3月下旬のある日。ブログ割り振りが更新された。私は4月14日の担当だ。忘れないうちにリマインダーを設定する。
テーマはまだ割り振られていない。時期的に新歓ブログだろう。そう思って今年のテイストを考え始めた時、一通のLINEがきた。
「マネージャーの仕事関連のブログってなんですか」
既読をつけるよりも先に、Notionを確認する。
確かにテーマは「マネージャーの仕事関連」となっている。幅が広すぎる。そして「仕事関連」とは何を指すのか。その話題でひとしきり盛り上がったあと、眠気に抗えず目を閉じた。
翌朝スマホを開くと、ブログについての通知が来ていた。内容が変わっていることを祈ってタップすると、割り振りの表の上にはこう書いてある。
「マネージャーの仕事関連っていうのはマネージャーとして目指す姿とかでもいいし、やりがいとか、こんなつらさがあるとかこんな楽しいことがあった。とかそんなのをお願いします。」
朝から絶望した。内容が変わるどころか悪化している。まず、仕事の要素はどこにいった。具体的な仕事内容について書こうとしていたのに、書きにくくなってしまった。次に「とかそんなの」って何だ。まとめすぎである。最後に、何で私がこのテーマの1番目なんだ。初っ端から王道なことは書けないし、結局みんなのやりがいは同じところにあるから、似たりよったりにならないか?
こんなことを考えていたら、あっという間に7時50分になってしまった。遅刻が頭を過ぎり、飛び起きて用意を始める。
あの日から2週間。毎日ふとした瞬間にブログの存在を思い出し、その度に何を書こうか悩んだ。どうせ出すなら気を衒った内容にしたいが、就活でやられている私の脳みそでは良いアイデアが思い浮かばない。かといって、生成AIにテーマを考えてもらうのは気が引ける。私のブログだし、書くのは私である。でも書きたいテーマが思いつかない。こんな感じでうだうだと考えていた。
ある日のバイトの帰り道。またブログのことを思い出した。いい加減テーマを決めないといけないとあれこれ考える中で、私はある言葉を思い出した。あれは私が1年生の時の箱根予選会。4年生のマネージャーの先輩が引退した日だ。その引退宣言で、先輩はこのようにおっしゃっていた。
「マネージャーの仕事は、正解がないと思います。」
1年生の時の私は、言葉通りの意味で納得していた。
2,3年生の時の私も、その通りだと思っていた。
でもあの日、私はこの言葉に違和感を覚えた。
マネージャーの仕事に正解がないのは、事実である。
しかしだからといって、自分のさじ加減で好き勝手にやっていい訳ではない。
マネージャーの仕事を突き詰めると、最適解を見つけ、全体の利益とすることに収束するといえる。
例えば、普段の練習。
自身が既にサポートに入っている時に、別の選手にサポートを頼まれたとする。この時に取る対応としては複数考えられるが、大体この三択に絞られる。
①自身で全て行う。
②限られた内容になるが、自身で行う。
③別のマネージャーに頼むよう伝える。
この三択は、どれも正しい行動である。その中から1つを選択する時、マネージャーに求められるのは、周囲の状況把握だ。
今いる人数と、この後来る人数を思い出す。
誰がどのメニューをサポートしているかを割り出す。
共用室にいる人に声をかける。
兼業できそうなメニューのサポートをしている人を見つける。
そして自身の状態を鑑み、最適解を見つけて伝える。
しかし、大切なのはここからだ。
自分が見つけた最適解を、他人にとっても最適解としなければならない。自分が下した決断は、成員の誰かに必ず負の影響を与えている。大切なのは、マイナス要因を減らすための行動を自発的に行うことだ。
選手に対しては、サポートの質を維持し向上に努めること。
他のマネージャーに対しては、サポートを分担すること、ヘルプに入ること、物品を片付けること。
このように、他人にとっても最適な状態を作り出して初めて、最適解は組織全体の利益となり、真に最適解と言う事が出来る。
このスタンスは集団に所属している全員に求められるものだが、マネージャーは特に大切にすべきだと感じる。役割ありきではあるが、人のために動いている以上、人に良い影響を与えなければならない、と4年目の今は思う。言葉にするのは簡単だが、実践するのはどこまでも難しい。
明日の練習でも、私はまた選択に迫られるだろう。周囲を見渡し、選択し、誰かの最適解のために走り回る。その積み重ねの先にしか、組織の利益も私のやりがいも存在しない。
新入生がこのブログを読むのか、それとも同期が笑って読むのかはわからない。でも、私が4年目で見つけたこの解が、誰かの心にほんの少しでも良い影響を与えられていたなら、それこそがこのブログを書くことの「最適解」だったと言えるのかもしれない。
明日の担当は、巻き舌習得に励んでいる神宮慶子です。最近ホットなあだ名は「けこち」です。
マネージャーパート4年
荒木真衣
テーマはまだ割り振られていない。時期的に新歓ブログだろう。そう思って今年のテイストを考え始めた時、一通のLINEがきた。
「マネージャーの仕事関連のブログってなんですか」
既読をつけるよりも先に、Notionを確認する。
確かにテーマは「マネージャーの仕事関連」となっている。幅が広すぎる。そして「仕事関連」とは何を指すのか。その話題でひとしきり盛り上がったあと、眠気に抗えず目を閉じた。
翌朝スマホを開くと、ブログについての通知が来ていた。内容が変わっていることを祈ってタップすると、割り振りの表の上にはこう書いてある。
「マネージャーの仕事関連っていうのはマネージャーとして目指す姿とかでもいいし、やりがいとか、こんなつらさがあるとかこんな楽しいことがあった。とかそんなのをお願いします。」
朝から絶望した。内容が変わるどころか悪化している。まず、仕事の要素はどこにいった。具体的な仕事内容について書こうとしていたのに、書きにくくなってしまった。次に「とかそんなの」って何だ。まとめすぎである。最後に、何で私がこのテーマの1番目なんだ。初っ端から王道なことは書けないし、結局みんなのやりがいは同じところにあるから、似たりよったりにならないか?
