12月24日のいとうせいこうさんのブログでも書かれていたが
先週の「虎ノ門」の最後は以前番組で放送されたカンニングの漫才のVTRだった。
竹山はいつもと変わらず、フロアADとしてメイン席にも座らず
番組中ずっと膝を床に付けてカンペを出し続けていた。
漫才のVTRが終ってもスタジオの竹山を写すこともなく
シンプルな追悼テロップだけで番組は終った。
カンニングがブレイクするきっかけとなったのは
おそらくこの「虎ノ門」の、若手芸人たちがその週に観たテレビ番組を
紹介するコーナーからだったと思う。
せいこうさんの言葉通り、この番組らしい品の良さが観ていて嬉しかった。
ただVTRの漫才はといえば、数年前のネタとはいえ決して「おもしろい」と言えるものではなかった。当時カンニングはデビューから10年くらい経っており
「売れないこと」を逆手に逆ギレするほどのキャリアはあったが
竹山もテンパリ過ぎだったし、中島のゆるツッコミもクオリティが低く
例えば、今M−1に出場するようなコンビの漫才と比べたら
レベルの差は歴然であった。
死んだ者に対して何も厳しいことを言うつもりはないが
あのままカンニングがコンビ仕事や漫才を続けていても
現在の、竹山がピンでブレイクするようなことにはならなかったのではないか。
VTRのカンニングの漫才を観てセンチメンタルになっていたのは視聴者だけで
竹山はスタジオでVTRを観ながらダメ出してたんじゃないかな。
自分に、相方に。
病床の中島、(おそらく)自分の想像以上にブレイクしていった竹山。
2人の、他者には決して理解不能な複雑な感情を想像したい。
芸人になるには優し過ぎる2人だから
そこにはワイドショーや週刊誌が伝える
ありきたりの美談以上の「ほんとうのこと」があったはずだ。
いや、やはり、芸人はいいなあ。
という話でした。
画像は特に意味はありませんが
やはり同じような意味で桑田と清原の関係も
血縁以上のものがあるんだろうなあ。
38歳になりました。
アニバーサリーには一切興味がない俺ですが
日付が変わり、一番最初に「おめでとう」を言ってくれたのは
美術番長・ニイルセンでした。
あんがと。