私の好きな本、おすすめ本H.P.作者のつれづれ日記

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私の読んだ本で、心にグット来た本を紹介する、読書日記のブログです

プロフィール:始めまして、50代の男の会社員です。
理系で、電子機器メーカで、長らくエンジニアをしていました。
しかし学生時代の得意科目は、数学と現国と古文と漢文と世界史でした。
なぜ理系に行ったんだ(笑)
今は品質管理の仕事をしています。
小説が好きで、すぐれた小説を見つける眼力には自信を持っています。
本ブログは、読んだ本で、面白かったと思った本、心にグットきた本のみ
紹介しているので、ブログの更新頻度は、多くないです。
読んでも、つまらなくて紹介しない本は多いです。
でも、紹介している本は、面白いと思います、よろしければ、ご覧ください。

時間をやりくりして、本ブログと、好きな本紹介のホームページ作成と
好きな本を紹介するメルマガを発行しています。
私の好きな本おすすめ本のホームページよろしければこちらもご覧ください。
子供の頃から、本を読むのが好きです。
小学校の時に読んだ、「飛ぶ教室」「くまのプーさん」「三銃士」等、
本当に面白かったです。
私が自信をもっておすすめする小学生へのおすすめ本はこちらです。
高校生に自信を持っておすすめする海外の名作はこちらです。
観劇も好きです。おすすめの観劇会はこちらです。
今でも本中毒で、3冊ぐらいの本を並行して読んでいます。
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容疑者Xの献身 (文春文庫)
東野 圭吾
文藝春秋
2008-08-05



[容疑者Xの献身:東野圭吾:文春文庫]

花岡靖子と娘の美里は、靖子が離婚した
元夫の富樫を首をしめて、殺害してしまう。
富樫がお金をせびりに来て、暴力をふるったので、
自衛のためにやったのだ。
隣室に住んでいる男の石神は、
その出来事に気がつき、やってくる。

石神は高校の数学教師だ。
前から靖子に思いを寄せている。
靖子達に自首する気持ちが無いことを
知ると、靖子達のアリバイ工作を
かってでる。

江戸川の堤防で、顔をつぶされ、手を焼かれて
指紋が無い男の死体が発見された。
男は富樫であることがわかった。

刑事の草薙が捜査を開始する。
帝都大学の物理学の准教授の湯川は、
いつも草薙の捜査の相談にのっている。

容疑者の可能性が有る人物として
花岡靖子の名前があがる。
しかし靖子と美里にはありばいがある。

靖子の隣の部屋に住んでいる石神は、
帝都大学で湯川と同級だった男だという事がわかる。
湯川は物理学の天才、石神は数学の天才として、
お互いに認め合った仲だった。
その二人が再会したが、壮絶な頭脳戦が
展開される。

湯川は犯人を推理する事ができるのか、それとも
石神が靖子と美里を守りきるのか?
石神は考えられない行動を行う。

靖子に思いをよせる工藤という男も現れて、
事態は一層混沌としてくる。

石神は言った。
「以前おまえにこういう問題を出されたことがある。
人に解けない問題を作るのと、その問題を解くのでは、
どちらが難しいかー覚えているか」
湯川が言った。
「覚えている。僕の答えは、問題を作るほうが
難しい、だ。解答者は、常に出題者に対して
経緯を払わねばと思っている」

私は純文学ファンで、純文学を中心に読んできました。
最近ミステリーを読んで、その面白さに気がつきました。
「容疑者Xの献身」は、おもしろいストーリーで
読みやすい文章、知恵くらべの面白さと
あっと驚くどんでん返しがあります。
本当に面白いミステリー小説です。おすすめです。

湯川は言います。
「凡人が隠蔽工作を複雑にやろうとすると、
その複雑さゆえに墓穴を掘る。
ところが天才はそんなことはしない。
極めて単純な、だけど常人には思いつかない
常人なら絶対に選ばない方法を選ぶことで、
問題を一気に複雑化させる」

あなたは見破れますか


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幽 花腐し (講談社文芸文庫)
松浦 寿輝
講談社
2017-01-11


[花腐し:松浦寿輝:講談社文芸文庫]
主人公は46才の男の栩谷です。
大学時代の友人とデザイン会社を作りましたが、
友人が借金を作り、夜逃げしたので、
会社は倒産して、破産しそうです。

古いアパートの立ち退きを伊関という男が
拒否して居座っています。
伊関は38才です。
伊関は多額の借金を抱えています。
栩谷は、ノンバンクの小さな会社の社長から
伊関を立ち退きさせてくれと依頼されました。
伊関は立ち退きを拒否します。

栩谷と伊関は一緒に酒を飲んで話します。
すべてのものはくずれて、腐っていくと、
伊関は言います。

伊関はマジックマッシュルームを育てて、ネットで
売っています。
合法ドラッグ、幸せきのこです。
アスカという20才のキャパ嬢が、
伊関の部屋でらりっています。

伊関が言います。
「ブラックホールね、俺はあれに東京も日本も
呑み込まれちまえばいいと思う。
ちっぽけなプラスを一生懸命かき集めたって
もう何にもならないんだから。
もう下手に足掻いたり頑張ったりしない方が
いいんだよ。
マッシュルームを食ってぽやっとしてるに
越したことないんじゃないか」

栩谷はひどく酔って、伊関の部屋で寝ています。
栩谷にマジックマッシュルームを食べてらりった
アスカがせまって来ます。
どうなるのでしょうか。

伊関が栩谷に言います。
「あんたにはまだわかっていない。
いろいろ不平をぶうたれながら、それでもまだぬるま湯に
漬かってるんだよ。
空っぽってどういうことだかわかっていやあしねえ。
ほんとに空っぽになっちまったとき初めて見えるのよ」
「何が」
「この世の花だろうなあ」

栩谷は、昔の恋人の祥子の事を思い出します。
同棲していましたが、祥子は事故死しました。
このくずれて、腐っていく世の中で、
栩谷は祥子とまた会いたいと思います。
会えるのでしょうか?

