こんにちは。暑い日ばかりですね。関東では35度を超えるような暑い気候が続いていますが、関西方面もきっと暑いことでしょう。と、新幹線の中で書いていましたが、実際に新大阪に降り立つと、全然暑くなくて意表を突かれた形になりました。明日は曇りで持ちこたえて、これぐらいの気温で競技出来たらと切に願っています。
まあ、そんな前置きはさておき、三商戦がいよいよ明日に迫ってきました。絶好調な人、練習がうまくいっておらず不安な人、絶対に勝ってやるぞと意気込んでいる人、など人によって感情は様々かと思います。
今回は、個人競技のチーム性について書いてみたいと思います。
今年のチーム目標は対校戦全勝なんですが、幹部代から与えられた目標に向かって頑張っていこう!!と言われても、100%満足しきれないのが当然なのかなとは思っています。陸上は個人種目で、パフォーマンスをする際にはどうしても一人になってしまうことが多いので。間違いなく個人種目である要素が強いのは否定できないですよね。
しかし、その一方でなぜチームに所属しているのか考えてみてほしいです。
入部当初は、大学に入学して陸上をするのであればここが一番やりやすいからという理由であったり、大きな大会に出場するためにはこの部活に所属するしかないからといった理由が主になるかもしれません。それらに加えて、今まで陸上をやっていなかった・離れていたけれど体験に来てみて陸上に興味を持ってくれたり、この陸上部自体に魅力を感じて入部してくれたという人もいるでしょう。
入ったきっかけは上記のようなものであるかもしれませんが、今の皆さんがここで陸上を続けている理由はそれらだけではないように思えます。
自身の競技だけではなく、他者である仲間に対する感情もいくらか芽生えているのではないでしょうか。共に活動していく中で、日々の努力であったり、苦悩であったり、競技に対して試行錯誤を重ねているような仲間の姿を見てきたと思います。そして、仲間の成長に感動したり、刺激を受けたり、悔しさであったりを無意識のうちにしているものと思えます。
感情とは、ひどく主観的なものであり、移ろいやすいです。些細な理由で変化してしまいますし、自分の中で消化することが難しい場面も多々あるかと思います。それが、陸上競技という個人種目色の強いものであるとさらに不安定になるのではないでしょうか。上手くいかなかった原因は基本的には自分にありますし、タイムという絶対的指標がある分、過去の自分との争いにことも往々にしてあるでしょう。そのようなときにチームの誰かに励まされたり、刺激を受けることによって前を向けるようになった経験は誰しもあるのではないでしょうか。
その意味で、この陸上競技部で陸上を行うことは個人戦ではなく、集団戦であると日々強く感じています。そして、私はことあるごとにブログで伝えているような気がするのですが、このチームが好きです。そして、部員の皆さんにもそう思ってもらいたいです。
しかし、このようにほかの人に自分の感情を押し付けるのは、私のエゴであり、主将という立場をもってしても、感情を強制することは適切ではないと感じます。パッションは強制されるものではなく、内外部問わず刺激を受けたものを自分で選び取り、自分の心の火種に着火するような主体的な営みではないでしょうか。
すでにその心に火がついている人は、その火をもっと大きなものにして仲間にも分けてあげてください。まだ、その心に火がついていない人は明日の三商戦に全力を注いでみてください。きっと内側から湧き上がる「何か」を感じ取れるのではないでしょうか。対校選手であろうが、OP選手であろうが、マネージャーであろうが、心に火が付けば日々見る景色が何倍も何十倍も輝いて見えると思います。
先述した通り、対校戦に勝つことは現チームの目標であり、歴代のチームが追い求めてきたものです。そのような意味では、勝利こそが至上命題かのように思えるのですが、それよりも何よりも全員で目線を揃えて一つのものに向かっていくことこそが尊いものであり、この活動をしていてこそ味わえる達成感につながることでしょう。
全力で競技し、全力で応援し、全力でサポートしたその先に勝利をつかみ取ることができれば最高です。この表現では、解釈によっては、勝たなくてもいいと言っているように見えるかもしれませんが、全くもってそのような意図はありません。全員が全力で向かうことができれば、勝つ未来しか見えません。水曜日の集合でもお話ししましたが、今年は勝てます。それほどに今のチームは強いと思っていますし、まだまだ強くなれるチームであると確信しています。
強いチームとして臨むことができるゆえに、緊張こそありますが、明日が楽しみで仕方ありません。また、明日を最大限に楽しむためにも、パートチーフたちの戦力分析に目を通していない方はぜひ見てあげてください。そこで明日の輝きを想像しながらベッドに入っていただけたらと思います。
全員が「当事者」となって、我らが持てる全てを尼崎の地にぶつけましょう。
三商戦、いくぞ。
主将 白石雄大
コメント