私の好きな本、おすすめ本H.P.作者のつれづれ日記

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私の読んだ本で、心にグット来た本を紹介する、読書日記のブログです

プロフィール:始めまして、50代の男の会社員です。
理系で、電子機器メーカで、長らくエンジニアをしていました。
しかし学生時代の得意科目は、数学と現国と古文と漢文と世界史でした。
なぜ理系に行ったんだ(笑)
今は品質管理の仕事をしています。
小説が好きで、すぐれた小説を見つける眼力には自信を持っています。
本ブログは、読んだ本で、面白かったと思った本、心にグットきた本のみ
紹介しているので、ブログの更新頻度は、多くないです。
読んでも、つまらなくて紹介しない本は多いです。
でも、紹介している本は、面白いと思います、よろしければ、ご覧ください。

時間をやりくりして、本ブログと、好きな本紹介のホームページ作成と
好きな本を紹介するメルマガを発行しています。
私の好きな本おすすめ本のホームページよろしければこちらもご覧ください。
子供の頃から、本を読むのが好きです。
小学校の時に読んだ、「飛ぶ教室」「くまのプーさん」「三銃士」等、
本当に面白かったです。
私が自信をもっておすすめする小学生へのおすすめ本はこちらです。
高校生に自信を持っておすすめする海外の名作はこちらです。
観劇も好きです。おすすめの観劇会はこちらです。
今でも本中毒で、3冊ぐらいの本を並行して読んでいます。
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孤舟 (集英社文庫)
渡辺 淳一
集英社
2013-09-20



[孤舟:渡辺淳一:集英社文庫]
主人公は、男の威一郎です。
威一郎は、1年半前に60才で会社を
定年退職しました。

在職時は、広告会社の役員をしていました。
社長派でなかったので、良いポストをもらえなかったので、
定年で退職する事にしたのです。
定年後は、家にいる時間が増え、妻の洋子に干渉する
事が多くなり、妻は威一郎の事をストレスに
感じているようです。

娘の美佳は、家を出て、会社に近い
1LDKのマンションに引っ越しました。
威一郎と洋子は喧嘩が絶えません。
威一郎は洋子にちらし寿司を作って
あげようとしますが、
うまくできずに、洋子の手をわずらわせます。
洗うべき食器がたくさん残り、
それを洗っている洋子がぶち切れます。
洋子は「家を出る」と言って、
美佳のマンションに行きます。

広いマンションに、威一郎と犬のコタロウが
残されました。
家事ができない威一郎は困ります。
食事はスーパーで弁当を買ってきて
食べたりします。

威一郎は、デートクラブに登録します。
デートクラブの27才の小西佐智恵を
指名するようになります。
最初はレストランで食事をしたりしますが、
自宅に佐智恵を呼ぶようになります。
佐智恵に料理を作ってもらい、
一緒に食べて、ビールを飲みます。
威一郎は佐智恵と親密になるチャンスを
うかがいますが、佐智恵はガードが堅いです。
威一郎と佐智恵はどうなるのでしょうか?

洋子が犬のコタロウの様子を見たいと思って、
マンションに1日だけ帰ってきます。
食器のしまい場所が違っていたりするので、
威一郎が家に女を連れこんでいるのではないかと
疑います。
威一郎と洋子の関係はどうなるのでしょうか?

会社を定年退職し、仕事も肩書きも
無くなった夫。
家事もできないのに、妻にうるさく干渉する夫。
妻は生活のペースを乱され、ストレスを
感じるようになる。
やがて妻と夫の間には喧嘩が絶えなくなる。
夫は粗大ごみのような存在になっている。
定年退職された夫の方は、家事で妻に協力し、
うるさく干渉しないように注意する事が大切ですよ。
奥さんに感謝する気持ちが大切ですよ。
そうでないと、奥さんからぽい捨てされますよ。



     

たまもの (ちくま文庫)
神藏 美子
筑摩書房
2018-03-07


[たまもの:神蔵美子:ちくま文庫]

神蔵美子さんの写真と文の本です。
神蔵さんは、写真家です。
最初に神蔵さんが泣いている写真が出てきます。

夫だった坪内祐三さんと、不倫相手の末井昭さんの
思いに引き裂かれて泣いています。

坪内さんは、評論家で、末井さんは編集者です。

神蔵さんは夫がいたのに、坪内さんと出会い、
坪内さんの事が好きになります。
神蔵さんは離婚し、坪内さんと結婚します。
坪内さんは、結婚を約束した相手がいたのに、
結婚式の1週間前に相手と別れ、神蔵さんと
結婚します。

