事に頂いたコメントを拝読している途中で、婦人科手術後の一例としての記事の掲載をしている場合ではない・って気持ちになって、先の記事は一旦閉じていた。 校正しないつれづれ語りにもご指摘を頂いたので、一応の校正も。 

 同病や婦人科手術をした女性からのコメントは、最初の「恋のささやき~ちょっと真面目なセックスのお話~」にも頂いていたのだけど、今回頂いた幾つかのコメントの内容はより深刻で、セックスという問題の根底に横たわる男女の心の機微が拝察されるに従って、根本的には、婦人科手術後のセックス以前の問題として、セックス適齢期になるまでに、男女共にセックスに関する本質的な教育が必要不可決ではないかと痛感された。

 セックスは、心から愛し合う2人が二人で創る限りなく自由な喜びであって欲しい。

 中でも、最も悲しく思ったのは、「がん情報サービス」の「(女性)性機能障害のリハビリ」の内容を参考にしたと言う方からのコメントだった。
 「婦人科手術後のリハビリとおりにしましたが、痛みや出血が怖くて、上手くゆかなくて諦めてました。もし出来るようになれたら・・・・・・・・・・・以下省略」

 このコメントの詳細を拝見し、パートナーのご心情を思いご自身を自責しておられる余りにも痛々し過ぎるお心の悲しみは察するに余りあって、本当に心が痛んだ。

 改めて、私は、コメントを下さった方が参照された国立ガンセンターが関与する「がん情報サービス」の「リハビリ」項目の女性の「性機能障害」についての内容を精読した。

 これは、酷い!
これでは、まるで、『「痛み」や「出血」を我慢して行うセックスリハビリの勧め』だ。
こんな文章が流布すると、手術後のセックスについて、患者さんとそのパートナーに、必要以上の予期不安を煽り立て、恐怖を植え付けるに充分な「暗示」と「刷り込み」、ひいては「洗脳」効果の方が大きくなる。

 この文章の冒頭には、「もう無理なのではないか」「うまくいくはずがない」などの不安や思い込みが大きな障害となってしまうようです」と、課題提起しているにも関わらず、不安や思い込みを更に増幅するとしか言えないそこに書かれている解決方法は、読むだけでも、本当に恐ろしく気持ち悪くなった。

 おまけに、婦人科手術を受けた患者さん全てをひとまとめにして、「性機能障害」が生じるので、可及的速やかなセックスのリハビリが必要だと言わんがばかりの誤解まで生む記事でもある。

 医療は全人的視野を持って行われるべきものであるのは言うまでもないことだけど、ましてや、こういう個人的に異なる微妙な問題に関しては慎重を期さなければならない。こうしたリハビリについては、より慎重なアドバイスが必要であるし、テキトーな指示文章を独り歩きさせるような種類のものでは決してない。
 個別に異なる患者さんに配慮した上で、心身両面の角度からどのように受け止められるかという幾つものバターンを想定した上で、綿密な構成を考えて、文章の校正を繰り返した上で、あらゆる観点からの精査を経て社会に配布するのが本義である。
 
 セックスは、女性が苦痛や出血を強いられる状態でリハビリしなければならないものなのだろうか? セックスという行為を、女性が痛みや出血まで我慢して男性を思い遣る度量の深さだけに頼るのは如何なものか!?
 この文章に露呈した、作成者の潜在的な女性差別意識とセックス観の異常性には、誠に驚愕するものがある。

 がん情報サービスのセックスリハビリ記載の内容と同様のパンフレットまで作成され、配布されていたと聞くに及んでは、もう、これは、社会的な「問題文書」だとしか言いようがなくなってしまった。

 旧式なリハビリ独特の人間を物のように扱う未熟で不勉強な粗っぽさもさることながら、女性に苦痛を我慢してセックスするように勧めるこの馬鹿げた文面は、日本独特の男尊女卑思想の表象なのか、筆者の個人の性的嗜好の露呈なのか・・・、
いずれにせよ、内容が余りにも粗野で、低レベルに過ぎる。
 公的機関が、文責も明記せず、このような内容の書きっぱなしの文章を長年掲載し続けていることには本当に無責任が過ぎる。。。と嘆息。

