（ネタバレあり）
前作で主演したリンダ・ブレアが、自ら主演した怪作「エクソシストの謎」や、
イタリア産「デアボリカ」「エクソシストの館」、実際にワーナー映画が
本当に訴えたというホラー映画「アビィ」まで、実に数多くの亜流作品を
生み出した伝説のオカルトホラー「エクソシスト」。
今回は、まさに正統派の続編二本です。（･∀･)つ
☆★☆
EXORCIST II: THE HERETIC「エクソシスト２」（1977）
監督： ジョン・ブアマン John Boorman
製作： ジョン・ブアマン John Boorman
リチャード・レデラー Richard Lederer
脚本： ウィリアム・グッドハート William Goodhart
音楽： エンニオ・モリコーネ Ennio Morricone
出演： リチャード・バートン Richard Burton
リンダ・ブレア Linda Blair
ルイーズ・フレッチャー Louise Fletcher
キティ・ウィン Kitty Winn
ネッド・ビーティ Ned Beatty
マックス・フォン・シドー Max von Sydow
ジェームズ・アール・ジョーンズ James Earl Jones
ポール・ヘンリード Paul Henreid
アメリカ映画 １９７７年７月公開
（上映時間１時間５８分）
舞台はあの忌まわしい事件から四年後。
前作で壮絶な悪魔祓いのすえ、命を落としたメリン神父（Ｍ・Ｆ・シドー）が、
“実は悪魔と結託した異端者ではなかったのか？”という疑問が教会内部で
巻き起こった為、枢機卿（Ｐ・ヘンリード）の命を受けたラモント神父（Ｒ・
バートン）が調査に乗り出します。
その頃、成長したリーガン（Ｌ・ブレア）の元にも再び悪魔の影が忍び寄っていました。
☆★☆
今回のテーマは、副題にもなっている“ＨＥＲＥＴＩＣ”（異端）で、
異端の者とされたメリン神父の過去をさぐる魂の旅となっており、前作の
雰囲気を期待するとかなり裏切られてしまうＳＦ風味の観念的な作品でした。
前作のウリだったショックシーンもほとんどなく、おまけにキリスト教の
バックグラウンドも知識もない私には、もう一つピンと来ない内容でした。
もちろん悪い映画ではありません。異色作を撮り続けるブアマン監督らしい
切り口は見応えもあります。そしてあれだけの有名作の続編に対し、
二番煎じにせず、違った角度から描いた姿勢と勇気には感心しました。
映画会社もよく許したものです。。
でも、せっかくエクソシストと銘うつなら、首の１８０度回転くらいの
お化け屋敷的な見せ場がもうチョッと欲しかったですね〜。個人的には。（′∀｀）
エクソシスト２ ＤＶＤ
☆★☆
THE EXORCIST III: REGION「エクソシスト３」（1990）
監督・製作・原作・脚本：
ウィリアム・ピーター・ブラッティ William Peter Blatty
音楽： バリー・デ・ヴォーゾン Barry De Vorzon
出演： ジョージ・Ｃ・スコット George C. Scott
ブラッド・ダリフ Brad Dourif
エド・フランダース Ed Flanders
ジェイソン・ミラー Jason Miller
ナンシー・フィッシュ Nancy Fish
ドン・ゴードン Don Gordon
ヴィヴェカ・リンドフォース Viveca Lindfors
ゾーラ・ランパート Zohra Lampert
ハリー・ケリー・Ｊｒ Harry Carey Jr.
サミュエル・Ｌ・ジャクソン Samuel L. Jackson
アメリカ映画 １９９０年１１月公開
（上映時間１時間５０分）
二作目に不満を持っていた原作者のＷ・Ｐ・ブラッティが、
自らの原作小説｢REGIONレギオン（軍団）」をベースにした作品で、
製作・脚本もかねた意欲作です。
物語の流れからみても、二作目は完全に抹殺した作りになっております。苦笑
メガホンをとるのが畑違いの原作者という事や、一作目が公開されてから
十数年、今さらオカルトでも。。と正直全く期待もしてなかったのですが、
これが、予想外に良く出来たオカルトホラーだったのでビックリ！w(ﾟoﾟ)w ｰ!
