2006年06月10日

星野源という男。

da1ba4eb.jpg金曜日夜。高円寺「円盤」で行われる「文化デリックのPOP寄席」へ。
駅前で星野源君と待ち合わせ。
星野君はこの日のゲスト。
円盤までくだらない話をしつつ歩く。
久しぶりに来たけど、良い飲み屋が増えていそうな気がする高円寺。
でもまあ滅多に来ないなあ高円寺。
一度住むとやめられないってのもよくわかる気がする高円寺。

それにしても星野君だ。
ご存知大人計画所属の役者であり、ジャンル分け不可能バンドSAKEROCKのギタリスト兼リーダーであり、小説やエッセイを書く文章家であり、お酒は一滴も飲めないシャイガイ星野源。
役者をやりながら音楽をやる人は、そりゃたくさんいる。マルチな才能を使い分けて様々な表現をする人は、そりゃたくさんいる。個人的にも何人か知っている。
が、星野君の表現スタイルはどう考えてもニュータイプだと思うのだ。
何をどう説明してよいかわからないので例を出すが、これ、相当に誤解されるかもしれないけれど、武田鉄矢ではないか、星野君は。
演技者としての才能とミュージシャンとしての才能のバランスと、周囲からの「こいつほっとけない、仕事したい」と思わせる可愛気(武田鉄矢に可愛げがあるかといえば、そりゃ今は無いけど昔、それこそ「幸せの黄色いハンカチ」の頃の鉄矢は、演出のしがいということで見れば超ド級の才能だったと思う、あんなヤツいたらほっとけない)。バランスが良いとかそういうことではなく、音楽的才能と役者的才能が生まれつき同じ分量で備わっているのだ。
ただ、星野君が鉄矢と違ってニュータイプだと思うのは
これは世代的なことが大きいのだけれど、変な自己主張やがっつきが無いこと。「俺、なんでもやれちゃうもんねえカッコ良いだろう」という邪気がまったくない。
実にサラリと冷静にふるまいながら、廻りの状況を判断し、それでいて表現は「HOT」という理想的な表現者であるのだ。腰低いしさ。
それでいて、ココロの根っこの部分にはドロドロとしたマグマが煮えたぎっている。

鉄矢と違って海援隊をおざなりにすることなく
星野君はSAKEROCKもちゃんとやってくよ。

そんな星野君が出演する「アキハバラ@DEEP」。
6月19日25:59〜スタートです。
是非ごらんください。
しかし遅えなあ、2時かよ。
ビデオでもハードディスクでもDVD−Rでもいいから観てくださいな。


Posted by hitoshione at 18:40