先日まで、五日間の福島合宿に参加してきた。
思えば、私にとって「合宿」というもの自体が、人生で初めての経験だった。中学時代は合宿という文化そのものが存在せず、高校時代は帰宅部——正確に言えば、数学研究同好会という、なんとも渋い名前の部活に籍だけは置いていた。ただ、活動にはほとんど顔を出さない、いわゆる「幽霊部員」ならぬ「サボり部員」だったので、実質的には帰宅部と何ら変わりない三年間を過ごしていた。だから今回の夏合宿は、私の陸上人生における、正真正銘の初陣だったのだ。
合宿前、正直なところ不安の方が大きかった。私はこの部の中で、入部したのが一番遅い。周りは既に長い時間をかけて築き上げてきた関係性があり、その輪の中に、今さら自分が入っていけるのだろうか——五日間という長い共同生活を前に、そんな思いがずっと胸の奥にあった。
けれど、その不安は杞憂だった。
合宿が始まってみると、同期はもちろんのこと、たくさんの先輩方が気さくに話しかけてくれた。練習の合間も、食事の時間も、夜のわずかな自由時間も、気づけば誰かと笑い合っている。ああ、この部はこんなにも温かかったのか。入部が遅れた分の距離を、埋めるどころか、追い越してしまうくらいの居心地の良さを、私はこの五日間で受け取った気がする。人と人との関係は、時間の長さだけでは測れないのだと、身をもって知った合宿だった。
もちろん、練習そのものは決して甘くなかった。五日間、ひたすら陸上と向き合う日々は、これまで経験したことのない種類の疲労を私に教えてくれた。朝から晩まで身体を追い込み、宿舎に戻る頃には、指一本動かすのも億劫になるほどだった。それでも、その疲れの中に、確かな手応えがあった。
走りのフォームは、目に見えて良くなった。合宿前の自分とは、明らかに違う走りができている。体力もついた。この五日間で得たものは、単なる筋肉の張りや日焼けの跡だけではなく、選手としての一段階、確かな成長だったと思う。
次の目標は、東商戦opだ。ここで、12秒を切りたい。
福島で流した汗と、あの温かい輪の中で過ごした時間を胸に、次のレースへ向かっていきたいと思う。
思えば、私にとって「合宿」というもの自体が、人生で初めての経験だった。中学時代は合宿という文化そのものが存在せず、高校時代は帰宅部——正確に言えば、数学研究同好会という、なんとも渋い名前の部活に籍だけは置いていた。ただ、活動にはほとんど顔を出さない、いわゆる「幽霊部員」ならぬ「サボり部員」だったので、実質的には帰宅部と何ら変わりない三年間を過ごしていた。だから今回の夏合宿は、私の陸上人生における、正真正銘の初陣だったのだ。
合宿前、正直なところ不安の方が大きかった。私はこの部の中で、入部したのが一番遅い。周りは既に長い時間をかけて築き上げてきた関係性があり、その輪の中に、今さら自分が入っていけるのだろうか——五日間という長い共同生活を前に、そんな思いがずっと胸の奥にあった。
けれど、その不安は杞憂だった。
合宿が始まってみると、同期はもちろんのこと、たくさんの先輩方が気さくに話しかけてくれた。練習の合間も、食事の時間も、夜のわずかな自由時間も、気づけば誰かと笑い合っている。ああ、この部はこんなにも温かかったのか。入部が遅れた分の距離を、埋めるどころか、追い越してしまうくらいの居心地の良さを、私はこの五日間で受け取った気がする。人と人との関係は、時間の長さだけでは測れないのだと、身をもって知った合宿だった。
もちろん、練習そのものは決して甘くなかった。五日間、ひたすら陸上と向き合う日々は、これまで経験したことのない種類の疲労を私に教えてくれた。朝から晩まで身体を追い込み、宿舎に戻る頃には、指一本動かすのも億劫になるほどだった。それでも、その疲れの中に、確かな手応えがあった。
走りのフォームは、目に見えて良くなった。合宿前の自分とは、明らかに違う走りができている。体力もついた。この五日間で得たものは、単なる筋肉の張りや日焼けの跡だけではなく、選手としての一段階、確かな成長だったと思う。
次の目標は、東商戦opだ。ここで、12秒を切りたい。
福島で流した汗と、あの温かい輪の中で過ごした時間を胸に、次のレースへ向かっていきたいと思う。
コメント