 21世紀の医療において、大きな手術で心身共に傷つき疲れた女性とそのパートナーの「心」に、これほど無神経で何ら配慮がない文章が堂々と広報され続けていることに、現在まで、誰も、何ら疑問を感じたり、批判すらしていない我が国の現状も、私には本当に信じられない。

 ので、一応、情報サービスにご意見を・・・

 頂いた他のコメントの中には、手術後セックスしたくなくなった。気持ちがついてゆかないのに迫られる。どうしたら上手くできるのか。痛かった、出血が怖かったなど、早急な性交渉で傷ついた女性の本音もあって、どうにかして回復できないかしらとのお尋ねも頂いたのだけど、個別な詳細にお答えできる能力は私にはないので、私に分かる範囲で、セックスに不安を感じる時のセックスの始め方について、追記したいと思う。


 先ずは、私の先の記事についても、痛くなかったか、出血しなかったか、何かさしさわりなかったか?とのお尋ねを頂いたり、更には、痛みを我慢して出血してでもセックスしたかったの?との突っ込みコメント(笑)まで頂いたのでそのご返信を。

 気が進まないようなセックスや「痛み」や「出血」を危惧しないといけないようなセックスには全く興味がないので、がん情報センターお勧めのリハビリ・セックスなど思いも寄らないことだったので、前の記事のコメントを見て、それに気が付き、唯々驚愕した。
 私のセックスは、あくまでも、素晴らしい心地よさにとろけそうなラブリーなセックスであって、指摘されているような「痛み」や「出血」を、想像させられること自体が、セクシュアルハラスメントだ!(笑)。


 頂いた真面目なコメントの中にあった多くの問題は、「痛みを伴ったり出血覚悟のセックス励行リハビリ」などの偏った情報に頼ったり、そうした先入観に洗脳されることで生じた婦人科手術後のセックスへの恐怖感や、始め方のタイミング・ミスとお相手との関係の問題が大きいように感じられた。

 なので、今回は、ごく自然なセックスの始め方についてちょっとだけ。。。。


1・セックスは、心と身の両面が、自然とセクシーな気持ちになった時に行うのが安全で安心です。 
  個人によって、心と体の回復の時間は全く異なります。平均値に拘るよりも自身の体の声を聴いて、自身の
  体を大切に思い遣るのが一番大切です。
 
  早くセックスしたい人は、少なくとも主治医の許可があるまでは、セックス以外のことに意識を向けてゆったり
  とした気持ちで時間を過ごしましょう。

  パートナーがいるいないに関わらず、セックスを焦らない人は、よりゆったりとした気持ちで、新しいロマンス
  の始まりに期待しながら、素直な心のささやきに耳を傾け、安心して、タイミングの合う時に、トライしてみま
  しょう。真っ白な空白の時間を経たあなたは、まさに、ニュー・バージン(或いは正真正銘のバージンかも)で
  す!自信と誇りに満ちたエレガンスな魅力にあふれています。  
  大切なことは、やがて心身が安らぎ、より豊かな感性が育まれて、ちかい未来に、ラブリーな恋のささやきの
  タイミングがやってくること、より素敵なセックスが楽しめるようになるってことを心の片隅でしっかり覚えておく
  ことです。

  (お相手がセックスに粗野?な気配があったり、セックスコミニケーションが出来ない傾向がある場合は、セカ
   ンド・バージン(或いはバージン)であることを伝えて、男性を教育することも必要かもしれませんし、ご一緒
   に婦人科医師の指導を受けることも必要になるかもしれません。)

2・セックスは、愛しあい慈しみあいお互いを理解し合い心配りと心尽くしが出来るお相手と、日常よりリラックス
  できるセクシーなムードの中で行うと、素晴らしい親密感と快感に満たされます。