破滅しそうな栩谷と伊関。
どろどろにくずれて、腐っていきそうです。
しかしこの二人の会話は深みがあり、
ユーモラスでもあります。
伊関は言います。
「この世の花。それをいとおしむ気持ちって
ものがね。初めて湧くの。
空っぽをどう愉しむか、虚空を踏みながら
どうやって生きるのかっていう、せめてものケアーだよ」
「じゃあ、生きるのか、やっぱり」
「そう、生きる」

深みがあり、面白く、ユーモラスな小説です。


     



[難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください:山崎元:文響社]

お金の素人の編集者の大橋弘祐さんが、お金のプロで楽天証券社員で
経済評論家の山崎元さんにお金の事を聞いて、わかりやすく書いて有る本です。


構成は下記のようになってます。
1.お金を安全に持っておく編
2.ちょっとリスクをとって運用する編
3.お金を使う編
4.トクする制度を使って実際に運用してみる編
5.年金と確定拠出年金編

内容の一部を下記に紹介します。

・お金を安全に持っておくには、銀行の定期預金より、
 日本の国債を買う方が、利息が高く、安全なので良い。

・金融商品の売買は、手数料の安いネット証券がおすすめ。

・銀行には近づくな。銀行は金持ちには投資させて、手数料を
 もらう。貧乏人には借金させて金利をもらう。これが彼らの
 ビジネスモデル。

・ちょっとリスクをとって運用するおすすめ金融商品が一つだけ
 有ります。これは秘密にしましょう。読んでのお楽しみという
 ことで。

・外貨預金はやらない方が良い。銀行のカモになるだけ。

・若い人は家は買わずに、賃貸の方が良い。35年ローンで
 4000万円の家を買うと、金利を含めて7000万円くらい
 払うことになる。家を買うために銀行でローンを組むと、
 生命保険に入らされる。死んででも金返せってことだから、
 銀行の奴隷だ。

・医療保険に入る必要はない。入ったつもりになって、
 その分を貯金しろ。

・NISA、年金、確定拠出年金について、わかりやすく
 説明されてます。

山崎元さんの語り口は明確で、わかりやすいですよ。
家は賃貸にして、医療保険には入らずに、お金は
貯蓄と投資にまわすべきだそうです。
銀行員は羊の皮をかぶった狼だそうです。
銀行員のすすめる、価値のない金融商品を買って、
手数料でもうけさせ、自分達は損をしているそうです。

結婚について山崎さんが言っていることが面白いですよ。
「結婚なんてバブルだからね。二人の恋愛感情が高まって
結婚して、それがはじけて、負債だけが残る」

お金について書かれた、わかりやすくて、面白い本です。読んでみてください。



     

スクラップ・アンド・ビルド
羽田 圭介
文藝春秋
2015-08-07


[スクラップアンドビルド:羽田圭介:文芸春秋]

主人公は28才の男の健斗です。
母と87才の祖父と同居しています。
車のディーラーの仕事を辞めて、今は無職です。
職探しをしています。

祖父は体のふしぶしが痛み、補聴器の調子が
悪ければなにも聞こえず、原因不明の神経痛があり、
口ぐせは「早う迎えにきてほしか」です。

健斗は祖父の希望をかなえてやろうと思います。
過剰な介護で、祖父の頭をぼけさせ、体の筋肉も
衰えさせて、早く死ぬ手伝いをしたいと思います。
祖父を動かないようにして、体を衰えさそうと思います。

「健斗にもお母さんにもみんなに迷惑ばっかかけて
すまないと思っている。じいちゃん、早う迎えの来てくれる
ことば毎日祈っとる」
健斗は少しいらついた。
あくまでも受け身か。
目標をやり遂げるために努力するという、
自発的な覇気がまるで感じられない。

健斗は運動して、筋肉を鍛えています。
回復し、強くなっていく自分の肉体と
やせ細った祖父の肉体を比べて、
優越感を感じます。

祖父は健斗に戦争時代の話をします。
飛行機の特攻隊員だったとの話をします。
行く順番待ちをしている間に戦争が終わって、助かったと。
その話を母にすると、祖父は適正検査で落ちて、
飛行機の操縦はしていないはずだと言います。
真実がわかりません。

健斗が家に帰って来ると、祖父がベッドで苦しがっています。
健斗は祖父を車で病院に連れていきます。
祖父は助かるのでしょうか?

年を取って、肉体が衰え、ふしぶしが痛む祖父。
若くて健康な健斗。
その対比が面白いです。
「早う迎えに来てほしか」
これが祖父の口癖です。
介護している健斗と母親は苦々しい気持ちで
その言葉っを聞いています。
いつも受け身か。
自分で努力はしないのか。
健斗は祖父の希望をかなえるべく、
過剰な介護をして、祖父の動きを封じて、
祖父の頭と体を衰えさそうと思います。
健斗のもくろみはうまくいくのでしょうか?

老人人口の増えてきた日本。
老人との関係や介護について、
色々と考えさせる小説でした。
重いテーマですが、登場人物が
つきはなして表現されていて、
ユーモアさえ感じられる作品に
なっていました。
作者の力量があると思いました。


     

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