神蔵さんは、坪内さんと結婚して6年経ってから、
女装写真のモデルになってくれた末井さんと
急速に親しくなります。
不倫です。

神蔵さんは、坪内さんにその事を言って、
家を出ます。
神蔵さんが「好きな人ができたから家を出ようと思う」と
泣きながら言うと、
「美子ちゃんはアーティストだから好きにすればいい」と、
坪内さんもわかってくれます。
末井さんは、30年間一緒に暮らした奥さんと
別れます。
神蔵さんと末井さんは一緒に暮らし始めます。
週に1日は家に泊まりに来て欲しいと坪内
さんに言われて、神蔵さんは泊まりに行きます。


神蔵さんは、最初の頃は有頂天です。
夫と愛人がいて、愛人と暮らし、
仕事も順調だからです。

神蔵さんは、坪内さんと離婚し、
末井さんと結婚します。
坪内さんに相思相愛の相手が現れます。

神蔵さんは、末井さんと暮らし始めて2年経った頃から
焦燥感にかられるようになります。

別れても、近くにいてくれると思っていた坪内さんが、
好きな相手ができて、遠ざかっていくように思えたからです。
自分の事をよく話す坪内さんの話を聞いていた時は、
二人で同じビューポイントで世界を見ているようで
安心できました。
子どもの頃、親の愛情を知らないで過ごした
末井さんは、自分の殻に閉じこもる傾向が有り、
自分の事はあまり話ません。

神蔵さんは、末井さんと二人で向き合っていると、
幸せになれるのか不安になってきます。
末井さんは沈黙しています。
何を考えているのかよくわかりません。
おしゃべりな坪井さんとは全く違います。
末井さんは、昔はギャンブル狂いで、
女性関係も乱脈だったようです。

タイプの異なる二人の男への愛情に引き裂かれ、
神蔵さんの焦燥感と憂鬱はつのっていきます。
神蔵さん、末井さん、坪内さんの写真がその時々の
状況を雄弁に語っています。

末井さんと家族になりたいと思った神蔵さんですが、
貝のように自分の世界に閉じこもる末井さんと
親密になれずに悩みます。
二人はどうなるのでしょうか?

坪内さんと少し距離をとる事ができると思えるように
なった時、坪内さんが路上で暴漢に襲われ
重傷をおいます。
病院に坪内さんを見舞った神蔵さんに
昔の思い出がよみがえり、
また坪内さんにとらわれるようになります。
末井さんと神蔵さんの関係がぎくしゃくするようになります。
神蔵さんの心に、坪内さんを思う、センチメンタルな
気持ちがやって来たのです。
どうなるのでしょうか?

神蔵さんは書いています。
1990年のある秋の日、祝詞をあげたあと神棚に手を合わせて
「坪内祐三さんにもう一度会えますように」とお願いして
家を出たら、夕方になって地下鉄東西線の早稲田駅の
ホームに降りたところで、むこうから歩いてきた坪内さんに
バッタリと出くわした。


神蔵さんは書いています。
古くてガランと広い、渋谷のラブホテルの部屋で、
末井さんの後ろ姿の向こうには大きく窓が開いていて、
立ち並んだビルの向こうには夜空が見えた。
わたしはその後ろ姿とネオンの反射するビルや空を
見ながら「神さまこの人を幸せにしてください」という
気持ちになった。
だからその古いラブホテルの窓のあたりは、わたしには
神聖な場所に思える。
その頃末井さんはギャンブル漬けのせいばかりでなく、どこか
空虚な感じがした。
あてどなく夜の街をひとりトットットとさまよい歩いている
はぐれ犬のような感じだった。

結婚相手がいるのに好きな相手ができるとは
困ったものですね。
アーティストだから自分の気持ちに正直に生きざるを
えない。
結婚相手と別れ、不倫相手と結婚したあとに
元夫へのセンチメンタルな気持ちがやってきて、
心が引き裂かれて苦しむ。
人生とは困ったものです。
末井さんの元奥さんも怒ったでしょうね。