☆★☆
舞台は一作目から十七年後−−。
首都ワシントンでは無気味な猟奇殺人が連続して起こっていました。
十七年前、悪魔にとりつかれた少女リーガン（Ｌ・ブレア）の事件も
担当したキンダーマン警部(Ｇ・Ｃ・スコット)は、首を切断するなどの
今回の連続殺人鬼の残忍な殺し方に言い知れぬ戦慄を覚えます。
それは、すでに処刑されたある連続殺人犯と同じ手口だったのです。
その後も、友人の神父が生きたまま全身の血を全部抜かれて殺されるなど
人間業とは思えない奇怪な殺人事件が続きます。
そんな折、自分が連続殺人鬼だと名乗る男（Ｂ・ダリフ）が現れます。
彼は、自分をレギオン（悪霊にとりつかれた人間の軍団）の一人だと語ります。
悪霊に支配されたレギオンが猟奇殺人を繰り広げていたのでした。
そして、そのレギオンの中には十七年前に自らを犠牲にして少女リーガンの
命を救ったダミアン神父（Ｊ・ミラー）も含まれていたのでした。−−−
☆★☆
ホラー映画を研究し尽くしたというブラッティの演出は、初メガホンとは思えない
ほどで堂に入っており、なかなか無気味な雰囲気の作品に仕上がっています。
ショックシーンの間の取り方、カメラアングルなども下手な熟練監督より、
はるかにお上手！特に病院で背後から来るシーンなんて。。��(￣ﾛ￣|||)
そして、彼のポリシーだというグロテスクシーンを見せないという演出。
惨殺された状況はセリフだけにして、殺害シーンも一歩手前でとめて
逆に恐怖感を煽るという手法は好感が持てます。
時にそれがあまりにも徹底しすぎて、苦笑したくなるところもありますが、
こういう時流に逆行するようなオーソドックスな手法もなかなかいいものです。^^
☆★☆
老人や病人など不特定の弱者を介在して、凶行を繰り返す悪魔の設定など
近年のサイコホラーなどの先駆的な意味合いも含め、続編という縛りが
なければもう少し評価されてたのでは。。と思わせる力作でした。
やはり、一作目の存在が大きすぎたか。。。
エクソシスト３ ＤＶＤ
前作で主演したリンダ・ブレアが、自ら主演した怪作「エクソシストの謎」や、
イタリア産「デアボリカ」「エクソシストの館」、実際にワーナー映画が
本当に訴えたというホラー映画「アビィ」まで、実に数多くの亜流作品を
生み出した伝説のオカルトホラー「エクソシスト」。
今回は、まさに正統派の続編二本です。（･∀･)つ
☆★☆
EXORCIST II: THE HERETIC「エクソシスト２」（1977）
監督： ジョン・ブアマン John Boorman 製作： ジョン・ブアマン John Boorman
リチャード・レデラー Richard Lederer
脚本： ウィリアム・グッドハート William Goodhart
音楽： エンニオ・モリコーネ Ennio Morricone
出演： リチャード・バートン Richard Burton
リンダ・ブレア Linda Blair
ルイーズ・フレッチャー Louise Fletcher
キティ・ウィン Kitty Winn
ネッド・ビーティ Ned Beatty
マックス・フォン・シドー Max von Sydow
ジェームズ・アール・ジョーンズ James Earl Jones
ポール・ヘンリード Paul Henreid
アメリカ映画 １９７７年７月公開
（上映時間１時間５８分）
舞台はあの忌まわしい事件から四年後。
前作で壮絶な悪魔祓いのすえ、命を落としたメリン神父（Ｍ・Ｆ・シドー）が、
“実は悪魔と結託した異端者ではなかったのか？”という疑問が教会内部で
巻き起こった為、枢機卿（Ｐ・ヘンリード）の命を受けたラモント神父（Ｒ・
バートン）が調査に乗り出します。
その頃、成長したリーガン（Ｌ・ブレア）の元にも再び悪魔の影が忍び寄っていました。
☆★☆
今回のテーマは、副題にもなっている“ＨＥＲＥＴＩＣ”（異端）で、
異端の者とされたメリン神父の過去をさぐる魂の旅となっており、前作の
雰囲気を期待するとかなり裏切られてしまうＳＦ風味の観念的な作品でした。
前作のウリだったショックシーンもほとんどなく、おまけにキリスト教の