3・セックスは、女性と男性のどちらかが、一方的に行う行為ではありません。
  パートナーが、思い遣りに満ちた心遣いできて、セックスマナーを心得た心豊かな男性であれば問題ないの
  ですが、そうでない男性の場合には、事前にある程度の教育が必要かもしれません。
 
4・セックスは、とてもディケートな行為です。
  愛し合うパートナーであれば、どちらかが人生で大きな心身の痛手を受けた時には、どちらの心も傷ついて
  います。
  必要なことは、何よりも、2人の心が癒え、より豊かに愛が満ちるように、ゆっくりと寛いで、気の向くままに
  過ごす時間を思う存分楽しむことです。
  心が癒え、触れ合うゆとりを取り戻した時に、どんなサプライズをプレゼントするかは、お2人それぞれの楽し
  み。
  あなたの心と、お相手の心が、安らぎ、くつろぎ、豊かな感性が満ちる時の到来を、心から祈っています。

 SEE ME ,  FEEL ME , TOUCH ME ,
 みて・・・・・・・感じて・・・・・・触れて・・・・・・・

 人間には、本能として、食欲と睡眠欲と性欲というすこやかな欲求が備わっています。
無理せず、自然に、恋のささやきに従って、素敵なラブ・トランスの五感を楽しんで下さいますように。

 セックスに問題がある時には、女性の本当の「性機能障害」についての説明が、こちらのサイトに適切な記事が掲載されているのでこちらを参照ください。
http://www.jspog.com/general/details_40.html


 私は、恋愛していない時期にはついついセルフメンテナンスも忘れがちになってしまうのですが、美しく魅力的でいる為には、セルフメンテナンスがとっても大切なことであることは、今や常識となっているようです。
 なので、一般的に、女性に定評のある女性専用のサイトもご紹介できればと思いましたが、リンクできません。
イマドキ女子には有名なサイトなので、女性ファッション誌や週刊誌などにも掲載されているとのことです。
こちらのサイトの「ラビットちゃん」らしきものは、インターナショナルサイズ?らしく日本女性には合わない場合があるとの口コミも。男性女性共に、決して、太くて長い方がいい(笑)というものではなくって、それぞれに適したサイズがあるはずですので、購入の際は、くれぐれも無理のないものを選ぶ必要がありそうですが。



 では、再び、ちょっと真面目な記載を。

 セックスについては、婦人科手術を受けていない女性であってもそれぞれに悩みを持つことが多い。
個体差や手術の種類や予後によっても悩みも異なるのが当然だと思う。
 性科学やセックスについての医学を専門分野とするアメリカのサイトには、初めてのセックス時から酷い痛みがあって、セックスを苦痛にしか感じられない女性の例が記載されていて、その痛みの原因は彼女の膣を取り巻く末梢神経の分布の個性から来る問題であったことで、膣の手術により、快適なセックスができるようになったとの症例が発表されている。これは、女体というものが、如何に個人によって異なるかを証明する如実な一例であると思う。

 更に、セックスはパートナーと行う行為だから、価値観は勿論、器質的・機能的にも男性女性両方の個人的な格差を前提として二乗の違いがあるってことからも、本物の「性機能障害」やセックスのリハビリについては、一概に語れるほど、安易なものでは決してない。

 末尾に、先の記事へのコメントの根源になった「がん情報サービス」から発信されているハチャメチャな性機能障害?のリハビリというお題目を掲げた文章内容の問題点を指摘しておくべきなのだけど、手術後のセックスに不安をもっておられる方は、あくまでも主治医の先生にご相談頂くことをお勧めします。
※注:不安な方は、以下の記事は読まない方がよいと思いますので、既に、当該記事に近いリハビリの勧めを読んで余計に不安になったり、セックスができなくなった方のみ、ご笑覧下さいますようお願いいたします。


「長い間性生活を持たないと腟の伸びが悪くなってくるので、あまり心配し過ぎず、はじめるほうがよいでしょう。」 

「子宮の手術をした場合は、腟も一緒に切除し縫ってありますのではじめは痛みます。性交の回数を重ねていくうちに、縫った部分がやわらかくなり腟の伸びもよくなるので痛みは軽くなります。」