神蔵さんはあとがきで書いています。

「人生はセンチメンタルなものだ」
たまものはそのことをわたしが経験するドキュメンタリーである。
人生がセンチメンタルなものだとわかることは、たとえ泣いても、
経験しなければよかったということではない、愛があるから、
センチメンタルになるのだ。
センチメンタルになり、センチメンタルを経て生きてゆくこと。

愛です。やはり大切なものは愛です。愛があるから
センチメンタルになるのです。
愛があるから心が揺れ、引き裂かれ、泣くのです。
泣くなら経験しなければいいではないかという事では
ないのです。
泣きながら、揺れながら生きていく。
その根底には愛があるのです。
愛した人たちとの出会いを神様に感謝してと
神蔵さんは言っています。
文章も素晴らしいですが、写真も心に深く
染入ってきます。
写真の存在感がすごいです。
1200円しますが、写真がたくさん入っています。
おすすめ本です。(ブログ作者)

写真のある本なので、写真も紹介します。

IMG_0987



















神蔵美子さんが泣いています。
1998年、神蔵さんが38才の時です。
36才の時に、夫の坪内さんの家を出て、
末井さんと暮らし始めます。
最初の頃は、末井さんに夢中でしたが、
自分の殻に閉じこもり、無口で自分の事を
話さない末井さんとの関係の将来に
不安を感じます。
家を出ても、坪内さんとはいつまでもつながっていると
思っていたのですが、坪内さんに恋人ができ
坪内さんと、距離ができてきます。
こんなはずではないと思い、
悲しくなり、涙が止まらなくなります。
センチメンタルな気持ちがやって来たのです。


IMG_0982




















坪内祐三さんの写真です。
おだやかそうな感じのする人です。
自分の世界を弁舌さわやかにはっきり語る人のようです。
神蔵さんは、坪内さんの事が好きでした。
ただ、坪内さんが、神蔵さんの世界に入ってきそうもない点が不満だったようです。
神蔵さんは、いつまでも坪内さんと一緒で、
別れる事などないと思っていたようです。
坪内さんは、セックスに淡白そうな気がします。
(坪内さんに怒られるかな)


IMG_0984



















末井昭さんです。
坪内さんとはタイプが違います。
ワイルドな感じがします。
神蔵さんと出会った時は、借金があるのにギャンブルをして、
さらに借金を増やし、女性関係も乱脈で
愛人が3人いたそうです。
神蔵さんと会うと、女装の話をするかセックスをしていたそうで、
セックスは強そうですね。
神蔵さんと末井さんの最初の結びつきはセックスも大きな
ウエートを占めていたような気がします。
(こんな事を言うと、神蔵さんに怒られるかな)
末井さんは、自分の事を語らないで自分の世界に
こもる人だったそうです。
神蔵さんは末井さんと向き合っていると、
その沈黙が不安だったそうです。


IMG_0983




















神蔵さんが36才の時の写真です。
神蔵さんが末井さんと出会って、付き合い出した頃です。
写真のタイトルは「新しい怒涛のような時間が」です。
末井さんと知り合い、お互いに好きになり、
会話したりセックスしたりしていたのでしょう。
神蔵さんは坪内さんと暮らしていた家を出ます。
末井さんは奥さんと別れ家を出ます。
怒涛のような生活が始まります。
神蔵さんは末井さんと暮らし始めますが、
なかなかうまくいきません。
坪内さんへの愛情も相変わらずあり、
二人の男への愛情に引き裂かれます。
坪内さんに、愛する女性が現れます。
そして神蔵さんにセンチメンタルな気持ちがやってきます。

二人の男を愛すると、愛情に引き裂かれ、
センチメンタルな気持ちになるという事ですね。
坪内さんとの出会い、末井さんとの出会いを
神様に感謝すると神蔵さんは言ってます。
愛情があるからセンチメンタルがやって来るそうです。
坪内さん一人を愛していれば、心が引き裂かれる事も
なかったのでしょうが、アーティストでもある神蔵さんは、
他の男への好きと言う気持ちにも正直にならざるを
得なかったのですね。
神蔵さんのような女性と結婚した男は
なかなか大変ですね。(ブログ作者)



     

かわいそうだね? (文春文庫)
綿矢 りさ
文藝春秋
2013-12-04



[かわいそうだね:綿矢りさ:文春文庫]