こんなことを考えていたら、あっという間に7時50分になってしまった。遅刻が頭を過ぎり、飛び起きて用意を始める。
あの日から2週間。毎日ふとした瞬間にブログの存在を思い出し、その度に何を書こうか悩んだ。どうせ出すなら気を衒った内容にしたいが、就活でやられている私の脳みそでは良いアイデアが思い浮かばない。かといって、生成AIにテーマを考えてもらうのは気が引ける。私のブログだし、書くのは私である。でも書きたいテーマが思いつかない。こんな感じでうだうだと考えていた。
ある日のバイトの帰り道。またブログのことを思い出した。いい加減テーマを決めないといけないとあれこれ考える中で、私はある言葉を思い出した。あれは私が1年生の時の箱根予選会。4年生のマネージャーの先輩が引退した日だ。その引退宣言で、先輩はこのようにおっしゃっていた。
「マネージャーの仕事は、正解がないと思います。」
1年生の時の私は、言葉通りの意味で納得していた。
2,3年生の時の私も、その通りだと思っていた。
でもあの日、私はこの言葉に違和感を覚えた。
マネージャーの仕事に正解がないのは、事実である。
しかしだからといって、自分のさじ加減で好き勝手にやっていい訳ではない。
マネージャーの仕事を突き詰めると、最適解を見つけ、全体の利益とすることに収束するといえる。
例えば、普段の練習。
自身が既にサポートに入っている時に、別の選手にサポートを頼まれたとする。この時に取る対応としては複数考えられるが、大体この三択に絞られる。
①自身で全て行う。
②限られた内容になるが、自身で行う。
③別のマネージャーに頼むよう伝える。
この三択は、どれも正しい行動である。その中から1つを選択する時、マネージャーに求められるのは、周囲の状況把握だ。
今いる人数と、この後来る人数を思い出す。
誰がどのメニューをサポートしているかを割り出す。
共用室にいる人に声をかける。
兼業できそうなメニューのサポートをしている人を見つける。
そして自身の状態を鑑み、最適解を見つけて伝える。
しかし、大切なのはここからだ。
自分が見つけた最適解を、他人にとっても最適解としなければならない。自分が下した決断は、成員の誰かに必ず負の影響を与えている。大切なのは、マイナス要因を減らすための行動を自発的に行うことだ。
選手に対しては、サポートの質を維持し向上に努めること。
他のマネージャーに対しては、サポートを分担すること、ヘルプに入ること、物品を片付けること。
このように、他人にとっても最適な状態を作り出して初めて、最適解は組織全体の利益となり、真に最適解と言う事が出来る。
このスタンスは集団に所属している全員に求められるものだが、マネージャーは特に大切にすべきだと感じる。役割ありきではあるが、人のために動いている以上、人に良い影響を与えなければならない、と4年目の今は思う。言葉にするのは簡単だが、実践するのはどこまでも難しい。
明日の練習でも、私はまた選択に迫られるだろう。周囲を見渡し、選択し、誰かの最適解のために走り回る。その積み重ねの先にしか、組織の利益も私のやりがいも存在しない。
新入生がこのブログを読むのか、それとも同期が笑って読むのかはわからない。でも、私が4年目で見つけたこの解が、誰かの心にほんの少しでも良い影響を与えられていたなら、それこそがこのブログを書くことの「最適解」だったと言えるのかもしれない。
明日の担当は、巻き舌習得に励んでいる神宮慶子です。最近ホットなあだ名は「けこち」です。
マネージャーパート4年
荒木真衣
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