 「両方の卵巣をとっている場合は分泌物が少なくなり、摩擦による痛みを伴うことがあります。そのような時は潤滑剤の使用をお勧めします。市販の性交用の潤滑剤(リューブゼリーなど)は、不快なべとつきがなく安全性も確認されており、水溶性のものが多いのでぬるま湯で洗い流すことができるなど使用方法が簡単です。」

「腟の傷が切れたりすることは普通はありません。刺激で出血する場合もありますが、少量であれば自然に回復していくので問題ありません。はじめは挿入の浅い体位からはじめるのがよいでしょう。出血が続くようであれば担当医に相談して下さい。」

「腟を切ってしまっても性生活が行えます。腟を切除しているために、はじめは腟が短くなったように感じると思います。実際に性交をする時には、ペニスが深く挿入されないような体位をとり、ゆっくりと挿入するようにするとよいでしょう。性生活を重ねていくうちに、数ヶ月で手術前とほとんどかわらない感覚が得られるようになります。むしろ長い間性生活がないと、腟の伸びが悪くなってきます。」(日本語は主語が省略されがちなのだけど、これほど「主語」不明な記載は意味不明でもある。)
      以上は https://ganjoho.jp/public/dia_tre/rehabilitation/sexual_dysfunction_female.htmlより抜粋
 
 『婦人科手術後の可及的速やかなセックス励行の勧め』と題した方がぴったりな文章であるし、一般的な感性を持つ男女であれば、こんな無神経で気持ち悪い文章は読みたくないし、こんなセックスは怖いし困る!って思って当然だ。

   痛みを我慢してセックスするの?
   傷口からの出血を伴うようなセックスをするの?

 いいえ、そんな必要はありません!
誰だってこんな記載を読んだら不安になるし、真面目にこの内容に従っていたしてしまったら、セックスが嫌になって当然です。
 いくらなんでも、痛みや出血を伴うセックスの必要性を説くなど、もってのほかである。

   でも、長い間セックスしなければ、膣の伸びが悪くなってきますって書いてあるじゃない?

 私もこの点に関しては、当時出版されていた婦人科がんの本の一節に「インサートだけがセックスではありません」と書かれていた無神経さにノックアウトされ、不安のあまりに、主治医に尋ねたのだけど、
「膣の萎縮は、もっと先、高齢になって生じることです!」
と、自身のおバカを完全に証明してしまった苦い経験があります。
 冷静に考えれば、普通、彼氏いない歴2年以上なんてよくある話です。40代以上の『セカンドバージン』世代だと、10年以上のセックスレス歴の女性も多々おられるけど、皆さん、彼氏ができれば、溌剌とラブ・トランスを楽しんでおられます。
 70歳で3~40年ぶりにセックスした女性が、20代や30代とは違うことに驚いて、受診されるという例もあるようですが、現代は、美容整形で光線治療による膣の若返り治療が完備されているとのことです。

 性欲に関しては、女性ホルモンよりも男性ホルモンが司る範疇とされ、更年期を過ぎた女性は女性ホルモンよりも男性ホルモン優位になるのでで、性欲が衰えるということは医学的には考えにくいとされることを鑑みても、更年期後の女性のセックス離れは、パートナーとのラブリーでロマンティックな恋愛感情の低下や、パートナーとの精神的違和感の問題が、最大の原因と思われます。

 問題のサイト記事には、卵巣欠落症を更年期障害と一緒にしてこれらも「性機能障害」に区分したり、様々な不適切な記載がありすぎて、挙げればきりがないですので、国立ガンセンターの情報サービス事務局が早急に改善されることに期待します。

※注・この記事を書いてる途中で、問題のサイト記事は削除されていました。。。あらららら・・・・


 セックスは、本当に個人によって千差万別の繊細で微妙な問題です。
このブログに私が掲載している記載も、あくまでも千差万別な人間の心身の一例に過ぎませんので、心配なことは、主治医、或いは、セックスについて真面目に詳細な相談ができる産婦人科医師に、相談されることを強く強く、お勧めいたします