中編の「かわいそうだね」と「亜美ちゃんは美人」が
収録されてます。「かわいそうだね」を紹介します。


[かわいそうだね]
主人公の樹理恵は28才の洋服販売員です。
隆大と付き合ってます。
隆大はアメリカ暮らしが長かったのですが、
今は日本の会社で働いています。

アキヨは隆大の元彼女です。
アキヨは30才です。
アキヨもアメリカで暮らしていました。
アキヨはアメリカで食堂の仕事をしていました。
アキヨは隆大が日本に来るのでついて来たのですが、
日本で隆大と恋人関係は終了しました。元彼女です。

アキヨは日本で就職活動をしますが、うまくいきません。
アキヨの実家は長野です。
アキヨは家賃を滞納して、住んでるアパートから
立ち退きをせまられます。
アキヨの就職が決まるまで、アキヨを隆大の
アパートに同居させると、隆大は言います。

樹理恵は釈然としませんが、許します。
隆大とアキヨがアパートでセックスしているのではないかと、
想像してしまいます。

樹理恵は通っている英会話スクールのアメリカ人の
男教師と女教師に隆大とアキヨの事を相談します。
男女が同じ家にステイするのはアメリカでは普通の
事だと言われます。よくある事だと。
樹理恵は釈然としませんが、そんなものかとも
思います。

樹理恵は隆大と温泉旅行に行きます。
隆大が風呂に行ってる時に、
隆大の携帯電話のメールを見ます。
そこには、同居してるのに、アキヨから
隆大に宛てたメールがたくさんありました。
下記のようなメールです。

<りゅうちんがいま私から心がはなれてるのは分かってる。
でも私、待ってる。
あなたの気持ちがもどってくるまで。
ずっとあなたを好きでい続ける。
だれよりもあなたを幸せにする自信があるから。
あいしてるよっ>

樹理恵はショックを受けます。
樹理恵はアキヨに隆大の家を出るように
頼みに行きます。
そこで樹理恵の怒りが爆発します。
どうなるのでしょうか?

隆大はアキヨがかわいそうだから、アキヨを
同居させると言います。
男女の関係は無い。アメリカでは普通の事だと
言います。
樹理恵は釈然としません。
隆大のメールを盗み見て、アキヨが
隆大に猛アタックしてる事を知ります。
現彼女がいるのに、元彼女を同居させるって、
どう考えても、おかしいですよね。
大阪弁できれる樹理恵、迫力ありますよ。
面白い小説です。





     










[ベティさんの庭:山本道子:新潮文庫]
短編が5編入っています。
ベティさんの庭を紹介します。

ベティさんは日本人です。
柚子が日本名です。
立川基地の店で働いている時、豪州兵のマイクと
知り合い、結婚してオーストラリアに行きました。
マイクは役所で働いています。

両親の反対を押し切って結婚しました。
男の子が3人生まれました。
両親とは疎遠になっています。

ベティさんは異国の地で孤独です。
何故こんな所に来たのだろうと思います。

時々家を抜け出してあてもなく歩きまわります。
心配したマイクが車で迎えに来ます。
マイクとの距離をベティさんは感じます。
「私と結婚したのは失敗だった」
マイクはそう思っているだろうと
ベティさんは思います。

オーストラリアの港にやって来る日本船の
船長や機関士長達とベティさんは知り合いに
なります。
彼らをベティさんの家に呼んで、
庭で音楽を聴きながら
一緒に酒を飲むのがベティさんの生き甲斐に
なります。

マイクは日本人の船員達とベティさんが
付き合っているのを
快くは思っていません。

マイクとベティさんとの距離は昔のように
近づくのでしょうか?

ベティさんは真岡船長と話ます。
「おくさんに、わたしのことどないにいうてあるの?
可哀想な戦争花嫁やいうて・・・」
「ベティさん、思いすごしや、なんで可哀想なんや」
と、彼女はいきなり顔をあげて叫ぶように云った。
「ベティさんベティさん云わんといてください。
うちはユウコいう名前があるんや、柚子と書いて
ユウコという名や。わたしはユウコです。ベティさんやない」

オーストラリアは自然も日本のように繊細ではありません。
親しい知り合いもいないベティさんの孤独が
伝わってきます。
なぜ私はこのような所にいるのだという
ベティさんの気持ちが伝わってきます。


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