バックグラウンドも知識もない私には、もう一つピンと来ない内容でした。
もちろん悪い映画ではありません。異色作を撮り続けるブアマン監督らしい
切り口は見応えもあります。そしてあれだけの有名作の続編に対し、
二番煎じにせず、違った角度から描いた姿勢と勇気には感心しました。
映画会社もよく許したものです。。
でも、せっかくエクソシストと銘うつなら、首の１８０度回転くらいの
お化け屋敷的な見せ場がもうチョッと欲しかったですね〜。個人的には。（′∀｀）
エクソシスト２ ＤＶＤ
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THE EXORCIST III: REGION「エクソシスト３」（1990）
監督・製作・原作・脚本： ウィリアム・ピーター・ブラッティ William Peter Blatty
音楽： バリー・デ・ヴォーゾン Barry De Vorzon
出演： ジョージ・Ｃ・スコット George C. Scott
ブラッド・ダリフ Brad Dourif
エド・フランダース Ed Flanders
ジェイソン・ミラー Jason Miller
ナンシー・フィッシュ Nancy Fish
ドン・ゴードン Don Gordon
ヴィヴェカ・リンドフォース Viveca Lindfors
ゾーラ・ランパート Zohra Lampert
ハリー・ケリー・Ｊｒ Harry Carey Jr.
サミュエル・Ｌ・ジャクソン Samuel L. Jackson
アメリカ映画 １９９０年１１月公開
（上映時間１時間５０分）
二作目に不満を持っていた原作者のＷ・Ｐ・ブラッティが、
自らの原作小説｢REGIONレギオン（軍団）」をベースにした作品で、
製作・脚本もかねた意欲作です。
物語の流れからみても、二作目は完全に抹殺した作りになっております。苦笑
メガホンをとるのが畑違いの原作者という事や、一作目が公開されてから
十数年、今さらオカルトでも。。と正直全く期待もしてなかったのですが、
これが、予想外に良く出来たオカルトホラーだったのでビックリ！w(ﾟoﾟ)w ｰ!
☆★☆
舞台は一作目から十七年後−−。
首都ワシントンでは無気味な猟奇殺人が連続して起こっていました。
十七年前、悪魔にとりつかれた少女リーガン（Ｌ・ブレア）の事件も
担当したキンダーマン警部(Ｇ・Ｃ・スコット)は、首を切断するなどの
今回の連続殺人鬼の残忍な殺し方に言い知れぬ戦慄を覚えます。
それは、すでに処刑されたある連続殺人犯と同じ手口だったのです。
その後も、友人の神父が生きたまま全身の血を全部抜かれて殺されるなど
人間業とは思えない奇怪な殺人事件が続きます。
そんな折、自分が連続殺人鬼だと名乗る男（Ｂ・ダリフ）が現れます。
彼は、自分をレギオン（悪霊にとりつかれた人間の軍団）の一人だと語ります。
悪霊に支配されたレギオンが猟奇殺人を繰り広げていたのでした。
そして、そのレギオンの中には十七年前に自らを犠牲にして少女リーガンの
命を救ったダミアン神父（Ｊ・ミラー）も含まれていたのでした。−−−
☆★☆
ホラー映画を研究し尽くしたというブラッティの演出は、初メガホンとは思えない
ほどで堂に入っており、なかなか無気味な雰囲気の作品に仕上がっています。
ショックシーンの間の取り方、カメラアングルなども下手な熟練監督より、
はるかにお上手！特に病院で背後から来るシーンなんて。。��(￣ﾛ￣|||)
そして、彼のポリシーだというグロテスクシーンを見せないという演出。
惨殺された状況はセリフだけにして、殺害シーンも一歩手前でとめて
逆に恐怖感を煽るという手法は好感が持てます。
時にそれがあまりにも徹底しすぎて、苦笑したくなるところもありますが、
こういう時流に逆行するようなオーソドックスな手法もなかなかいいものです。^^
☆★☆
老人や病人など不特定の弱者を介在して、凶行を繰り返す悪魔の設定など
近年のサイコホラーなどの先駆的な意味合いも含め、続編という縛りが
なければもう少し評価されてたのでは。。と思わせる力作でした。
やはり、一作目の存在が大きすぎたか。。。
エクソシスト３ ＤＶＤ
