September 04, 2009

涙のトッカータ

ドイツで見本市が開催される8月末から9月初めになると、ドイツではもう秋の気配が濃厚になります。

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日本では9月になってもまだ残暑が厳しく、秋と言うにはまだ実感が湧きませんがドイツでは晴れの日が次第に少なくなり、長い冬の始まりを予感させます。


アルプスの北に位置している地域、パリ、ロンドンもそうですが、9月が秋のベストシーズン、10月は冬の気配濃厚、11月は初旬から0度になる日もあり、クリスマスを迎える冬と言う流れで、1年の中でも家庭内イベントで盛り上がるベストシーズンになります。

長い冬の厳しさがあるだけに、部屋の中でいかに快適に過ごすかがよく考えられています。

インテリアコーディネートから始まり、美術、音楽との関わり、人との語らい・・・いろんな事を深く考えるには一番良い時期です。

日本に比べて外部からの騒音が少ない冬のドイツでは、自分との対話も自然に出来るようですね。
自分はどう思うかと言う事が重要視され、感情的ではなく静かに相手の言う事も聞くことが出来、静かな議論が出来ます。

大人のヨーロッパと言う感じがします。

そんな秋のイベントの想い出の曲が”涙のトッカータ”でした。
ピアノの流れが、枯葉の散るイメージと女性の涙とを連想させます。

イベント会場でこの曲を使用した時、MCをしていた一人の女性の姿を想い出しました。

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hkamiya1104 at 00:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0) Pops 

September 02, 2009

プレリュード(バッハ)

ドイツ人の音楽に対する愛着は素晴らしいものがあります。

そのせいか生演奏が好きなのはもちろんですが、音楽を再生する機器・・スピーカーやアンプに対する完璧なまでの性能要求には日本人には理解を超える部分がありました。

確かにドイツに住んでいると街が静かです。

NEC_3277電車の中、レストランでもほとんど話し声が聞こえず、日本で通常に話すレベルで話を始めると振り返って睨まれたのを覚えています。

ひそひそ話しか出来ないので、大声で話すアジア系の人々は目立ちました。

これは一説によると狩猟民族から来ているようで、古代獲物を森の中で探すには耳を澄まして感度を上げないといけなかった・・・
逆に我々のような農耕民族は皆と力をあわせる共同作業が中心のため大声で話さなければいけなかった・・・

このドイツ人の耳の感度のよさは、そのまま音楽、音の響きを聴き分けられる所へと繋がって行ったようです。

家庭の中もホントに静かでした。
その騒音のない部屋で聴く音楽はピアニッシモの微妙な変化も感じ取れる環境でした。

質の高い本物のオーディオ機器は以前はドイツから生まれた時代がありましたが、最近は音楽そのものが衰退し、よい機器も出来なくなり残念です。

ドイツの音楽のベース・・・バッハを聴いてみたくなりました。

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hkamiya1104 at 23:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0) Classical 

August 31, 2009

さらばベルリンの灯

先日まで世界陸上が開催されていたベルリンの街。

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まだ西と東に分断されていた頃にも訪問した事がありました。
東ドイツの中にある西ベルリンはまさに陸の孤島。
壁を境に繁栄した明るい西と、暗く汚れた東とのあまりの格差に言葉を失った記憶があります。


チャーリーチェックポイントで没収された新聞、雑誌・・・・こんな国はいつか滅びるかなと思っていたら、数年後に本当に壁が壊れて無くなってしまいました。

その当時西ベルリンの市民は自由に動けなかった為、娯楽に乏しく娯楽の一つとして大きなイベントが秋に開催されていました。
今も続いていますが、家電の見本市で一般市民の楽しみの一つでした。

その家電の見本市で高級オーディオ機器も展示されていました。

静かな空間を好むドイツ人の音楽好きは徹底していたように思います。
クラッシック音楽のベース基地だけに、良い音、良い音楽を追及する気持はひしひしと伝わって来ました。
私もオーディオ業界にいましたので、その気持ちに応えるには相当高い音楽表現レベルを要求された記憶があります。

