[ベティさんの庭:山本道子:新潮文庫]
短編が5編入っています。
ベティさんの庭を紹介します。

ベティさんは日本人です。
柚子が日本名です。
立川基地の店で働いている時、豪州兵のマイクと
知り合い、結婚してオーストラリアに行きました。
マイクは役所で働いています。

両親の反対を押し切って結婚しました。
男の子が3人生まれました。
両親とは疎遠になっています。

ベティさんは異国の地で孤独です。
何故こんな所に来たのだろうと思います。

時々家を抜け出してあてもなく歩きまわります。
心配したマイクが車で迎えに来ます。
マイクとの距離をベティさんは感じます。
「私と結婚したのは失敗だった」
マイクはそう思っているだろうと
ベティさんは思います。

オーストラリアの港にやって来る日本船の
船長や機関士長達とベティさんは知り合いに
なります。
彼らをベティさんの家に呼んで、
庭で音楽を聴きながら
一緒に酒を飲むのがベティさんの生き甲斐に
なります。

マイクは日本人の船員達とベティさんが
付き合っているのを
快くは思っていません。

マイクとベティさんとの距離は昔のように
近づくのでしょうか?

ベティさんは真岡船長と話ます。
「おくさんに、わたしのことどないにいうてあるの?
可哀想な戦争花嫁やいうて・・・」
「ベティさん、思いすごしや、なんで可哀想なんや」
と、彼女はいきなり顔をあげて叫ぶように云った。
「ベティさんベティさん云わんといてください。
うちはユウコいう名前があるんや、柚子と書いて
ユウコという名や。わたしはユウコです。ベティさんやない」

オーストラリアは自然も日本のように繊細ではありません。
親しい知り合いもいないベティさんの孤独が
伝わってきます。
なぜ私はこのような所にいるのだという
ベティさんの気持ちが伝わってきます。


ランキングに参加しています。クリックしてもらえると嬉しいです。
http://book.blogmura.com/bookdairy/にほんブログ村 読書日記

http://blog.with2.net/link.php?1406702

http://blog-entry.com/