一方でベルリンはクリエーターの集まる移民の街でもあり、最先端の芸術も共存する非常に活気のある楽しい街です。

世界陸上のベルリンの街からベルリンの街を想い出し、そこにいつも流れてくるこの曲を想い出しました。
壁、鉄条網、川・・・・そこで命を落とした人々、引き裂かれた恋人達・・・・
ベルリンを訪れるたびに想い出します。


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hkamiya1104 at 21:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0) Pops 

August 30, 2009

霧のレイクルイーズ

ギリシャの旅で知り合った一人の旅好きな女性。

帰国後も旅をテーマに情報交換を続けていた頃を思い出します。

カナダが好きで私も行きたかった所でしたが、彼女の方が先に行ってしまいました。

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私の行きたいコース(カルガリー→バンフ→レイクルイーズ→ジャスパー)を知ってて先に行きましたから、帰国後のレポートは写真含めて詳細な報告書でした。


カナダ、特にバンクーバーは住みやすい都市ナンバー1で、バンフ含めて住んでみたい都市です。

先日のヘルシンキもそうですが、住みやすい都市は自然との調和が進んで緑も多く、生活もシンプルで食事も質素です。

日本はその点、まだ発展途上国の感じがしますが、この時期を過ぎれば質素な生活に戻り、生活コストをかけないシンプルライフと自然との調和を考えられた温かい豊かな生活が出来るようになるかなと思います。

まだ少し時間がかかりそうですが・・・・・

私がカナダのこのコースへ行くことが出来たのはそれから十年以上経ってからになりましたが雰囲気はその当時と変わっていません。
ただ、地球温暖化の影響でコロンビア大氷原の氷が少なくなっていた事が気になる点ではありました。

ヘルシンキとバンクーバー・・・・
日本が目指すべき姿がなんとなく見えてくるような感じがします。

そんなカナダにぴったりの曲です。
この曲はその場の雰囲気を気持ちよく再現してくれるベストな曲です。
澄み切った湖と、雄大な自然の広がり、澄んだ空気感・・・・



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hkamiya1104 at 00:07|PermalinkComments(2)TrackBack(0) Easy listening 

August 29, 2009

青い影

ふとギリシャへ旅行した時の事を思い出しました。

古代ギリシャでは音楽は人間形成の一番大事なものとして位置づけられていたとかと言う話を聞いた事があります。

これは孔子のいた紀元前400年頃、中国でも同じように礼節と音楽が一番重んじられていたようです。

古代のギリシャソクラテスのいた頃の哲学と音楽が何故結びつくのかよく
調べないと分からないのですが、やはり人の気持ちを理解できるか、思い遣る事が出来るかどうかは、音楽を聴いているかどうかにかかってくるのではないかなと思います。

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ギリシャ神話では多くの強く美しい女神が登場しますが、美しく強い女性がいる所では音楽が重要な存在になるのか・・とも思います。

美しい女性に対する憧れ、切ない想いのニュアンスを伝えるには音楽が一番です。




ギリシャ旅行の時一般家庭に招待される機会がありました。
その時の話ではギリシャは女性の力が強く家庭では女性が中心になって家庭を維持しているとの事でした。
ソクラテスも恐妻家だったらしくこの国の伝統のようです。
今の日本もそうなりつつある・・・・?
でも、今の日本は切ない想いを伝えるのも女性の方・・・・・?

ロードスで出会った日本人夫婦はバランスのとれた夫婦、お互いを思い遣り、干渉せず伸ばせる力を伸ばしていく、助け合って生きていく姿は気持ちがよかったです。

音楽は心の動きを伝えるもの、このギリシャ旅行の帰りの機内で聴いた曲が甦って来ます。
この時はアテネ発南回りカラチ経由でした。
その時夜聴いたのが”青い影”です。


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hkamiya1104 at 01:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0) Pops